2017年8月1日火曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して⑯

「あの馬は勝ったかしら♪」

2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。7月30日(日)のレースです。

7月30日(日)新潟5R 芝1600m 優勝 1:36.1(晴・良)

オーデットエール     牡 

父:ハーツクライ
母:スカイアライアンス
母父:Sky Classic

スタートは悪くありませんでしたが、そのまま後方に下がり最後方からの競馬になりました。そのまま外を回り徐々に進出して直線では外から差し切りました。外鞭が入ると内に向かって走っていましたし、まだまだ課題がありそうですが強かったと思います。
血統的には父ハーツクライにさらにスタミナを入れた配合でしょうか。スピード血統がないわけではないですが、スタミナ血統の方が目につきますね。距離はもっと伸ばしてさらに良いと思いますし、札幌競馬場などの洋芝にも適応しそうなので、札幌でデビューしてもよかったかもですね。

7月30日(日)新潟6R 芝1400m 優勝 1:23.3(晴・良)

ルリハリ     牝

父:ダノンシャンティ
母:コスモランゲル
母父:スターオブコジーン

スタート良く2、3番手の好位からレースを進めました。一瞬掛かるそぶりをみせましたが、嘉藤貴行騎手が抑えるとすぐに抑えることができました。そのままの位置取りで直線に向き、前が壁になったので外にだして追い始めましたが、一気に伸びましたね。瞬発力もあって強い勝ち方だったと思います。
血統もなかなか面白いです。父ダノンシャンティはNHKマイルCをレコードで勝ったスピード馬です。このダノンシャンティにスピードとスタミナがうまいこと配合されている馬だと思います。ダノンシャンティをスピード化したのはHalo(父父父Royal Charger)のクロスと、Millicentの中にあるNasrullah、さらにDarshaanの中のMill ReefにもNasrullahがあり、これがスピードを支えていたのではないかと思います。
ここで面白いと感じたのはDarshaanはどちらかといえばスタミナを持つ馬だということです。父にDarshaanを持つコタシャーンはジャパンCにも参戦(2着)し、欧州で活躍した馬です。母コスモランゲルを迎えることでDarshaanのクロスが成立しており、さらにスピードとスタミナを強化しています。他にも母父スターオブコジーンにもNasrullahやPrincequilloが入っており、スピードとスタミナが同時に強化されている配合になっています。素晴らしい配合ですね。もちろん今後期待したい1頭です。1600mがベストと思いますが、同世代の牝馬であればスピードの違いで2000mでも面白いかもしれません。

7月30日(日)小倉5R 芝1200m 優勝 1:11.6(晴・良)

コウエイユキチャン     牡

父:ストラヴィンスキー
母:カノヤグッドラック
母父:フジキセキ

スタートよく一気に先頭に立つ勢いでしたが、外枠ということもあり内枠の馬に先に行かれました。それでも2番手まで上がりレースを進めることができました。直線でも最後までしっかり走り抜けることができていたと思います。
血統的には父ストラヴィンスキーのスピードに母カノヤグッドラックのスタミナを入れた配合でしょうか。父ストラヴィンスキーはNureyev、Blushing Groom、Mr. Prospectorというスピード血統があり、どのスピードを活かすかが肝だと思います。コウエイユキチャンはスピードを活かす配合というよりはスタミナを入れることを重視した配合だと思われますが、強いて言えば5代目Grey Sovereign(父Nasrullah)がいることからBlushing Groom(父父Nasrullah)のスピードを活かした配合だと考えます。

7月30日(日)小倉6R 芝1200m 優勝 1:10.7(晴・良)

レグルドール     牝

父:アドマイヤマックス
母:コスモパルムドール
母父:Yonaguska

好スタートから先団につけましたが、馬なりで行かせたためかその後徐々に下がり中団からの競馬になりました。4コーナー前から追い出して徐々に進出して直線に向くときには射程範囲にとらえていました。直線でも一気に前をとらえ余裕をもって優勝しました。
血統的にはパッと見スピード馬という感じではないのですが、血統の深部まで見ていくとNasrullahやRoyal Chargerのクロスが成立していますね。このあたりがあの直線での切れに繋がっているのではないかと考えます。


7月30日(日)札幌5R 芝1800m 優勝 1:51.4(晴・良)

