2017年8月22日火曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して㉑ 8月19日(土)勝ち上がり馬

「ニンジンさえあればダービー制覇も夢じゃない!」

今週も2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。8月19日(土)のレースです。

8月19日(土)新潟5R 芝2000m 優勝 2:04.0(曇・良)

ノーブルバルカン    牡 

父:メイショウサムソン
母:アストレアピース
母父:マヤノトップガン

好スタートから2、3番手でレースを進めました。道中も折り合っていましたし、4コーナー出口では先頭を行くミレフォリウムをとらえ、直線半ばで競り落としました。レースセンスが良いですね。
血統的には一言でいえば『すごく重い』血統です。父、母ともに深部にあるNasrullahやRoyal Chargerのスピード血統がどこまで発揮されるかですが、発揮されたとしてもバリバリのスタミナ血統です。切れは期待できないと思うので、今レースのような内容がこの馬に合っていると思います。ちょっと思うのはダートでの走りをみてみたいですね。母父マヤノトップガンの父はブライアンズタイムですし、馬力がありそうです。


8月19日(土)新潟6R 芝1400m 優勝 1:22.8(曇・良)

マイティーワークス     牝

父:キンシャサノキセキ
母:ジュアンレパン
母父:Dynaformer

スタートはそんなに良くありませんでしたが、先団後方につけることができました。道中も折り合っていました。4コーナーをまわる勢いで外に出して、直線では追われるごとに脚を伸ばしているように見えました。強い勝ち方だったと思います。
血統ではHis MajestyのクロスとHail to Reasonのクロスがあり、スピードとスタミナがともに強化されていると思います。それ以外の血統をみるとスタミナ血統も多く含まれているので、距離を伸ばしても良いと思います。1600m以上の方がレースをしやすいと思いますし、 2000mまでなら問題ないのではないでしょうか。

8月19日(土)小倉5R 芝1200m 優勝 1:08.5(晴・良)

モズスーパーフレア    牝

父:Speightstown
母:Christies Treasure
母父:Belong to Me

好スタートから2番手につけてレースを進めました。3コーナー途中で早くも先頭に立つ展開になりました。これは正直望んでいない展開だったと思いますし、その後は目標にされて直線に向きましたが、強かったですね。着差はありませんでしたが、あの展開で勝ち切るのは力がないとできないと思います。直線でもまっすぐ走っていましたし、レースセンスのよい馬だと思います。
血統的にはRaise a Nativeクロス、Secretariatクロス、Northern Dancerクロス、Bold Rulerクロスが含まれています。Bold Rulerの父はNasrullahですし、SecretariatにもNasrullahが含まれています。これによりスピードを強化しつつ、Secretariatに含まれるPrincequilloでスタミナを強化しています。また深部にあるBuckpasserやBlue Larkspurなどの米国スタミナ血統が含まれており、この辺もスピードの持続力を支えるスタミナになっているのかな、とも思います。レースぶりをみると1200mではこの馬のよさが生きると思いますし、今後期待できそうです。しかし1600mは距離が長いかもしれません。

8月19日(土)札幌5R 芝1500m 優勝 1:30.5(晴・良)

ダノングレース     牝

父:ディープインパクト
母:チェリーコレクト
母父:Oratorio

スタートはやや出遅れ、押してもポジション上げれずやや後方からの競馬になりました。道中もなかなかポジションを上げれず、3コーナーなら内ラチ沿いに徐々にポジションを上げていきました。もっと言うなら内の利を活かさなければポジションを上げれなかったように見えました。それほどズブイとも言えますかね。しかし直線に向いてからは素晴らしかったです。馬と馬の間を割って抜ける気持ちの強さと鞭が入ってからの瞬発力はスゴかったです。能力だけで勝ったような感じですね。
血統で注目したいのは母父Oratorioですね。Oratorioの父デインヒルはスピード馬のイメージがありますが、母Mahrahはスタミナ豊富な感じです。この豊富なスタミナがスタートの遅れや道中のズブさに繋がっているのかもしれませんが、最後の瞬発力は一体どこからきているのか…。未完成ということもありますが、将来の成長がすごく楽しみな馬です。

未勝利戦

8月19日(土)新潟1R 芝1600m 優勝 1:34.5(小雨・良)

