2017年8月31日木曜日

2017年8月 2歳馬勝ち上がり馬

「8月はどうだったの?」

2017年8月 2歳馬勝ち上がり馬

8月も何とか2歳馬の勝ち上がり馬のレースを観ることができました。「何とか」と言ってもレースを観るのは楽しいのでつらくはないんですけどね。
それではどうぞ(^◇^)


9月もどんな2歳馬が勝ち上がるか楽しみですね(^^♪

ひまわり賞(OP)も振り返ってみた!

「飛ぶように走りたい!」

ひまわり賞(OP)結果(8月26日(土)小倉競馬場 芝1200m)

1着  レグルドール  
2着  コウエイユキチャン  
3着  ニコルハイウェイ  

人気に応えてレグルドールが優勝しました。
スタートは普通でしたが、二の足が速く好位からレースを進めました。2番手からレースを進めて、4コーナーでは持ったまま先頭に立ちました。そのままスピードの違いで後続を突き放しゴール。余裕たっぷりのれーすでした。

レグルドールの血統について触れます。

「2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して⑯」でも触れていますが、血統の深部でNasrullahやRoyal Chargerのクロスが成立していることでスピードが伝わり、短距離でも通じるスピードを持っていると考えます。全兄には今でも現役のコスモドームがおり、この兄も短距離で成績を収め、オープン馬として頑張っています。レグルドールも短距離を主戦としてレースを使うのかなぁとも思いますし、今後も今回のようなレースができれば、不利を大きく受けることはないと思いますし、常に自身の力を発揮できるのではないでしょうか。

2017年8月30日水曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して㉔ 8月27日(日)勝ち上がり馬

「重馬場大好き」

今週も2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。8月27日(日)のレースです。

8月27日(日)新潟5R 芝1200m 優勝 1:10.3(晴・良)

ニシノコデマリ    牝 

父:スウェプトオーヴァーボード
母:ニシノツインクル
母父:ヨハネスブルグ

好スタートから逃げるのかと思いましたが、同じく好スタートのタガノヒバナに前を譲り2番手からの競馬になりました。スローペースのレースでしたが特に掛かる様子もなく、直線に入ってからは逃げるタガノヒバナをとらえるだけのレースでした。直線での走りはなかなか迫力がありました。豪快な走り方をしますね。
血統的にはマイル以下が適正距離だと思います。血統で目につくのはDamascusの4×5×5のクロスですかね。Damascusは1967年のプリークネスステークス、ベルモントステークスを勝った二冠馬ですが、血統はスタミナ豊富です。このクロスがあることでMr. Prospectorのクロスや深部で成立しているNasrullahのクロスにより強化されたスピードを維持するスタミナを保っているのだと思います。このレースでもラスト3F34.8秒と全体の2番目の上りをみせていますし、ここら辺が好位からレースを進めていてもスピードの持続力があるところかな、と思います。

8月27日(日)小倉5R 芝2000m 優勝 2:03.6(晴・良)

バブリーバローズ      牡

父:ステイゴールド
母:バブリームード
母父:クロフネ

スタートは普通でしたが、あえて中団から進めようとして(掛かろうとしていたから?)浜中俊騎手が抑えていましたね。道中はレースの流れに乗っていましたね。3コーナー辺りから徐々に進出をし始め、4コーナー出口では先頭に並んでいましたね。直線の追い比べでは粘るナリタブルーを競り落として優勝したが、もしかして鞭は入れてないですかね。
血統的には父ステイゴールドに母父クロフネの馬力を入れた配合ですかね。母母はスタミナ系ですし、切れるスピードに欠けると思います。そのため今回のようなレース展開がバブリーバローズには会うのかな、と思います。距離はもっと長くても問題ないでしょう。

8月27日(日)札幌5R 芝1200m 優勝 1:11.6(晴・良)

ベルーガ     牝

父:キンシャサノキセキ
母:アドマイヤライト
母父:Kris S.

出遅れましたが、内枠添いに上がっていき中団からの競馬になりました。ペースも遅かったのか、上がっていった分道中やや掛かり気味でしたが、J.モレイラ騎手がうまく抑えていましたね。馬込みに入れたのもよかったと思います。そのまま馬群の中で待機して4コーナーではJ.モレイラ騎手がうまく外に出して直線に入りましたが、弾けるように一気に突き抜けました。強かったですね。
血統的にはHail to Reasonのクロスもあってスピードを強化していますし、深部にはNasrullahのクロスもみられます。クロスはありませんがスピードを維持するスタミナ血統もありますね。もう少し早いペースでのレースが観てみたいです。

未勝利戦

8月27日(日)新潟1R ダート1200m 優勝 1:12.6(晴・稍重)

 タマモアモーレ    牡

父:サウスヴィグラス
母:チャームダンス
母父:アフリート

スタートは普通でしたが、その後のダッシュがつきませんでした。武藤雅騎手が押して押してなんとか好位につくことができました。その後は流れに乗ってレースを進めていました。直線に入ってからは気を抜かないように完全に抜け出した後も鞭を入れていました。最終的には6馬身差の勝利。初戦1番人気13着の悔しさを晴らしましたね。
父サウスヴィグラスはダートの短距離で活躍した競走馬でした。ダート適正はもちろんあると思いますが、注目はMr. ProspectorのクロスがあることですでにNasrullahのクロスが成立していることになるのですが、他にも深部でNasrullahのクロスが多くみられていることです。これが吉(スピード強化)とでるか凶(故障)とでるか。適正距離は長くても1600mまでと考えます。

8月27日(日)新潟2R 芝1000m 優勝 0:55.8(晴・良)

ピカピカ     牝

父:トーセンホマレボシ
母:ダンゼロゴールド
母父:Danzero

直線1000mのレース。スタートは普通でしたが、その後は馬場のよい外へ外へと移動をしながら走っていました。前目で競馬をしていたので、先頭を行くフォレストガーデンをみながらレースを進めることができました。鞭か入ってからはも一生懸命走っていましたし、馬体を併せ気味に走って勝負根性で抜け出しましたね。
父トーセンホマレボシに母父Danzeroのスピードをいれた配合ですし、Mr. Prospectorのpクロスでスピードを強化していますね。Kaoru Starという馬のクロスも発生していますが、血統をみてみるとスタミナタイプの馬かな、と思うので、その血統の影響を考えれば1600m~2000mでも走れそうな気はします。

8月27日(日)小倉1R 芝1200m 優勝 1:09.2(晴・良)

フランシスコダイゴ     牡

父:ヨハネスブルグ
母:セレスティアル
母父:アグネスタキオン

好スタートから好位につけてレースを進めていましたね。やや行きたがっているところもみられましたが、荻野極騎手が何とか抑えていました。4コーナーではもう待てないといった様子で先頭にたちましたが、直線で抜け出した後も最後までしっかり走ることができていました。
父ヨハネスブルグに母父アグネスタキオンのスタミナと軽さを入れた配合になっていますかね。SecretariatとMill Reefが5代目にいることでNasrullahとPrincequillo組のクロスが成立してスピードとスタミナを強化しているのが良いですね。落ち着いてレースを進めることができるようになれば1600mでも問題ないのではないでしょうか。

8月27日(日)札幌1R 芝1800m 優勝 1:51.5(曇・良)

トーセンアンバー     牝

父:ディープインパクト
母:ワルツオブキャット
母父:Songandaprayer

スタートはあまりよくありませんでしたが、内枠が幸いして1コーナーを曲がるときには4番手につけてレースを進めることができました。やや行きたがる面がありましたが、横山和生騎手がうまく折り合いをつけていたと思います。4コーナーを曲がるときも内ラチにぴったりついてまわっていましたね。直線ではバリエンテとラソワドールの空いた隙間に突っ込み抜け出して、優勝しました。横山和生騎手の好騎乗も勝利の大きな要因ですね。
血統的にはスピードとスタミナがバランスよく配合されていると思いますが、ややスピードが勝った印象でしょうか。1600m~2000mが適正距離でしょうか。

2017年8月29日火曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して㉓ 8月26日(土)勝ち上がり馬

「私の息子のデビュー戦はいつかしら。」

今週も2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。8月26日(土)のレースです。

8月26日(土)新潟5R 芝1600m 優勝 1:36.1(晴・稍重)

エントシャイデン     牡

父:ディープインパクト
母:ルシュクル
母父:サクラバクシンオー

スタートで出遅れ後方からの競馬になりました。外をまわりながら徐々に進出していきましたが、4コーナーをまわるときでもまだ中団に位置していました。直線を向いて追われましたが、まっすぐに走らずフラフラしていましたね。それでもゴール前ではしっかりとらえて優勝することができました。
血統的には父ディープインパクトに母父サクラバクシンオーのスピードを入れた配合になっていますね。全妹に短距離路線で活躍するブランボヌールがいます。ブランボヌールも2歳時から活躍していましたね。この馬も今後短距離で使われるのかな、と思いますし、血統からも短距離で走れると思います。

8月26日(土)小倉5R 芝1200m 優勝 1:09.7(曇・稍重)

ブラウハーツ      牡

父:エイシンアポロン
母:エーシンブイムード
母父:Malibu Moon

好スタートから好位につけてレースを進めることができました。レースの流れにも乗っていましたし、レースセンスが良いですね。そのまま4コーナー出口では先頭に並んでゴールまで押し切りました。
血統ではNorthern Dancerのクロス、Secretariatのクロス、Robertoのクロスがあります。父エイシンアポロンはマイルCS(GⅠ芝1600m)も勝ったマイラーですが、相手によっては中長距離でも走れる仔が出てくるのではと考えます。ブラウハーツは個人的には中距離でも走れると思います。一番注目したのはSecretariatのクロスです。これによりNasrullahとPrincequillo組のクロスが成立していますし、さらに5代目にいるIrish River(父Riverman)もNasrullahとPrincequilloの血が入っており、よりスピードとスタミナが強化されていると考えます。5代目までの血統表ではMr. ProspectorやDanzigの名前もみられますが、このような背景からスタミナも十分あると考えています。またRobertoのクロスがあることを考えると一度ダートで走ってほしいな、と思わせる血統でもありますね。


