2017年2月13日月曜日

血統を考える ムーヴザワールド

東京で行われた共同通信杯。POGで指名しているムーヴザワールドに期待をしていたのですが、クラシック出走が遠のく3着…。道中引っかかっていましたし、まだまだ課題がある感じですね。今日はこのムーヴザワールドの血統について考えていきます。

馬名:ムーヴザワールド
父:ディープインパクト
母:リッスン
母父:サドラーズウェルズ
ノーザンダンサー3×5 ヘイルトゥリーズン4×5
Almahmoud5×5 ネイティブダンサー5×5

姉にタッチングスピーチを持つ良血ですね。母父にサドラーズウェルズがいることでなんとなくスタミナ重視の雰囲気を持つ競走馬を想像してしまいますが、自分が注目したのはAlmahmoud5×5です。
この聞きなれないAlmahmoudですが、父にMahmoudを持ちます。Mahmoudは現在の主流血脈の一つナスルーラの母Mumtaz Begumの4分の3同血。すなわちMahmoudにNearcoをいれるとナスルーラと同等の血脈を持つことになります。
そしてムーヴザワールドはNearcoを持つノーザンダンサー3×5のインブリードを持っているので、このクロスがスピード化するとスタミナだけでない競走馬が生まれるのではないかと考えました。

今のところムーヴザワールドはまだ未完成な感じの馬ですが、今後の成長力、スピードを兼ね備えた中距離から長距離の競走馬になることを期待します。


参考:競馬通信社著作・発行 尾林奉之 『血統基礎講座』
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学サラブレッドの進化と限界
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学Part2

0 件のコメント:

コメントを投稿