ミュージアムヒル     牝

父:ハーツクライ
母:ロレットチャペル
母父:フレンチデピュティ

好スタートから先団につけましたが、やや掛かりそうになったのか北村宏司騎手が抑えるとポジションを下げ中団からの競馬になりましたね。道中も走りたくて(行きたくて)仕方ないという手ごたえでしたね。4コーナー出口では外をまわって先団に取りつき、直線では持ったまま先頭に立ちました。鞭が入ると3馬身突き放して勝利。完勝でした。
血統は王道というか父ハーツクライのサンデーサイレンス系に母父フレンチデピュティの配合です。簡単なイメージでいうと父サンデーサイレンスの軽さに母父フレンチデピュティの馬力をプラスした感じでしょうか。全体的にはサンデーサイレンス、トニービン、クロスがあるNorthern Dancerと近代の名馬の名前がズラッと並んでいますが、それを支える異流血統も含まれているのでバランスはよいと思います。距離は2000mでも問題ないと思います。

8月19日(土)小倉1R ダート1000m 優勝 0:59.2(晴・重)

ニシノダンテ     牡

父:タイキシャトル
母:カナエチャン
母父:マンハッタンカフェ

スタートから押して先頭に立ちました。前走芝でのレースでスタートから出鞭を入れていましたが、それでも先頭に立てませんでした。これだけ見てもダートの方が走りやすいのかな、と思います。先頭のまま直線に入りましたが、そのまま後続を突き放して勝ちました。前走とは内容が全然違い横綱競馬でしたね。
父タイキシャトルはダートでも活躍した名馬です。Haloのクロスによりスピードが強化され、Cohoesのクロスでスタミナが強化されていますね。 あと注目したいのがは母父マンハッタンカフェの母サトルチェンジです。スピード血統もあるのですが、それ以上にスタミナ血統が多く含まれています。スタミナというより鈍重な血統といった方がよいでしょうか。この血統があることで、マンハッタンカフェは長距離で活躍したと思いますし、ニシノダンテのダート適正の下地を作っているのだと思います。今後はダート路線で期待したいですね。



8月19日(土)小倉2R 芝1800m 優勝 1:48.9(晴・良)

タニノミステリー     牡 

父:タニノギムレット
母:ブライダルベール
母父:キングカメハメハ

前走は大きく出遅れましたが、今回スタートは普通でした。その後行き脚がついて好位からの競馬になりました。道中は先団をみながらの競馬でしたが、途中やや行きたがっていましたかね。M.デムーロ騎手がうまく抑えていたように思います。4コーナーでは先頭を射程圏内に入れ、直線ではしっかり前をとらえて勝ちました。前走とは違い優等生のレースでしたね。
父タニノギムレットはブライアンズタイムを父に持ちます。ブライアンズタイムと言えば三冠馬ナリタブライアンをはじめ、クラシックで活躍する競走馬を多く出しています。そのため芝適正十分のイメージがあると思いますが、馬力のある血統背景を持っていると考えています。産駒にフリオーソやタイムパラドックスがいることでもわかってもらえるのではないでしょうか。さらにスタミナ配合の重いGraustarkのクロスもあるので、余計に重い配合になっていると考えます。そこに母父キングカメハメハで多少軽さを入れたような配合になっているのではないでしょうか。距離は長くてもよさそうですし、重馬場でも馬力で乗り越えそうな気がします。

8月19日(土)札幌1R 芝1800m 優勝 1:51.7(晴・良)

ディバインブリーズ      牡

父:ルーラーシップ
母:スズカモンスーン
母父:More Than Ready

好スタートで先頭に立つ勢いでもありましたが、好位からの競馬になりました。道中ペースが遅かったのか行きたがる様子をみせていましたが、J.モレイラ騎手がうまく抑えながらレースを進めていました。直線に向くまで内ラチについていましたね。直線に向いてからは前が開かず馬と馬の間を割って抜け出してきました。気持ちの強い馬ですね。
血統的に距離は中長距離で行けそうですが、Mr. Prospectorのクロスなどでスピードがどれほど今後強化されるかが、今後を左右しそうです。

8月19日(土)札幌2R 芝1200m 優勝 1:10.1(晴・良)

リンシャンカイホウ    牡 

父:アドマイヤムーン
母:トリプルアクト
母父:Theatrical

好スタートから押して先手を取りました。道中も自分のペースで走っていたように見えましたし、4コーナーでキングキングキングに馬体を併せられそうになりましたが、特に気にする様子もなく、直線に入って逆に突き放しました。
血統的に母父にTheatricalがいることを考えると決して1200mがベストとは考えられません。父アドマイヤムーンもジャパンCに優勝していますが、基本的には1800m~2000mをベストとする中距離馬の様に考えますので、母父にTheatricalを迎えることで中距離適性を強化したように考えます。今レースでは1200mで勝っていますが、今後は距離を伸ばしてのレースを観てみたいですね。

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