余談になりますが、このレースの2着にラペールノアールが来ています。この馬POGの検討をしていた「POG2017に向けての血統考察④ ラペールノアール」で取り上げていたです。1200mは短いかな、と思っていましたが、頑張って2着に来ました。馬体重が392㎏と少ないのが心配ですが、ブログで取り上げた馬なので勝ち上がってほしいと願うばかりです。

8月26日(土)札幌5R ダート1700m 優勝 1:49.7(晴・稍重)

コンダクトレス     牝

父:ホワイトマズル
母:ファーストチェア
母父:ジャングルポケット

スタートは普通でした。道中は先団をみながら中団に位置してレースを進めていました。鞍上のM.デムーロ騎手がやや押しながらポジションを確保していましたね。ズブいと判断したのか、3コーナーから4コーナーに入るときにはかなり押してしましたね。これが結果好判断だったと思います。直線でも追われ続けバテることはありませんでしたが、最後ハナ差何とか差し切りました。
父ホワイトマズルという時点でちゃしぶ的には「血統が重いな…」という印象です。産駒にはアサクサキングス、スマイルトゥモロー、イングランディーレ、ニホンピロアワーズ等がいますが、切れる脚を使うという感じはないですね。スタミナたっぷりの馬力で押し切る印象を持つのではないでしょうか。父というよりはフレンチデピュティの様に母父で血統を発揮しそうなイメージがあります。母ファーストチェアにはサンデーサイレンスなどの軽い血が入っていますが、レースぶりをみてもやはり重いな、という印象を受けます。

未勝利戦

8月26日(土)新潟1R 芝1800m 優勝 1:49.0(晴・重)

スターフィールド     牡

父:シンボリクリスエス
母:ルージュクール
母父:Redoute's Choice

好スタートから先頭に立ってもおかしくない感じでしたが、下がって(下げて?)後方からの競馬になりました。4コーナーを出るときも中団よりやや後方に位置していました。追われてからは脚をしっかり伸ばしていましたね。鞭が入ると逃げるように斜行していましたが、しっかり差し切ることができました。
父シンボリクリスエスに母父Redoute's Choiceのスピードを入れた配合になっていますが、Hail to Reasonのクロスでスピードを強化していますね。またSeattle Slewのクロスでスピードだけでなくスタミナも強化していますし、3代目にいるTri Argoや4代目にPrincequilloがいることでスタミナもある血統になっています。そのため距離は延びても問題ないと思います。

8月26日(土)小倉1R 芝1200m 優勝 1:08.7(曇・稍重)

ペイシャルアス     牝

父:ストロングリターン
母:ルアス
母父:タイキシャトル

好スタートから3番手でレースを進めることができました。レースの流れにも乗っていたと思います。直線に入って追われてからは反応良く抜け出して、後続を突き放して優勝しました。
父ストロングリターンは安田記念(GⅠ芝1600m)を勝ったマイラーでしたが、母父にタイキシャトルを迎えることでマイル適性を強化した配合になっています。加えてHail to Reasonのクロスが成立しており、スピードを強化していますね。これを考えると今後も1200m~1600mが主戦場となるのではないでしょうか。


8月26日(土)小倉2R 芝1800m 優勝 1:50.3(曇・稍重)

テイエムリボー     牡

父:スペシャルウィーク
母:メロディペリオット
母父:リアルシヤダイ

スタートは悪かったですね。ダッシュがつかず後方2番手からの競馬になりました。外をまわって徐々に進出して、3コーナー辺りではまくり気味に先頭に立ちました。4コーナーでは外にふくらんで他の馬に迷惑をかけていましたが、直線ではバテずに最後まで走り抜けていました。
血統をみると父スペシャルウィーク、母父リアルシヤダイという時点で「あぁスタミナ馬ね。」という印象を受けると思いますし、事実そうだと思います。Hail to Reasonのクロスによりスピードは強化されていると思いますが、それ以上にスタミナ血統が豊富ですね。一見マルゼンスキーのクロスはスピードを強化しているように思いますが、これも個人的にはスタミナ強化がメインの様に考えます。今回のレースの様にスタミナにものを言わすようなレースが合っていると思います。

8月26日(土)札幌1R ダート1000m 優勝 1:01.0(晴・稍重)

ラヴバインド      牝

父:ショウナンカンプ
母:ラヴァリーフリッグ
母父:マーベラスサンデー

好スタートから丹内祐次騎手が押して押して先団につけました。そのまま3番手に位置して直線に入り、しぶとく脚を伸ばしてゴール前でレベルスリーをとらえ優勝しました。
父ショウナンカンプに母父マーベラスサンデーのスタミナを入れた配合になっていますが、深部ではNasrullahのクロスがみられもともと父父サクラバクシンオーということもあってスピードは持っていると考えます。5代目にチヤイナロツクがおり、この辺りがダート適正を底上げしているのかもしれませんが、芝でも問題ないのではないかと考えます。


8月26日(土)札幌2R 芝1500m 優勝 1:30.3(晴・良)

レッドレグナント     牝 

父:ロードカナロア
母:エンプレスティアラ
母父:クロフネ

好スタートから先団につけました。勢い余ってかややいきたがっていましたが、J.モレイラ騎手がうまく抑えて、2、3番手でレースを進めていました。4コーナーを出るときには先頭に立ち、そのまま後続を突き放して圧勝でした。強かったですね。
血統的には父ロードカナロアに母父クロフネの馬力を入れた配合ですね。これもあって洋芝でもしっかり走れたのだと思います。またMr. Prospectorのクロスがあることで、スピードの強化もしています。マイラーとして血統は良いですし、将来も楽しみですね。

2017年8月28日月曜日

第37回 新潟2歳ステークス(GⅢ)  血統予想の結果

「現実…」

第37回 新潟2歳ステークス(GⅢ)結果

1着    フロンティア
2着    コーディエライト
3着    テンクウ

9着  ◎ シンデレラメイク
15着  注 グランデウィーク


うーん…(-"-)
シンデレラメイクは中団からの競馬になりましたね。掛かる様子もなかったですし、流れにも乗っていたように思いましたが、最後の直線では思ったほどのびませんでした。+10㎏が影響したのかな、とも思います。次走に期待したいですね。
勝ったフロンティアは好スタートから好位につけ、レースの流れに乗っていたと思います。一番スムーズにレースができていたのではないでしょうか。ラスト3F32.9秒としっかり脚を伸ばしているのも良いですね。好位からこれだけの競馬ができると不利を受けるリスクも少ないですし、今後どのレースでもこの馬自身の力は発揮できるのではないでしょうか。

それでは勝ったフロンティアーの血統を見ていきましょう。

血統



フロンティアについては「2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して⑦」で触れています。正直この時点では初戦のペースがスローだったこともあり、その恩恵を受けての勝と考えていましたので、ちゃしぶ的には評価していませんでした。しかし今回のレースで、上記で言ったように見方を変えなきゃいけないですね。

父ダイワメジャーは仕上がりが早く2歳から活躍する馬が多いですね。メジャーエンブレムやレーヌミノル、ボールライトニングなどがその例ではないでしょうか。母父トニービンがいることでよりダイワメジャーにスタミナを入れた配合と考えていたのですが、同じく父ダイワメジャーに母父トニービンを持つ競走馬として高松宮記念(GⅠ芝1200m)を勝ったコパノリチャードがいます。4分の3同血ですね。そういう血統背景があるとフロンティアも短距離が合うのかな、と思いますし、異なる血統を持つ残り4分の1の血統でも同じくNorthern Dancerのクロスがあることを考えると、より1600m以下を適正距離とする色合いが強くなります。

と、ちゃしぶは考えるわけです。

さて…来週もこの調子で予想するのか(^-^;

2017年8月25日金曜日

血統予想 第37回 新潟2歳ステークス(GⅢ) 

「夢!」
今週は新潟2歳ステークスを予想します。

第37回 新潟2歳ステークス(GⅢ) 新潟競馬場 芝1600m

ワンターンの1600m左回りコース。
2コーナー近くからスタート。向正面半ばから3コーナー初めにかけて約2mほど上り、その後は基本的には下りになるが、小さな丘を2回ほど超える。直線の前半部分で丘を乗り越えた後は下りの勢いのままにゴールまで。

新潟競馬場ついてはJRAのホームページでご覧ください。

新潟競馬場の芝の状況についてもJRAのホームページでご覧ください。

血統予想本命


今回の予想はこれまで勝ち上がった2歳馬のレースになるので、自身で評価してきたものを予想に反映させていきたいと思います。
今回のレースでちゃしぶがA評価としたのはグランデウィークとシンデレラメイクです。

6月、7月に勝ち上がった2歳馬の評価は
「2017年6月 2歳馬勝ち上がり馬」
「2017年7月 2歳馬勝ち上がり馬」
で表にまとめていますので、よろしければご覧ください。

8月勝ち上がって新潟2歳ステークスに出走するのはキボウノダイチ、ダンツセイケイの2頭ですが、キボウノダイチ「C」、ダンツセイケイ「B」と評価しています。
8月も今週で終了なので、まとめができ次第「2017年8月 2歳馬勝ち上がり馬」としてブログにあげるつもりですが、あくまでちゃしぶの個人的な評価なので参考程度に見ていただけると嬉しいです。

このような評価を踏まえ、新潟2歳ステークスの本命としたのはシンデレラメイクです。

それではシンデレラメイクの血統をみていきましょう。
シンデレラメイクの初戦の評価は「2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して⑩」に以下の様に記載していました。

