2017年7月31日月曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して⑮

「動物園に行こうか。馬の動物園。」『それって本当に動物園なの?』

今週も2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。7月29日(土)のレースです。

7月29日(土)新潟5R 芝1400m 優勝 1:25.3(曇・良)

ルッジェーロ     牡 

父:キンシャサノキセキ
母:シルヴァーカップ
母父:Almutawakel

スタートはあまりよくありませんでしたが、スローだったのもあり3番手につけることができました。道中も流れに乗っていましたし、直線では抜け出すタイミングを計るだけのレースでしたね。
血統的には距離が短いところが適正距離かもしれません。血統の深いところまで見ていくとNasrullahのクロスやRoyal Chargerのクロスが多くみられます。ただその血統の影響があれば、最後の直線でもっと切れても良いようにも感じます。ミドルペース以上のレースでもう一度観てみたいですね。

7月29日(土)小倉5R 芝1200m 優勝 1:10.1(晴・良)

シトリカ      牝

父:ヨハネスブルグ
母:サチノスイーティー
母父:カリスタグローリ

スタートの出は良くありませんでしたが、内枠を活かし逃げる形をとることができました。特に掛かる様子もなく最後の直線でも楽に抜け出して優勝しました。
血統的にはヨハネスブルグの持つスピードにさらにスピードを入れた配合になっています。個人的な考えでいえば、ヨハネスブルグにはNorthern Dancerのクロスをつくったり、Sadler's Wellsを入れたり、Graustark(父Ribot、母Flower Bowl)のようなスタミナを入れる配合が面白いと考えています。それでないと適正距離が短くなってしまうのではないかと考えていますし、そういう意味ではシトリカの今後の活躍が気になりますね。

7月29日(土)札幌5R 芝1500m 優勝 1:30.4(曇・良)

タワーオブロンドン    牡

父:Raven's Pass
母:スノーパイン
母父:Dalakhani

スタートはあまりよくありませんでしたが、ジワリジワリと外から先団をつかまえて単騎で逃げる形になりました。特に掛かる様子もなく直線に向き、追ってから後続を突き放し優勝しました。強いですね。
血統的には深部まで見るとスピード血統も十分ありますし、それを維持するスタミナ血統もあります。自分が目についたのはSecretariatとMill ReefのNasrullahとPrincequillo組のクロスがあることに加え、父母母母OratorioにもNasrullahとPrincequilloがあります。さらに5代目にあるSir Ivorの父Sir GaylordにもNasrullahの4分の3同血になるRoyal ChargerがありPrincequilloも含まれています。5代目までのクロスとしてMr. Prospector:S4×M5、Northern Dancer:M4×S5 もありますし、素晴らしい血統ですね。今後ももちろん期待したいですし、ぜひクラシック路線に乗ってほしいと思います。

未勝利戦

7月29日(土)新潟1R 芝1400m 優勝 1:22.8(曇・良)

マドモアゼル    牝

父:ブラックタイド
母:ポールポジション2
母父:Pivotal

好スタートからそのまま先手を取って逃げる展開。直線に入っても後ろからくる馬はなく、鞭を使わずゴール。スピードの違いを見せつけたレースでしたね。初戦よりスタートもよくなりましたし、レースを覚えている感じもします。
血統は父ブラックタイドに母ポールポジション2のスピードを入れた配合ですが、5代目まではスピード血統のクロスが見られません。ポールポジション2の中には欧州血統のNureyev、米国血統のDanzig、Mr. Prospectorがいます。クロスはないのですが、このようなスピード血統が欧州だけでなく、かといって米国だけでなく、両方が入っているのが良いのだと思います。1600mまでならばスタミナも問題ないと思います。

7月29日(土)新潟2R ダート1200m 優勝 1:13.0(曇・稍重)

シャインカメリア      牝

父:アポロキングダム
母:シャインセレブ
母父:クロフネ

芝スタートでしたがスタートは良かったのではないでしょうか。ダートコースに入ってから先頭に立ち逃げました。道中も掛かる様子はなく、直線に入ってからは後続に影を踏ませることなく圧勝でした。初戦は芝の1200mで前半3F34.5秒の流れを逃げましたが、今回はダートですが前半3F35.5秒とやや余裕をもつことができたのが勝因にもなっていると思います。このようなレースができたことが初戦を使った上積みなのだと思います。
血統的には父アポロキングダムにスピード血統が多くあり、それに母シャインセレブおスタミナを入れた形でしょうか。芝も走れるとは思いますが、このレースを観る限り母父クロフネのダート適正も間違いなく特徴として受け継がれていますね。距離は現在のところ1200~1400mがベストだと考えます。

7月29日(日)小倉1R 芝1200m 優勝 1:09.5(晴・良)

ナムラアッパレ    牡 

父:ネオユニヴァース
母:ナムラミーティア
母父:サクラバクシンオー

スタートは普通で横一線。どの馬も先手を主張することはなく、タイセイソニックがそろそろと逃げに。ナムラアッパレはその外いたこともあり、2番手と下がりました。こういう展開だと再度前の馬を追いかけて前に出るのは難しいと個人的に思いますが、3コーナーから進出して4コーナー出口では先頭に並びかけていました。レースセンスの良い馬ですね。最後の直線ではタイセイソニックを競り落とし優勝しました。
血統的には父ネオユニヴァースに母父サクラバクシンオーのスピードを入れた配合になっています。ナムラアッパレのスピードを支えているのは主にサクラバクシンオーの中にあるNasrullahの血とサンデーサイレンスの中にあるRoyal Chargerの血でしょうか。と考えれば距離はもう少し伸びても問題なさそうに考えます。この馬のレースセンスを考えれば1600mでも問題ないのではないでしょうか。

7月29日(土)札幌1R 芝1800m 優勝 1:49.4(晴・良)

リープフラウミルヒ    牝 

父:ステイゴールド
母:ピノブラン
母父:クロフネ

スタートの良い馬ですね。初戦同様に好スタートから先手を取って逃げました。向正面では丹内祐次騎手がペースを抑えようとしている姿があり、リープフラウミルヒも何とか抑えることができていました。全体的には落ち着いてレースを運んでいたように思います。
直線に向いても一生懸命走っていました。初戦からも切れあるわけではなさそうなので、早め先頭から押し切るレースがこの馬に合っているように思います。
血統的にはスタミナが勝っている印象を受けます。また注目したいのは父ステイゴールドに母父ではありませんが、母母父にメジロマックイーンがいます。そう、ゴールドシップやオルフェーヴルで有名になった父ステイゴールド、母父メジロマックイーンの黄金配合に近い血統を持っています。プチ黄金配合とでもいいましょうか。これから活躍するにはまだまだ力をつける必要がありますが、この血統の成長力に期待したいですね。

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