2017年5月1日月曜日

POGに向けての考察① モンツァ

POGの開始の時期が近づいてきました。

POG関係の本もこれからでてくることと思います。

もちろん自分も参加します。

POGに参加する上で自身が気になる馬についてこの場で考えていけたらと思います。

気になる馬と言っても、自分が集めることができる情報の範囲内でのことなので、もっと魅力的な血統を持った馬が他にいると思います。
なのであくまで「ちゃしぶの個人的な考え」というスタンスで読んでもらえたらと思います。


気になる馬①

モンツァ

父:ロードカナロア
母:スピードリッパー
母父:ファルブラヴ
Northern Dancer:4×5  Secretariat:4×5 のクロスも持っています。

ロードカナロアは今年が初年度産駒ですね。
父のロードカナロアは香港スプリント2連覇を含め、GⅠ6勝(内1200mGⅠ5勝)した名スプリンターです。
自身の『東京新聞杯 エアスピネル』というブログのなかでロードカナロアの血統について触れているので繰り返しになりますが、

「ロードカナロアはキングカメハメハの中距離適性にStorm cat本来のスピードを注入するだけでなく、Cormorantのスタミナ、ナスルーラとプリンスキロのクロスを持ち合わせた血統になっており、スプリンターに必要なスピードとそれを維持するスタミナが得られたのではないでしょうか。」

と書きました。
ロードカナロアを父にするうえで考えることは
①ロードカナロアのスピードをさらにスピード化する(短距離路線)
②ロードカナロアのスピードを維持するためのスタミナを強化する(中距離路線)
だと思います。
個人的にはロードカナロアのスピードを維持させる血統構成の方が魅力的に思えますので、②を目的にした血統構成の馬をPOGには選びたいと考えています。クラシックレースにも出てほしいですしね(^^)v

ここで母親の血統を見ていきたいのですが、母スピードリッパーは父にファルブラヴがいます。ファルブラヴはジャパンカップにも勝った馬なので日本の人にもなじみはあると思いますが、GⅠ8勝もしている名馬です。2000m~2400mで活躍した馬です。
もう少し見ていくとファルブラヴの父にはFairy Kingがいるのですが、これはSadler's Wellsと同血なんですね。スタミナがある血統なので、ファルブラヴが2000m~2400mで活躍したのもうなずけます。

と、このようにロードカナロアのスピードにスタミナを入れている血統なのですが、さらに注目したいのは、Secretariat:4×5のクロスがあることです。
ロードカナロアはもともとナスルーラとプリンスキロのクロスを持ち合わせた血統(Mill ReefとSecretariat)なのですが、さらにSecretariatをクロスした血統になっているのです。ナスルーラのスピードとプリンスキロのスタミナをさらに注入した形になっています。
さらにさらにロードカナロアの5代目にあるトライマイベストの母Sex Appealとスピードリッパーの5代目にあるSeattle Slewの母My CharmerのLa Troienneの血のクロスがあり、スタミナを支える役割を果たすのではないかと思います。

主に主流血統で構成されていること、スタミナを注入するあまりやや鈍重になるかもしれないという不安はありますが、個人的にはかなり魅力的な血統と考えていますし、POGでも指名したい1頭です。


参考:競馬通信社著作・発行 尾林奉之 『血統基礎講座』
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学サラブレッドの進化と限界
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学Part2


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