スタートは普通でしたが先団後方から前を見てレースを進めることができました。他の馬が4コーナーで荒れた内を避け外に出しているところ、あえて内ラチ沿いを走ることで差をつめ、直線では外に出して荒れていない芝を走り着差を広げて優勝しました。今回のレースでは中谷雄太騎手の好騎乗が大きな勝利の要因といえますが、騎手の思い通りに動くこの馬の操縦性の良さを示しました。
血統をみると奥深いです。5代目までをみるとHail to Reason:5×5、Northern Dancer:5×5のクロスがありますが、さらに遡るとスピードを持つNasrullahのクロスやそれを維持する Tourbillonのクロスが細かく成立しています。個人的には好配合と考えますし、このような馬が活躍してほしいと願います。

と言っていました。

改めてみても良い血統だな、と思います。5代目までにはあらわれませんがNasrullahのクロスが多くみられますし、Nasrullahの4分の3同血のRoyal Chargerを父父に持つHail to Reasonのクロスがあったりとスピードを強化した配合になっています。スタミナ血統としてはTourbillonのクロスがあるほか、3代目にリアルシヤダイがいたり、5代目にBustedがいます。しかし全体的にはスピード強化の血統と考えますし、1600m前後が適正距離だと考えます。ここでも血統の良さを活かして頑張ってほしいと思います。

あ、あと同じくA評価としたグランデウィークも押さえておきたいです。

今週こそは!…の気持ちです(`・ω・´)

※基本、単複予想となります( ˘ω˘)スヤァ

2017年8月24日木曜日

クローバー賞(OP)も振り返ってみた!

「オレの当たり馬券隠すなよ!」

クローバー賞(OP)結果(8月20日(日)札幌競馬場 芝1500m)

1着   ダブルシャープ
2着   タワーオブロンドン
3着   デルマキセキ

北海道競馬所属のダブルシャープが勝ちました。
地方所属の競走馬がこうして中央競馬で活躍すると、JRAだけでなく地方競馬も含め全体が活気づくと思います。このような交流の機会は以前と比較して多くなっているようですが、もっと機会を増やしていけるといいですね。
スタートは普通で中団からの競馬になりました。道中は行きたがる様子を見せていましたが石川倭騎手がうまくコントロールしていたと思います。4コーナーでは前が壁になっていましたが、馬群を割って前をあけ直線を向きました。追われてからもしっかり伸びていましたし、一度タワーオブロンドンに抜かれながらも馬体を併せて最後には競り勝ちました。

さてダブルシャープの血統について触れます。

父ベーカバドは欧州で活躍した馬ですし、母父アグネスタキオンということを考えれば芝でも走れて不思議はありません。むしろ洋芝より硬めの芝の方が走れそうな感じもします
。父父母Park Appealが重めな血統なので、この辺りが地方競馬のダートでも走れる下地になっているのかもしれません。道中行きたがる様子も見たところから、気持ちが前面に出る対応だと思います。切れで勝負とするよりは今回の様に馬体を併せる方が力を発揮するタイプなのかもしれませんね。

2着のタワーオブロンドンは直線半ばでは「勝った」と思わせる内容でしたが、最後は競り負けました。しかしバテた感じではありませんし、先頭に立って気が緩んだのかもしれませんね。タワーオブロンドンとしては残念な結果だったと思いますが、能力負けではないと思いますし、今後の成長が楽しみな競走馬ですね。

タワーオブロンドンについては「2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して⑮」でも触れていますので興味がある方はご覧ください。

2017年8月23日水曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して㉒ 8月20日(日)勝ち上がり馬

「のんびりするときがあってもいいよね。」

今週も2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。8月20日(日)のレースです。

8月20日(日)新潟5R 芝1600m 優勝 1:36.4(晴・良)

ラッキーライラック     牝 

父:オルフェーヴル
母:ライラックスアンドレース
母父:Flower Alley

好スタートから好位5、6番手につけてレースを進めました。折り合いもついているように見えましたし道中は不利なく走ることができていました。直線に入ってからは前が壁になりかなり外に出していましたが、前が空いてから抜け出すときは良い脚を使っていましたね。そのまま突き抜けて優勝しました。強い勝ち方だったと思います。
血統的にはスタミナタイプかな、と思います。母父Flower AlleyにはMr. Prospectorのクロスがあったり、Danzigがいたりとスピード血統がみられますが、むしろその他の血統にスタミナ血統が多く含まれているのが目につきました。例えば父オルフェーヴルに含まれているメジロマックイーンにはLa Troienneの血が入っているBlue Eyed Momoがおり、同じくLa Troienneの血を引くMy Charmerがいることでスタミナが強化されています。他にもSadler's Wellsがいたり、Princequilloがいたりと深部まで見てみるとスタミナの血統がみられます。このような背景から考えると中長距離でも走れるのではないと思います。

8月20日(日)小倉5R 芝1800m 優勝 1:52.5(晴・良)

レゲンダアウレア      牡

父:オルフェーヴル
母:ケイト
母父:ブライアンズタイム

スタートは普通でした。そのまま無理に押していくことなく内枠を活かして道中は5番手からレースを進めていました。道中はやや行きたがっているように見えましたが、松山弘平騎手がうまく抑えていたと思います。3コーナーから4コーナーではややズブい面を見せており、4コーナーから鞭を入れていました。しかし直線に向いてからは力強く内ラチ沿いから抜け出してきました。最後までバテることなくゴールすることができました。
血統的に距離は長くても問題ないと思いますが、馬力があるタイプとみます。重馬場も問題ないと思いますし、ダートでの走りも観てみたいですね。と、いうのも母父にブライアンズタイムがいることが大きいです。あくまで個人的な見解を述べていますが、今秋芝でこれだけのレースをみせているので、今後レースを覚えていけば活躍できる存在になるのではないでしょうか。


8月20日(日)小倉6R 芝1200m 優勝 (・)

オーロスターキス     牝

父:ヘニーヒューズ
母:ニシノビギン
母父:パラダイスクリーク

好スタートからそのまま内枠を活かし逃げる形をとりました。道中はためて逃げている感じでしたかね。直線に入って追われてからは一気に後続を突き放しました。道中ためた分最後の直線で弾けましたね。
血統的には距離は伸びても問題ないと思います。父ヘニーヒューズはヘネシーのスピードにMeadow Flyerのスタミナを入れた配合なので完全なスピード馬というわけではないと考えています。オーロスターキスはそこに母父パラダイスクリークのスタミナが配合された形になっていますので、1200mは短いのではないかと思います。加えてSecretariatとRiverman、さらにMill ReefがいることでNasrullahとPrincequillo組のクロスが成立していますので、スピードだけでなくスタミナも強化されています。Blushing Groom(父父Nasrullah)がいることでさらにスピードが強化されており、この辺のスピードがこのレースでみせたオーロスターキスの最後の直線の切れに関係しているのではないかと思います。個人的には短くても1600mくらいがレースが力が発揮できるのではないかと考えますし、2000mくらいでも走れるのではないかと思います。

8月20日(日)札幌5R 芝1800m 優勝 1:50.6(晴・良)

ルーカス     牝

父:スクリーンヒーロー
母:メジロフランシス
母父:カーネギー

スタートは普通でしたが大外枠だったこともあり、1コーナーのコーナーリングで中団後方に位置しました。先団をみる形でレースを進め、3コーナーに入るあたりから進出し始め、4コーナーでは先頭に並び直線での勝負に入りました。直線でもしっかり走りバテることなく優勝しました。
父スクリーンヒーローはジャパンCにも優勝した中長距離で活躍した名馬ですが、母父カーネギーがいることでよりスタミナを強化した印象を受けます。Northern Dancerのクロス、Hail to Reasonのクロスにスピード強化を期待したいところですし、母側にBold Reason(父Hail to Reason)、Never Bend(父Nasrullah)がいることでのスピード強化にも期待したいところです。

未勝利戦

8月20日(日)新潟1R 芝1400m 優勝 1:23.1(晴・良)

アトレヴィード     牝

父:ルーラーシップ
母:クラヴェジーナ
母父:アグネスタキオン

好スタートから前目で競馬をしました。内枠から逃げる馬がいたので抑えて3番手からの競馬になりましたね。そのまま直線に向いて抜け出してからは危なげなく先頭でゴールしました。
血統的には父ルーラーシップの重さに母父アグネスタキオンの軽さを配合した感じでしょうか。ロイヤルスキーのスピードが発揮されてくると今後も面白いのではないでしょうか。距離は2000mでも良いのではないでしょうか。


8月20日(日)小倉1R 芝1200m 優勝 1:09.5(晴・良)

タイセイソニック      牡

父:ディープブリランテ
母:ヴィエナトウショウ
母父:ワイルドラッシュ

スタートはあまりよくありませんでしたね。その後の行き脚もよくなくM.デムーロ騎手も無理に押していくことなく最後方からの競馬になりました。向正面途中から進出をはじめ外をまわって上がっていきました。4コーナーでは外に振られる不利がありながらも、気持ちを切らすことなく直線も伸び、ゴール前でビーチキャンドルをとらえて優勝しました。大味な競馬でしたが、強かったですね。
血統をみると距離はもっと長くても走れると思います。2000mでも問題ないと思います。父ディープブリランテは距離が長いと思われた日本ダービーを勝っていますし、母父ワイルドラッシュは1600m~1800mで活躍した名馬なので、これだけでも1200mは短いと考えます。加えてRiverman、Mill ReefによるNasrullahとPrincequillo組のクロスが成立していますし、他にもスタミナ血統が含まれていることを考えると1200mは明らかに短いのではないかと考えます。距離を伸ばしてのレースを観てみたいですね。


8月20日(日)札幌1R 芝1500m 優勝 1:31.3(晴・良)

ラスエモーショネス    牝 

父:Fastnet Rock
母:Dahlia's Krissy
母父:Kris S.

