2017年4月27日木曜日

血統を考える サトノダイヤモンド

今年の天皇賞春でキタサンブラックと並んで人気になるだろうサトノダイヤモンドの血統についてみていきます。

この馬も気性が良い馬で、よく優等生と言われています。

サトノダイヤモンド
父:ディープインパクト
母:マルペンサ
母父:Orpen
Halo 3×4×5  Northern Dancer 5×5×5

私はOrpenという馬は知らないのですが、フランスのモルニー賞という1200mのGⅠに優勝しており、スピードの勝った馬なのかな、と思います。現にOrpenはDanzigの血を引いており、やはりスピードがある血統ということがわかります。

サトノダイヤモンドの父はディープインパクトでスピード型の中距離型。
母の血統で目についたのが、5代目にいるNatalmaです。
この馬母父にMahmoudという馬がいて、Nasrullahの母Multaz Begumの4分の3同血となります。つまりスピードを維持するための下地はあるわけで、クロスになっているHaloの血統の中にもNasrullahと4分の3同血になるRoyal Chargerの血が入っています。
ちなみにクロスになっているNorthern Dancerの中にもNatalmaがいます。
このようなスピード血統を、Haloの血統にあるBlue Larkspurや母方の5代目にあるBuckpasserの血統がスピード維持のためのスタミナを与えているのだと思います。

個人的にはサトノダイヤモンドもキタサンブラック同様3200mは決して適正距離ではないと考えますし、2000m前後が適距離なんだと思います。

菊花賞や有馬記念の長距離を勝った要因は、最初に触れた気性の良さが距離を持たせているのだと思います。

となると、キタサンブラックとの天皇賞春の勝負は、当日落ち着いてスタミナを温存できている方が勝つのだと思います。

…他の馬が勝ったりして(;´・ω・)


参考:競馬通信社著作・発行 尾林奉之 『血統基礎講座』
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学サラブレッドの進化と限界
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学Part2

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