レイエンダ     牡

父:キングカメハメハ
母:ラドラーダ
母父:シンボリクリスエス

スタートはあまりよくなく、外枠ということもあり下がって最後方からの競馬になりました。ペースが遅かったこともあり、最後方でも行きたがっていましたが、C.ルメール騎手が抑えてレースを進めていましたね。4コーナー辺りから進出していく姿は大物感たっぷりですね。直線では抜け出すだけというレースでまだまだ本気で走っていませんし、レース全体をみてもまだまだ伸びしろがある印象を受けました。
血統は注目されている良血です。兄にダービー馬レイデオロがいるということだけ説明はいらないかもしれませんね。
配合の内容で注目したいのは5代目Mill ReefにNasrullahとPrincequilloがおり、母父父Kris S.にはRoyal ChargerとPrincequilloがいることです。NasrullahとRoyal Chargerは4分の3同血なのでNasrullahとPrincequillo組のクロスがあるといっても良いのではないでしょうか。また、5代目Sex AppealとSeattle Slewの母My CharmerとでLa Troienne系のクロスが成立しておりスタミナを強化しています。今回のレースを観てもクラシックディスタンスは問題ないと思いますし、やはり兄弟ダービー制覇の期待がかかる馬だと思います。

7月30日(日)札幌6R ダート1700m 優勝 1:47.3(晴・良)

ハヤブサマカオー    牡

父:シニスターミニスター
母:ハヤブサエミネンス
母父:Medaglia d'Oro

飛び上がるようにスタートしてダッシュよく逃げの形をとりました。特に抑えている風でもなく軽快に走っているように見えました。3コーナーに入るあたりからコパノステラート に馬体を併せられそうになりましたが、結局並ばせることなくそのまま突き放して大差勝ち。強かったですね。
血統的には父シニスターミニスターなのでダートで走ってもおかしくないかな、とは思いますが、血統の深部ではNasrullahのクロスとRoyal Chargerのクロスが多く成立しています。しかしそれと同等にスピードを支えるスタミナ血統も深部で多くクロスをつくっていますね。よい配合だと思います。簡単に言うとスピード血統と重い血統が多く含まれているので芝よりはダートを主戦にする方が良いように感じます。

未勝利戦

7月30日(日)新潟1R 芝1600m 優勝 1:35.8(晴・良)

エングローサー     牡

父:トランセンド
母:エンブレイス
母父:アフリート

今回3戦目になりますが、1、2戦目と比較するとスタートは全然良くなりましたね。スタートして戸崎圭太騎手が抑えてやや後方からレースを進めました。最後の直線では外から差してきました。追われてからフラフラとしてまだまっすぐ走ることはできていませんが、前を追う姿は迫力がありましたね。抜け出してからは気を抜いたのか、迫力がなくなりましたがよいレースだったのではないでしょうか。
血統的には父トランセンドはダートで活躍した馬でした。母エンブレイスが配合されることで芝適正は上がったと思いますが、スタミナが強化されている印象を受けるのでもっと距離があっても良いのではないでしょうか。もちろんダートでも見てみたいですね。

7月30日(日)小倉1R 芝1200m 優勝 1:09.2(晴・良)

ジュンドリーム     牝

父:トビーズコーナー
母:ディアコトミ
母父:プリサイスエンド

初戦、2戦目とスタートは良い馬でしたが、ここでも好スタートからスピードの違いで先頭に立ち逃げました。直線に入っても追いつかれることなく最後までしっかりと走っていたと思います。切れる馬ではないので逃げてどこまで、というレースが一番この馬の力を発揮できるのではないでしょうか。
血統的には深部でスピード血統がクロスしていますが、スタミナ血統も含まれています。ここ3戦は1200mのレースを使っていますが、1600mに伸ばしても良いのではないでしょうか。

7月30日(日)札幌1R 芝1200m 優勝 1:10.4(晴・良)

ヴーディーズピアス     牝 

父:ヨハネスブルグ
母:ヴードゥーレディ
母父:デインヒル

スタートはまあまあという感じでしたが、少頭数ということもあってか3番手でレースを進めることができました。直線に入って抜け出してからは、しぶとく伸びるという感じで優勝しました。
血統的にはこの馬ももう少し距離があってもいいと思います。その方がこの馬のしぶとさがより活かせるのではないかと考えます。

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