ポンッと一頭だけ好スタートで抜け出しそのまま逃げる形になりました。無理して逃げる感じでもなくほぼ馬なりで逃げられたのではないでしょうか。直線に入って追われると脚を伸ばし最後までバテることなくゴールしました。
父Fastnet Rockは私自身も知らない競走馬ですが、オーストラリアで活躍した馬のようですね。父父にデインヒルがいることでスピードタイプのような印象を受けますが、His Majestyがいることでスピード一辺倒ではないと考えます。そこで血統全体的にみてみるとスピードとスタミナがバランスよく配合されています。ここからすると距離も1600m~2000mでも問題ないと思います。ただ何となく根拠はなく直感的なものですが、洋芝は合わないような気がします。硬めの芝の方がよりこの馬のスピードを活かせそうな印象を受けました。

2017年8月22日火曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して㉑ 8月19日(土)勝ち上がり馬

「ニンジンさえあればダービー制覇も夢じゃない!」

今週も2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。8月19日(土)のレースです。

8月19日(土)新潟5R 芝2000m 優勝 2:04.0(曇・良)

ノーブルバルカン    牡 

父:メイショウサムソン
母:アストレアピース
母父:マヤノトップガン

好スタートから2、3番手でレースを進めました。道中も折り合っていましたし、4コーナー出口では先頭を行くミレフォリウムをとらえ、直線半ばで競り落としました。レースセンスが良いですね。
血統的には一言でいえば『すごく重い』血統です。父、母ともに深部にあるNasrullahやRoyal Chargerのスピード血統がどこまで発揮されるかですが、発揮されたとしてもバリバリのスタミナ血統です。切れは期待できないと思うので、今レースのような内容がこの馬に合っていると思います。ちょっと思うのはダートでの走りをみてみたいですね。母父マヤノトップガンの父はブライアンズタイムですし、馬力がありそうです。


8月19日(土)新潟6R 芝1400m 優勝 1:22.8(曇・良)

マイティーワークス     牝

父:キンシャサノキセキ
母:ジュアンレパン
母父:Dynaformer

スタートはそんなに良くありませんでしたが、先団後方につけることができました。道中も折り合っていました。4コーナーをまわる勢いで外に出して、直線では追われるごとに脚を伸ばしているように見えました。強い勝ち方だったと思います。
血統ではHis MajestyのクロスとHail to Reasonのクロスがあり、スピードとスタミナがともに強化されていると思います。それ以外の血統をみるとスタミナ血統も多く含まれているので、距離を伸ばしても良いと思います。1600m以上の方がレースをしやすいと思いますし、 2000mまでなら問題ないのではないでしょうか。

8月19日(土)小倉5R 芝1200m 優勝 1:08.5(晴・良)

モズスーパーフレア    牝

父:Speightstown
母:Christies Treasure
母父:Belong to Me

好スタートから2番手につけてレースを進めました。3コーナー途中で早くも先頭に立つ展開になりました。これは正直望んでいない展開だったと思いますし、その後は目標にされて直線に向きましたが、強かったですね。着差はありませんでしたが、あの展開で勝ち切るのは力がないとできないと思います。直線でもまっすぐ走っていましたし、レースセンスのよい馬だと思います。
血統的にはRaise a Nativeクロス、Secretariatクロス、Northern Dancerクロス、Bold Rulerクロスが含まれています。Bold Rulerの父はNasrullahですし、SecretariatにもNasrullahが含まれています。これによりスピードを強化しつつ、Secretariatに含まれるPrincequilloでスタミナを強化しています。また深部にあるBuckpasserやBlue Larkspurなどの米国スタミナ血統が含まれており、この辺もスピードの持続力を支えるスタミナになっているのかな、とも思います。レースぶりをみると1200mではこの馬のよさが生きると思いますし、今後期待できそうです。しかし1600mは距離が長いかもしれません。

8月19日(土)札幌5R 芝1500m 優勝 1:30.5(晴・良)

ダノングレース     牝

父:ディープインパクト
母:チェリーコレクト
母父:Oratorio

スタートはやや出遅れ、押してもポジション上げれずやや後方からの競馬になりました。道中もなかなかポジションを上げれず、3コーナーなら内ラチ沿いに徐々にポジションを上げていきました。もっと言うなら内の利を活かさなければポジションを上げれなかったように見えました。それほどズブイとも言えますかね。しかし直線に向いてからは素晴らしかったです。馬と馬の間を割って抜ける気持ちの強さと鞭が入ってからの瞬発力はスゴかったです。能力だけで勝ったような感じですね。
血統で注目したいのは母父Oratorioですね。Oratorioの父デインヒルはスピード馬のイメージがありますが、母Mahrahはスタミナ豊富な感じです。この豊富なスタミナがスタートの遅れや道中のズブさに繋がっているのかもしれませんが、最後の瞬発力は一体どこからきているのか…。未完成ということもありますが、将来の成長がすごく楽しみな馬です。

未勝利戦

8月19日(土)新潟1R 芝1600m 優勝 1:34.5(小雨・良)

ミュージアムヒル     牝

父:ハーツクライ
母:ロレットチャペル
母父:フレンチデピュティ

好スタートから先団につけましたが、やや掛かりそうになったのか北村宏司騎手が抑えるとポジションを下げ中団からの競馬になりましたね。道中も走りたくて(行きたくて)仕方ないという手ごたえでしたね。4コーナー出口では外をまわって先団に取りつき、直線では持ったまま先頭に立ちました。鞭が入ると3馬身突き放して勝利。完勝でした。
血統は王道というか父ハーツクライのサンデーサイレンス系に母父フレンチデピュティの配合です。簡単なイメージでいうと父サンデーサイレンスの軽さに母父フレンチデピュティの馬力をプラスした感じでしょうか。全体的にはサンデーサイレンス、トニービン、クロスがあるNorthern Dancerと近代の名馬の名前がズラッと並んでいますが、それを支える異流血統も含まれているのでバランスはよいと思います。距離は2000mでも問題ないと思います。

8月19日(土)小倉1R ダート1000m 優勝 0:59.2(晴・重)

ニシノダンテ     牡

父:タイキシャトル
母:カナエチャン
母父:マンハッタンカフェ

スタートから押して先頭に立ちました。前走芝でのレースでスタートから出鞭を入れていましたが、それでも先頭に立てませんでした。これだけ見てもダートの方が走りやすいのかな、と思います。先頭のまま直線に入りましたが、そのまま後続を突き放して勝ちました。前走とは内容が全然違い横綱競馬でしたね。
父タイキシャトルはダートでも活躍した名馬です。Haloのクロスによりスピードが強化され、Cohoesのクロスでスタミナが強化されていますね。 あと注目したいのがは母父マンハッタンカフェの母サトルチェンジです。スピード血統もあるのですが、それ以上にスタミナ血統が多く含まれています。スタミナというより鈍重な血統といった方がよいでしょうか。この血統があることで、マンハッタンカフェは長距離で活躍したと思いますし、ニシノダンテのダート適正の下地を作っているのだと思います。今後はダート路線で期待したいですね。



8月19日(土)小倉2R 芝1800m 優勝 1:48.9(晴・良)

タニノミステリー     牡 

父:タニノギムレット
母:ブライダルベール
母父:キングカメハメハ

前走は大きく出遅れましたが、今回スタートは普通でした。その後行き脚がついて好位からの競馬になりました。道中は先団をみながらの競馬でしたが、途中やや行きたがっていましたかね。M.デムーロ騎手がうまく抑えていたように思います。4コーナーでは先頭を射程圏内に入れ、直線ではしっかり前をとらえて勝ちました。前走とは違い優等生のレースでしたね。
父タニノギムレットはブライアンズタイムを父に持ちます。ブライアンズタイムと言えば三冠馬ナリタブライアンをはじめ、クラシックで活躍する競走馬を多く出しています。そのため芝適正十分のイメージがあると思いますが、馬力のある血統背景を持っていると考えています。産駒にフリオーソやタイムパラドックスがいることでもわかってもらえるのではないでしょうか。さらにスタミナ配合の重いGraustarkのクロスもあるので、余計に重い配合になっていると考えます。そこに母父キングカメハメハで多少軽さを入れたような配合になっているのではないでしょうか。距離は長くてもよさそうですし、重馬場でも馬力で乗り越えそうな気がします。

8月19日(土)札幌1R 芝1800m 優勝 1:51.7(晴・良)

ディバインブリーズ      牡

父:ルーラーシップ
母:スズカモンスーン
母父:More Than Ready

好スタートで先頭に立つ勢いでもありましたが、好位からの競馬になりました。道中ペースが遅かったのか行きたがる様子をみせていましたが、J.モレイラ騎手がうまく抑えながらレースを進めていました。直線に向くまで内ラチについていましたね。直線に向いてからは前が開かず馬と馬の間を割って抜け出してきました。気持ちの強い馬ですね。
血統的に距離は中長距離で行けそうですが、Mr. Prospectorのクロスなどでスピードがどれほど今後強化されるかが、今後を左右しそうです。

8月19日(土)札幌2R 芝1200m 優勝 1:10.1(晴・良)

リンシャンカイホウ    牡 

父:アドマイヤムーン
母:トリプルアクト
母父:Theatrical

好スタートから押して先手を取りました。道中も自分のペースで走っていたように見えましたし、4コーナーでキングキングキングに馬体を併せられそうになりましたが、特に気にする様子もなく、直線に入って逆に突き放しました。
血統的に母父にTheatricalがいることを考えると決して1200mがベストとは考えられません。父アドマイヤムーンもジャパンCに優勝していますが、基本的には1800m~2000mをベストとする中距離馬の様に考えますので、母父にTheatricalを迎えることで中距離適性を強化したように考えます。今レースでは1200mで勝っていますが、今後は距離を伸ばしてのレースを観てみたいですね。

