第68回 毎日王冠（GⅡ） 血統予想結果

「もっと遠くに飛んで逃げたい…」

第68回 毎日王冠（GⅡ）結果

東京競馬場芝1800m　1:45.6（曇・良）

1着　　　　リアルスティール
2着　　　　サトノアラジン
3着　　　　グレーターロンドン

8着　   ◎　ソウルスターリング

こんなに外れるってことある？( ;∀;)
本命にしたソウルスターリングは逃げましたね。スタートはタイミングが合わなかったのか、それほど良くありませんでした。しかしその後のダッシュで先頭に立ったわけですが、やや掛かり気味でしたかね。鞍上のＣ．ルメール騎手が抑えているようにも見えます。ソウルスターリングの気を損ねないように、しかしなるべく抑えていきたいという乗り方の結果、逃げという戦法になったのだと思います。
前半1000m59.9秒はそれほど速いペースではないですが、後ろからダイワキャグニーにプレッシャーをかけ続けられ気の休まらないレースになりましたね。結果8着でしたが、勝ったリアルスティールと0.5秒差ならきついレース展開であったことを考えれば頑張っていたと思います。
勝ったリアルスティールは見事復活勝利を手にしました。好スタートから先団につけることもできそうでしたが、馬の気に任せて乗った結果中団からの競馬になりました。リアルスティールは成績にムラがあるのでなかなか本命にしづらいタイプと思うのですが、Ｍ．デムーロ騎手は昨年の天皇賞・秋にリアルスティールに乗り2着しているように、この馬の特徴をとらえているのかもしれませんね。道中も不利なくレースを進めることができ、直線もしっかり追うことができました。サトノアラジンに並ばれそうになりましたが、一瞬の脚を使って前にでるとその差を守って優勝しました。

それではリアルスティールの血統を見ていきましょう。

血統

父ディープインパクトのスタミナに母父Storm Catのスピードを入れた配合です。母母Monevassiaもスピード血統のMr. Prospector、Nureyevが入っています。そこにNorthern Dancerのクロスが入ることで、ややスタミナを強化している感じがします。ドバイターフ（ドバイGⅠ芝1800m）を勝っているように、1600m～2000mが適正距離ではないかと考えます。血統の深部ではNasrullahや3/4同血のRoyal Chargerのクロスがあり、そのあたりがリアルスティールのスピードに繋がっているのかもしれませんね。

参考：競馬通信社著作・発行　尾林奉之　『血統基礎講座』

　　　ＮＨＫ出版　吉沢譲治　競馬の血統学サラブレッドの進化と限界

　　　ＮＨＫ出版　吉沢譲治　競馬の血統学Ｐａｒｔ２

　　　二見書房　山野浩一編著　サラブレッド血統事典

　　　コスモヒルズ　武市銀治郎　世界の逞しい血統1980～2010　血の活性化論

　　　コスモヒルズ　小林皓正　新・血統マップ　日本＆世界のサイヤーライン