2017年8月20日日曜日

第53回 札幌記念(GII) 血統予想の結果


「なかなか当たんないわね…」

第53回 札幌記念(GII)結果

1着    サクラアンプルール
2着    ナリタハリケーン
3着    ヤマカツエース

4着  注 サウンズオブアース
9着  ◎ アングライフェン


当たらん!(-"-)
本命にしたアングライフェンは位置取りがすべてだと思います。ほぼ最後方から外枠ということもあったのでしょうが、ポジションを上げるときも外をまわって大きな距離ロスをしての競馬でした。それで0.5秒差の9着まできているので、内枠だったらと悔やみます。これだけ走れれば洋芝も問題なかったと思いますし、その点は血統道理だったのかと思います(←負け惜しみ)。

勝ったサクラアンプルールは好スタートから道中中団で内枠から離れずレースを進めていました。3コーナー過ぎから徐々に外を出しながら進出していき、直線に向くところでは射程圏内に入れていました。前をとらえるスピードは1頭だけ違っていましたね。最後ナリタハリケーン に詰め寄られましたが何とかしのぎ切りました。

では勝ったサクラアンプルールの血統を見ていきましょう。

血統

サクラアンプルールのようにキングカメハメハとサンデーサイレンス系を配合するパターンは現在の日本競馬で多くみられる配合ですね。個人的な意見としてこの配合は全体的なレベルを上げる配合だと思っています。キングカメハメハも名馬、サンデーサイレンスも名馬。その血流の異なる名馬同士の配合なので、全体的なレベルがアップするイメージですね。ここで考えたいのは残りの4分の1母母サクラクレアーです。
サクラクレアーの血統をみるとスタミナ血統のMahmoudのクロスがあったり、Hyperion、Tourbillon、Blue Larkspurなどがいることがわかります。これらはクロスにより効果を発揮するものもありますが、この血が含まれていることで札幌の洋芝にも適応できたのではないかと思います。
そうはいっても、やはり本命にしたアングライフェン の血統の方が、このレースに限っていえば今みても魅力的に映りますね…(さらに負け惜しみ…)

さて、来週もガンガン頑張ります(;^ω^)

2017年8月19日土曜日

血統予想 第53回 札幌記念(GII) 

「はえぇな、あの馬」

今週は札幌記念を予想します。

第53回 札幌記念(GⅡ) 札幌競馬場 芝2000m

4コーナーポケットよりスタート。1コーナーまでが385mあり、最後のゴール前直線距離は266m。全体的にほぼ平坦。坂がほとんどないのでその勢いを使うことができない。洋芝ということもあり、力とスタミナが必要なコースと考える。

札幌競馬場ついてはJRAのホームページでご覧ください。

札幌競馬場の芝の状況についてもJRAのホームページでご覧ください。

血統予想本命


父:ステイゴールド
母:レッドスレッド
母父:パントレセレブル

アングライフェンの血統は以下の通りです。


私的には父ステイゴールドはスタミナタイプの馬と考えているのですが、アングライフェンはその特徴を引き継いだ、もしくは強化した配合になっていると思います。母父パントレセレブルは凱旋門賞を勝った欧州で活躍した名馬です。正直スピードは足りないかな、とは思いますが、札幌競馬場の洋芝への適性はあると思いますし、何よりほぼ平坦のコースで馬自身のスタミナが問われるコースだと考えるので、このくらいスタミナ寄りの方が好走するのではないかと考えました。前走、前々走と函館の洋芝で好走していますしね。調子も良いのではないでしょうか。

穴として…と言っては失礼な実績の持ち主ですが、サウンズオブアースにも注目しています。父母ポインテッドパスがスタミナ血統を多く持っていますし、実際父ネオユニヴァースは重馬場の日本ダービーを勝っているので、その辺の血統背景が活かされれば札幌の洋芝にも適応するのではないでしょうか。

今週も一生懸命の予想をお送りしています(`・ω・´)

2017年8月18日金曜日

コスモス賞(OP)も振り返ってみた!

「オレかっこいい!」

コスモス賞(OP)結果(8月12日(土)札幌競馬場 芝1800m)

1着  ステルヴィオ
2着  ミスマンマミーア  
3着  ハッピーグリン  

ステルヴィオが勝ちました。
スタートは普通でしたね。そのまま馬なりで行きましたがやや中団後方からの競馬になりました。道中ポジションを上げようとC.ルメール騎手が押していましたが、反応が良くなたっかですね。初戦では好位を維持するためにC.ルメール騎手がやや押しながらレースを進めていましたが、まだまだレース道中の進め方に課題がありそうですね。今回に関して言えば、札幌競馬場の洋芝と重馬場が影響したとも考えられます。それでも4コーナーではなんとか先頭を射程圏内にとらえ、しぶとく伸びて優勝しました。バテはしていませんが、良馬場ならもっと切れていたかな、という印象を受けました。実際2着、3着に地方競馬で活躍するミスマンマミーア、ハッピーグリンが入着していることからも、洋芝の重馬場ということで力のいる馬場であったということだと思います。

さてステルヴィオの血統について触れます。

「2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して」でこの馬の初戦のレースぶりについて触れていますが、以下の様に記載していました。

スタート良く好位からレースを進めることができました。インからハヤブサレジェンドが抜いていくときも、特に気にする様子もなく落ち着いて入っていたと思います。やや足が足りないのか、好位をキープするためにC.ルメール騎手が押しているようにも見えましたが、掛かる様子もなかったです。
直線では楽に抜け出すかな、と思いましたが、なかなか伸びず内からサトノオンリーワン に先を行かれていましたが、鞭が入ってからの反応の良さと瞬発力はすごかったですね。距離も伸びてよいと思います。

と言っていました。

血統的には父ロードカナロアに母父ファルブラヴのスタミナを入れた配合になっていますが、もともと父ロードカナロアにMill Reef(Mill Princessの父)とSecretariatのNasrullahとPrincequillo組のクロスが成立しています。また、血統全体でみても深部でNasrullahなどのスピード血統がクロスしており、スピードとスタミナの両方を強化している血統になっています。
初戦で見せた直線での瞬発力は父ロードカナロアのスピードもありますが、深部で成立しているNasrullahのクロスもその下地を支えていると考えます。また今回みせた洋芝の重馬場でもバテないスタミナは母父ファルブラヴや先ほど触れたPrincequilloのクロス、もっと言うと5代目にいるHis Majestyの父Ribotや母Flower Bowlの血、さらに同じ5代目にいるトライマイベストの母Sex Appeal、5代目Seattle Slewの母My CharmerがいることでLa Troienneのクロスが成立していることが大きく影響していると考えます。

先ほども言いましたように道中のレースの進め方に課題はありますが、今後の活躍を期待したい楽しみな競走馬ですね。

2017年8月17日木曜日

フェニックス賞(OP)も振り返ってみた!

「そのままニャ!」


フェニックス賞(OP)結果(8月12日(土)小倉競馬場 芝1200m)

1着   ゴールドクイーン
2着   レグルドール
3着   アイアンクロー

ゴールドクイーンが勝ちました。
好スタートから先頭に立ち逃げました。内枠からジュンドリームが先団につけましたが逃げを主張することはなく、すんなりゴールドクイーンが逃げることができました。そのまま自分のペースで直線へ。直線ではレグルドールが馬体を併せる勢いでしたが、ゴールドクイーン騎乗の松若風馬騎手の左鞭にびっくりしたのでしょうか、外にやや膨れましたね。逆にゴールドクイーンはまっすぐ走ってゴールまで一生懸命走っていました。

さてゴールドクイーン の血統について触れます。

「2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して③」でこの馬の血統について触れているので繰り返しになりますが、以下の様に記載していました。

スタートは普通でしたが行き脚が良く、2、3番手からのレースになりました。前半3F35.0秒とやや速いペースかな、とおもいましたが、最後の直線では一度は並ばれたものの勝負根性をみせて競り落とし、最後までしっかり伸びていました。
個人的にシニスターミニスター産駒はダートで活躍するイメージがあります。また母父のタイキシャトルもダートを問題としていませんでしたし、Secretariat、RivermanがいることでNasrullahとPrincequilloのクロスが成立しています。
距離は延びてもよさそうですし、なかなか奥が深そうです。今後注目していきたいと思います。

といっていました。

初戦はダート1200m、今回は芝1200mでした。スタートは今回の方が良かったですね。最後の直線は初戦も今回も他の馬に馬体を併せてからしぶとく伸びて突き放しています。レースを観る限りスピードが突出しているというよりは、スピードの持続力が強化されている印象を受けます。血統的に距離は1600mでもよさそうに思います。ただ切れがあるわけではないので、今回のように好位からレースを進める展開が好ましいと思います。

2017年8月16日水曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して⑳ 8月13日(日)勝ち上がり馬

「いいことあるよ!(…たぶん)」

今週も2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。8月12日(土)のレースです。

8月13日(日)新潟5R 芝1600m 優勝 1:37.0(曇・良)

クレバーバード     牡 

父:シンボリクリスエス
母:クラックシード
母父:キングカメハメハ

好スタートから馬なりで2番手につけましたね。ペースは遅い方だと思うのですが掛かる様子もみせず折り合ってレースを進めていたと思います。レースセンスが良いですね。そのまま直線に向かい追い出すタイミングを見るだけでした。ゴール前はブラックジルベルト に迫られましたが、何とかしのぎましたね。
血統的には最近種牡馬として活躍している馬の名前が多くみられます。主流血脈で構成されているので標準以上の競走馬になる可能性は大いにあります。距離は中長距離が適正距離だと思います。

実はこのレース、ちゃしぶが「POGに向けての考察① モンツァ」で挙げていたモンツァも出走していました。個人的に期待をしていたのですが、後方からの競馬になりましたし、レースの流れにも乗り切れていない感じでした。最後の直線でもまっすぐ走っていませんでしたし、まだまだ課題が多く残るレース内容でした。しかしラスト3F33.8秒と能力の片鱗は見せていたと思いますし、この内容で5着ならばこの先期待できるのではないでしょうか。というか、期待しています(`・ω・´)

8月13日(日)新潟6R ダート1800m 優勝 1:54.8(曇・稍重)

ルヴァンスレーヴ     牡

父:シンボリクリスエス
母:マエストラーレ
母父:ネオユニヴァース

スタートは出遅れ後方から。外をまわって先団に取りつき向正面後半には先頭に立ちました。そのまま5頭まとまって直線へ。突き放して7馬身差でゴール。粗削りすぎますねw
課題は山盛りですが、その分スケールは大きく感じますね。派手なレースでした。
血統的にはパッと見た感じ芝で走れそうな感じですが、3代目にいるTri Argo、ポインテッドパスが重すぎる感じのスタミナ血統になっていますね。この辺りがダート適正を底上げしているのかもしれません。ポインテッドパスを母に持つ母父ネオユニヴァースも重馬場の日本ダービーを勝っていますしね。距離は中長距離でも走れると思います。ぜひ芝での走りも観てみたいですね。

8月13日(日)小倉5R 芝1200m 優勝 1:10.1(晴・良)

スーサンドン    牡

父:フサイチセブン
母:グランジョイ
母父:ダンスインザダーク

好スタートから最初は押していましたが、ほぼ馬なりで先頭に立ちました。飛ばしていくわけでもなくそのまま逃げる形になりましたね。4コーナーでは後続を突き放してそのままゴールまで走り抜けました。
血統的には父フサイチセブンのスピードに母父ダンスインザダークのスタミナを配合した形ですね。しかしMr. ProspectorやHaloのクロスがあり、ただスタミナを入れるだけでなくスピードも強化するような配合になっています。しかしながら1200mがベストとは思えません。2000mくらいでも走れるのではないでしょうか。

8月13日(日)札幌5R 芝1800m 優勝 1:52.3(曇・稍重)

フラットレー     牡

父:ハーツクライ
母:リッチダンサー
母父:Halling

スタートは普通でしたね。外枠も影響して内に入ることができず、1コーナーに入るところでは外をまわる不利を避けるためにやや下げてから内に入るように走っていましたね。その後は、ペイシャスターが離れた最後方からレースを進めていましたが、そのほかの馬は一団でレースを進めていました。フラットレーはその集団後方からレースを進めていましたが、3コーナー途中から進出し始め、4コーナーでは大外を回り先団に取りつきました。直線に入ってからは余裕をもって先頭に立ちそのままゴールしました。全然本気で走っていないようでしたね。
血統的には父ハーツクライにスタミナを配合したようなイメージでしょうか。母父Hallingにもスピード血統がもちろんあるのですが、HyperionやDonatelloなどのスタミナ血統も含まれており、スピードよりもスタミナの方が伝わりそうなイメージを持ちました。距離も長くても問題ないと思いますが、切れで勝負するよりはスピードの持続力で勝負する方が力を発揮できると思います。

未勝利戦

8月13日(日)新潟1R ダート1200m 優勝 1:13.5(曇・稍重)

ハーモニーライズ     牡

父:メイショウボーラー
母:ファイヤーオパール
母父:アグネスタキオン

好スタートから先手を取って2、3頭固まっていましたが、最終的にはひきつける形で逃げました。そのまま直線に向き後続を突き放す競馬でした。最後ファーマメント に詰め寄られましたが逃げ切りましたね。前走、前々走と芝でもレースでしたが、ダートでも前走の様に前目で競馬ができましたし、この形が力を発揮できるのでしょう。
血統的には父メイショウボーラーに母父アグネスタキオンのスタミナを配合した形でしょうか。しかしHaloのクロスがあったり、Haloにも含まれているRoyal Chargerと4分の3同血であるNasrullahのクロスが深部で成立しています。1600mまでで力が発揮できそうな感じですね。

8月13日(日)小倉1R 芝1200m 優勝 1:08.8(晴・良)

アサクサゲンキ      牡

父:Stormy Atlantic
母:Amelia
母父:Dixieland Band

スタート良く内枠を活かしてそのまま逃げました。直線に向くまでほぼ馬なりで走っていたと思います。直線に向いてからも後続を突き放し優勝しました。
この馬も血統も深部でNasrullahのクロスが多く成立しており、1600mくらいまでなら力が発揮できそうです。パッと見は中距離でも走れそうなんですが、レース内容をみると1600mまでかな、という感じがします。

8月13日(日)札幌1R 芝1200m 優勝 1:11.1(曇・稍重)

トランプ     牡 

父:ショウナンカンプ
母:アマビリータ
母父:ダンシングブレーヴ

好スタートからそのまま逃げました。それでもやや行きたがっているように見えましたが、三浦皇成騎手がうまく抑えていたと思います。そのまま直線に入り最後までバテずに逃げ切ることができました。
父ショウナンカンプのスピードに母父ダンシングブレーヴのスタミナを配合した形になっていますね。正直1200mは距離が短いように感じますが、一度ダートで走らせてみたい血統でもありますね。

2017年8月15日火曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して⑲ 8月12日(土)勝ち上がり馬

「落馬した…」

今週も2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。8月12日(土)のレースです。

8月12日(土)新潟5R 芝1800m 優勝 1:48.5(曇・稍重)

サクステッド    牡 

父:タートルボウル
母:メガクライト
母父:アグネスタキオン

好スタートから好位につけレースを進めました。外枠だったのでそのまま外を行きましたね。途中やや行きたがる様子をみせましたが、吉田隼人騎手が抑えるとそれにしがって走ることができていました。4コーナーから徐々に進出して直線に入るところでは手ごたえ良く先頭に並びかけていきました。そのままの手ごたえで先頭に立ち、鞭を入れて後続を突き放して優勝しました。競馬の内容としては良かったのではないでしょうか。レースセンスもよいと思います。
血統的にはスピードやスタミナを強調した血統ではなくバランス重視の血統のように思います。距離も2000m前後が適正距離だと考えますし、今回のような好位からレースを進め、スピードを維持する展開が向くような気がします。

8月12日(土)小倉5R ダート1000m 優勝 1:01.1(晴・良)

 ヒロシゲゴールド     牡

父:サウスヴィグラス
母:エフテーストライク
母父:ブラックタキシード

スタートは普通でしたが、押して好位からの競馬になりました。4コーナー出口では先頭に取りつく勢いでしたが、直線に入ってすぐに差を付けられてしまいました。しかしそこからでしたね!少し外に出して追い始めるとグングン前を行くペガッソとの差を縮めていきました。ゴールではハナ差差し切っての優勝でした。
父サウスヴィグラスからやはりダート適正が高い印象を受けますが、やはりダートは走りますね。母父ブラックタキシードによりスタミナが強化されたと考えられるので、距離を伸ばしても問題ないと思います。今回のレースを観る限り、距離をのばしてもう少し道中のんびりと行ける方がよさそうに考えます。

8月12日(土)札幌5R 芝1500m 優勝 1:32.5(雨・重)

ハイヒール     牝

父:トーセンホマレボシ
母:ドリームスケイプ
母父:エルコンドルパサー

スタートは普通でした。藤岡康太騎手が少し押していくと4番手の好位からレースを進めることができました。直線に向くまでに徐々に進出してレースの流れに乗っていたように思います。直線では前を行くサヤカチャンをしぶとく伸びてとらえました。切れるとう感じではありませんでしたが、雨が降っての重馬場ということも大きく影響していたと思います。そういう意味では力のいる馬場でもしっかり走れてということですね。
血統ではノーザンテースト3×3、Northern Dancer4×4×5、Mr. Prospector4×5と濃いクロスが目立つのが特徴ですね。Mr. Prospectorのクロスはありますが、全体的にはスタミナタイプではないでしょうか。母父エルコンドルパサーがいることでもスタミナがあることがわかると思いますし、洋芝適正もあるのではないでしょうか。今回は1500mでのレースでしたが、2000m以上でも走れるのではないでしょうか。


未勝利戦

8月12日(土)新潟1R 芝1800m 優勝 1:48.8(雨・良)

ロードトレジャー     牡

父:プリサイスエンド
母:マツリダワルツ
母父:チーフベアハート

スタートは良くなかったですね。しかしその後のダッシュがよく中団につけることができましたが、そのまま行きたがる様子をみせました。M.デムーロ騎手が何とか抑えて外に位置しましたが好位からレースを進めることができました。直線に向いてからはタイミングを図る様子でしたが、鞭が入ってからはしぶとく伸びてバテる様子をみせませんでした。
血統的にはスピードもスタミナも効果的に強化しているように思います。聞きなれないGold Diggerのクロスがありますが、Nasrullahが含まれていますし、同じくクロスになっているSecretariatにもNasrullahがあります。加えてこのSecretariatにはスタミナを伝えるPrincequilloが入っていますし、リアルシャダイもいます。このように考えるとクラシックディスタンスも問題ないと思いますし、今後の活躍も期待できるのではないでしょうか。

8月12日(土)新潟2R 芝1200m 優勝 1:09.8(雨・良)

セイウンリリシイ     牝

父:ダイワメジャー
母:コーンドリー
母父:Indian Charlie

スタートはそんなによくありませんでしたが、その後のダッシュよく逃げる形になりました。内枠が幸いした感じですかね。そのまま直線に入っても最後までしっかり走ることができていましたね。雨が降っていた中だったので、気持ちも切れずに走れたことはこの馬の強さを表していると思います。
父ダイワメジャーはスピード馬ですが、母コーンドリーにもNasrullahなどのスピード血統が多く含まれています。このような背景を考えると1600mまでが適正距離だと考えますし、成長するにつれてこのスピード血統が活かされてくると活躍するのではないかと考えます。

8月12日(土)小倉1R 芝1200m 優勝 1:11.0(晴・良)

ニコルハイウェイ     牡

父:ブラックタイド
母:リアクションレート
母父:スウェプトオーヴァーボード

スタートは良くありませんでしたね。そのまま中団からの競馬になりました。4コーナーから進出していき、直線に向いてから外に出して追いました。ゴール手前でギリギリ差し切りましたね。
血統的にはもう少し距離があっても良いと思いますし、今回のレースを観る限りでもやはり距離があった方がレースがしやすそうに思いました。1600m~2000mでも走れるのではないでしょうか。

8月12日(土)小倉2R 芝1800m 優勝 1:48.9(晴・良)

シャルルマーニュ     牡

父:ヴィクトワールピサ
母:エイブルアロー
母父:サクラバクシンオー

好スタートから好位につけレースを進めました。3番手で折り合っていましたね。4コーナーから進出して先頭に並ぶと、あとは突き放してゴールしました。3戦目とということもあって競馬が上手になっていますね。
血統的には父ヴィクトワールピサにすでにHaloのクロスがありますし、母父サクラバクシンオーということでスピードタイプの馬の様な印象を受けますが、スタミナもある血統になっています。母エイブルアローの中にMill ReefとSecretariatでNasrullahとPrincequillo組のクロスができていますし、父ヴィクトワールピサの中にある5代目Bustedもスタミナたっぷりの血統です。このような背景があり今回のような1800mのレースもしっかり走れるのだと思います。この馬も成長していくと面白い存在になると思います。

8月12日(土)札幌1R ダート1700m 優勝 1:44.9(雨・稍重)

サージュミノル      牡

父:エンパイアメーカー
母:マウンテンミステリー
母父:Mt. Livermore

スタートはそんなに良くありませんでしたが、出鞭と内枠を活かして逃げる形をとることができました。道中は外にハヤブサレジェンドが馬体を併せる形でレースを進めていましたし、そのまま直線でのたたき合いになりましたが勝負根性をみせてクビ差でてゴールしました。稍重で足抜きもよかったのかレコード勝ちでしたね。どのような状況でもレコードで走れるということはそれだけ能力が高いということだと思います。
血統的に目立つのはクロスの種類が多くみられることでしょうか。Mr. Prospector、Northern Dancer、In Reality、Wild Risk、Buckpasserと5種類のクロスがありますが、これらによって強化されるのはスタミナでしょうか。この場合スタミナというよりは力強さに活かされているように思います。芝からダートのレースに変わり、レコードを出すほどのレースをしているのでやはり今後もダート路線がいいでしょうね。

8月12日(土)札幌2R 芝1800m 優勝 1:52.8(雨・稍重)

サダムラピュタ     牡 

父:マンハッタンカフェ
母:アートスタジオ
母父:Bernardini

スタートはやや出遅れ加減でしたが、ダッシュよく2番手につけ1コーナーをまわっていきました。しかしその後は中団までポジションを下げました。「下げた」というよりは「下がった」という感じでしょうか。その後ポジションを上げるのにかなり押していました。4コーナー出口では何とか先頭に取りつき、そのままジワジワと突き放して優勝しました。
血統的にはスタミナタイプだと思います。父マンハッタンカフェは天皇賞・春、有馬記念、菊花賞と長距離のGⅠで活躍した長距離馬でしたが、さらにスタミナを強化している印象を受けます。もちろんスピードも強化されているのですが、それでもスタミナ色が強いと思います。スタミナが豊富なので今回の様に早い段階で追って行っても最後までバテないのだと思います。スピードの持続力で勝負する形がこの馬のスタミナを活かせると思います。

2017年8月14日月曜日

第52回 関屋記念(GⅢ)  血統予想の結果

「過ぎたことは忘れるんだ!」

第52回 関屋記念(GⅢ)結果

1着    マルターズアポジー
2着    ウインガニオン
3着    ダノンリバティ

9着  ◎ ショウナンバッハ


はい…いつもの調子です(-"-)
本命にしたショウナンバッハは最後方からの競馬になりましたね。徐々に進出して最後の直線では外に出してしっかり伸びていましたが前を捉えるまでは行きませんでした。全体的に見れば見せ場なしということでしょうか(^-^;

勝ったマルターズアポジーは好スタートからそのまま逃げ切りました。前半3F35.2秒での逃げでした。前走七夕賞では前半3F33.9秒で逃げ惨敗しています。距離が2000mから1600mに短縮したうえに逃げのペースが緩くなっているということは、マルターズアポジーにとっては負担の少ないレースだったのだと思います。それを物語るようにラスト3F34.3秒とさらに速くなっています。会心のレースができたのではないでしょうか。

それでは勝ったマルターズアポジーの血統を見ていきましょう。

血統


父ゴスホークケンは朝日杯フューチュリティSを勝ったGⅠ馬です。しかしその後は成績を残すことができず早熟なイメージがあります。これに母父Old Trieste(あまり聞かない競走馬ですが…)が加わりスタミナを強化したのかなと考えました。そう考える根拠としてはこのOld Triesteの父がA.P. IndyでSeattle SlewやSecretariatの血が含まれていることを重視してのことです。この辺りの影響を考えるとマイルよりは1800m~2000mで力を発揮できる競走馬というようにとらえましたので、今回は軽視しました。

ただ結果論になりますが、上記の血統表には表れていないより深部を確認すると、スピード血統であるNasrullahやRoyal Chargerが多く含まれていることがわかります。この辺の血統背景が1600mでもしっかり走れた下地になっているのかもしれません。またそれ以外にもEl Gran SenorやMy CharmerによるLa Troienneのクロスが含まれていることやスタミナ血統のGraustarkがいることなどが影響して父ゴスホークケンのような早熟で終わるのではない、5歳になった今でも活躍できる、むしろこれから完成を迎える馬になっているのだと考えます。

と、そんなわけで今週もちゃしぶの個人的な見解を披露しました。

さて、来週もこの調子で頑張りますw

2017年8月12日土曜日

血統予想 第52回 関屋記念(GⅢ) 

「当たりますように…」
今週は関屋記念を予想します。

第52回 関屋記念(GⅢ) 新潟競馬場 芝1600m

ワンターンの1600m左回りコース。
2コーナー近くからスタート。向正面半ばから3コーナー初めにかけて約2mほど上り、その後は基本的には下りになるが、小さな丘を2回ほど超える。直線の前半部分で丘を乗り越えた後は下りの勢いのままにゴールまで。

新潟競馬場ついてはJRAのホームページでご覧ください。

新潟競馬場の芝の状況についてもJRAのホームページでご覧ください。

血統予想本命

ショウナンバッハ  牡6

父:ステイゴールド
母:シュガーハート
母父:サクラバクシンオー

ショウナンバッハの血統は以下の通りです。


気になるところは父ステイゴールドです。血統的にはスタミナが勝っていると考えます。しかしこの点があったとしても母父サクラバクシンオーが魅力的に映りました。サクラバクシンオーはスプリンターズSを連覇したスピードが突出した馬でした。それを考えると父ステイゴールドのスタミナに母父サクラバクシンオーのスピードを入れた配合になるのですが、ここで注目したのがPrincely Giftのクロスです。Princely Giftの父はスピードを持つNasrullahになるので当然そのクロスも成立しています。加えて母方の5代目にいるネヴアービートにもNasrullahがありますし、父サンデーサイレンスにはNasrullahと4分の3同血になるRoyal Chargerもいます。これほどのスピード血統が含まれているのが魅力に思えましたし、母父の位置にいるサクラバクシンオーのスピードの遺伝にも期待したいところです。逆に言えばそれほどステイゴールドはスタミナ寄りの血統であると考えてもいるということなんですけどね…。

今週も当てる気十分で予想しています(`・ω・´)

2017年8月9日水曜日

ダリア賞(OP)も振り返ってみた!

「始まってきたわね。」

ダリア賞(OP)結果(新潟競馬場 芝1400m)

1着   タイセイプライド
2着   シャインカメリア
3着   ニシノベースマン

タイセイプライドが勝ちました。
スタートはやや出遅れ気味でしたがその後のダッシュよく、それとも行きたがる気性が幸いしてか、2番手まですぐに上がりレースを進めました。初戦同様外枠ということもあるのでしょうかやや掛かり気味でのレースでしたね。2番手につけてからはM.デムーロ騎手がうまく抑えてレースを進めていたと思います。直線に入ってからは抜け出すタイミングを見るだけでしたが、鞭が入ってからの反応はもう少しだったと思います。道中掛かっていたことが影響しているかもしれませんね。今後の課題はやはり道中落ち着いてレースを進めることができるかどうかでしょうか。今度は内枠からのレースが観てみたいですね。

さてこの馬の血統について触れます。

「2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して⑧」でこの馬の血統について触れているので繰り返しになりますが、以下の様に記載していました。

『血統も奥深いですね。印象的なのはNasrullahとPrincequilloを持つ Secretariat:5×5のクロスがあることですが、同じくNasrullahとPrincequilloの血統を持つRivermanがいることやNasrullahの代わりに4分の3同血のRoyal ChargerとPrincequilloを血統に持つSir Gaylordがいたりと考えられた配合になっています。
このような血統背景をみると2000mくらいでも問題ないように思いますが、今回のレースをみるとスピードが勝っている馬なのかもしれません。』

改めて血統をみるとNorthern DancerとSecretariatのクロスをつくっているStorm CatとChief's Crownが2分の1同血となっています。この両馬はどちらも1600m~2000mで活躍した競走馬です。これにMr. Prospectorのクロスが加わっている配合になりスピードがより強化されていると考えます。この辺りがタイセイプライドに強く表れているのかな、と思います。しかし上記に述べているようにスピード血統だけではなく、同時にスタミナも強化されているところがタイセイプライドの血統の良いところです。今後の成長の過程でこのスタミナ血統の影響が表れてくると距離が伸びても問題ないと思います。ただレースをみる限り今のところは1600mまでの方がレースはしやすそうですね。

2017年8月8日火曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して⑱ 8月6日(日)勝ち上がり馬

「あの馬が…来る!…はずなんだけど…。」

今週も2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。8月6日(日)のレースです。

8月6日(日)新潟5R 芝1800m 優勝 1:50.4(晴・良)

 ロックディスタウン    牝 

父:オルフェーヴル
母:ストレイキャット
母父:Storm Cat

すたーとは普通でした。そのまま馬なりで中団からという感じでしたが、行きたがる面も見せましたね。馬込みに入れていたことで、掛かるような様子は見せませんでした。C.ルメール騎手の好騎乗だったと思います。4コーナーから直線に向いてからはちょっとびっくりの内容でしたね。よほどC.ルメール騎手は自信があったのか、直線半ばになっても前が開くのを余裕をもって待っていたようにでした。余裕をもって外に出し残り200mから追い出しにかかりましたが、鞭は使っていないように見えました。そのまま4分の3馬身の着差をつけてゴール。着差以上の完勝でしたね。
血統では父オルフェーヴルのスタミナに母父Storm Catのスピードを入れた配合になっていますが、それでもスタミナが勝っているかな、と思います。父オルフェーヴルが持つサンデーサイレンス(遡るとRoyal Chargerがいる)の血に母側のSecretariat、Mr. Prospectorが持つNasrullahの血がどれほどスピードをもたらすかが今後の注目点でしょうか。距離はクラシックディスタンスでも問題ないでしょう。

8月6日(日)新潟6R 芝1400m 優勝 1:23.7(晴・良)

ニシノウララ      牝

父:リーチザクラウン
母:パラディナ
母父:Rahy

好スタートを決め、2番手からレースを進めることができました。やや掛かり気味だったのか野中悠太郎騎手が少し抑えているようにもみえましたが、ほぼ問題ない程度だったと思います。直線で抜け出してからはもう安心してみていられましたね。最後気を抜かないように鞭を入れているところもよかったと思います。ただもう少し速いペースでのレースが観てみたいですね。
血統的には短距離馬だと思います。パッと見距離の融通が効きそうですが、Blushing Groom、Haloのクロスがあったり、Secretariat、Seattle SlewがいたりとNasrullahやRoyal Chargerのスピード血統が多く含まれています。この辺りがニシノウララのスピードを支えていると考えます。1600mまでならそれなりに活躍するのではないでしょうか。

8月6日(日)小倉5R 芝1800m 優勝 1:51.0(雨・良)

キボウノダイチ     牡

父:バゴ
母:ラクスクライン
母父:ステイゴールド

スタートは普通で中団からレースを進めました。折り合いもついてレースの流れに乗って走ることができていたと思います。4コーナーでも理想的に上がっていきました。抜け出したのち、ゴール前でハナ差まで詰め寄られましたが、しのぎ切りましたね。
血統的にはスタミナは十分あると思います。Mr. Prospectorのクロス、Haloのクロスと Blushing Groomのスピードがどの程度キボウノダイチのスピードを底上げするかがポイントだと思いますが、レースを観る限りスピードをの維持力で勝負する方が合っている感じがします。

8月6日(日)小倉6R 芝1200m 優勝 1:09.4(曇・良)

 サイエン     牝

父:バゴ
母:トウカイルックス
母父:サンデーサイレンス

スタート良く先手を主張して先頭に立ちました。終始ラガーデリゲートが外にいて馬体を併せてのレースでしたが、最後まで気持ちが切れずにゴール前では突き放して優勝しました。我慢比べのレースだったと思いますし、きついレースだったのではないでしょうか。
血統的には同じ父バゴを持つ上記のキボウノダイチを参考にすると、よりHaloのクロスとMr. Prospectorのクロスが強くなっています。ここでいう強いとは近親交配の程度の強さです。これだけとってもキボウノダイチより短距離路線が合いそうな血統背景であることがわかると思います。気持ちも強いようなので今後の活躍も期待したいですね。

8月6日(日)札幌5R 芝1800m 優勝 1:51.1(晴・良)

ペプチドオーキッド  牡

父:ワークフォース
母:ペプチドヒノトリ
母父:クロフネ

好スタートから先頭を伺う勢いでしたが、先にアドマイヤテンプウを行かせて2番手からの競馬になりました。2番手に落ち着いてからは掛かる様子もなく落ち着いて走っているように見えました。4コーナー出口では前をとらえ先頭に立ち、そのままゴールまでしっかりと走ることができました。レースセンスの良い馬ですね。
父ワークフォースから洋芝向きの印象を受けますし、現に札幌で勝ったのだから適正はあるのだと思います。しかし母側の血統は簡単に言うと米国血統なので、硬い馬場でも走れる下地はあると考えます。距離はクラシックディスタンスでも問題ないでしょう。

未勝利戦

8月6日(日)新潟1R 芝1600m 優勝 1:35.5(晴・良)

ダンツセイケイ     牡

父:ダイワメジャー
母:オスカルフランソワ
母父:ワイルドラッシュ

スタート良く逃げましたね。ペースが遅く一団となっていましたが、最後の直線では余裕をもって抜け出していました。初戦でも逃げましたが、同様に最後までしっかり走っていたと思います。
血統は父ダイワメジャーのスピードに母のスタミナを入れた配合でしょうか。特にスピードを強化したとか、スタミナを強化したとかという配合ではなく、シンプルな配合だと思います。2000mくらいまでは問題ないと考えます。

8月6日(日)小倉1R 芝1200m 優勝 1:09.0(晴・良)

ガゼボ      牡

父:ダイワメジャー
母:アマルフィターナ
母父:シンボリクリスエス

初戦は致命的な出遅れをしましたが、今回のスタートは良かったですね。D.ホワイト騎手が押して好位からの競馬になりました。徐々にポジションを下げていきましたが、追いだしてから内目から上がって行ったのは良かったですね。最後の直線ではペイシャルアスの斜行により外に振られる不利を受けました。結局1位入線したペイシャルアスが降着となり繰り上がってガゼボが優勝となりました。
血統的にはこちらも父ダイワメジャーのスピードにスタミナを入れた配合となっています。ダンツセイケイと違うのはHail to Reasonのクロス(遡るとRoyal Chargerがいる)があることと、Northern Dancerのクロスがあることでしょうか。この辺りがうまく出てくると1600mあたりでの活躍も期待できるのではないでしょうか。

8月6日(日)札幌1R 芝1500m 優勝 1:29.3(晴・良)

ファストアプローチ     牡

父:Dawn Approach
母:ジョリージョコンド
母父:Marju

スタートは悪くないという感じでしたが、先団が固まるのを確認してK.ティータン騎手が中団に抑えて競馬を進めましたね。3コーナー辺りから徐々に進出して4コーナーでは先頭に立ちそのまま押し切りました。強い勝ち方でしたね。
血統的には2000mでも問題ないと思いますが洋芝が合いそうな配合の様に思います。Miswakiのクロスの影響が良い方向にでれば、速い時計にも対応できそうな気がします。

2017年8月7日月曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して⑰ 8月5日(土)勝ち上がり馬

「今日もアタマ使ったなぁ!」

今週も2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。8月5日(土)のレースです。

8月5日(土)新潟5R 芝1600m 優勝 1:38.2(晴・良)

ウラヌスチャーム     牝 

父:ルーラーシップ
母:アメジストリング
母父:フジキセキ

スタートは出遅れ。最後方からの競馬になりました。全体の流れはスローでしたし、1600mのレースということを考慮するとこの出遅れは致命的でしたが最後ハナ差差し切って優勝しました。課題は多く残しますが強かったと思います。
血統的にも面白いです。父ルーラーシップは個人的には凄く好きな馬なのですが、スピードが足りない中距離馬というイメージを持っています。母アメジストリングが配合されることでスタミナは問題ないと思いますが、課題のスピードはというと強化されていると考えます。その根拠となるのが5代目Mill Princessの父Mill Reefと4代目SecretariatによるNasrullahとPrincequillo組のクロスになります。ただこれだけでなく5代目Sir GaylordにはNasrullahと4分の3同血になるRoyal ChargerとPrincequilloがいますし、母父フジキセキにもRoyal Chargerがいます。クロスとしては遠いように感じるかもしれませんが、今回のレースでの切れをみる限り、うまくスピードが強化されていると考えます。今回は1600mでのレースでしたが、むしろ短いのではないでしょうか。クラシックディスタンスでも十分走れる馬だと考えますが、今後の成長を望むうえではレースセンスが最大の課題になりそうです。

8月5日(土)小倉5R 芝1200m 優勝 1:08.7(晴・良)

 バーニングペスカ    牡

父:パイロ
母:メイショウガンツ
母父:ダイワメジャー

スタートは普通でしたが、そのままスピードに乗って先頭に立ちました。前半3F33.5秒と速いペースでしたが、最後まで粘りこむことができました。
スピードを視点にして血統をみると面白いです。父パイロのスピードを支えたのはNasrullahのクロスだと考えます。一方母父ダイワメジャーのスピードを支えたのはRoyal Chargerのクロスです。バーニングペスカの配合ではこの4分の3同血であるNasrullahとRoyal Chargerがクロスを成立させており、これがバーニングペスカのスピードを支えているのだと考えます。今回のレースからも短距離が適正距離だと考えます。

8月5日(土)札幌5R 芝1200m 優勝 1:09.9(晴・良)

 サフランブーケ    牝

父:スターリングローズ
母:サフランカーネギー
母父:カーネギー

好スタートから先頭に立ち逃げました。先頭に立っても行きたがっているようでしたが、古川吉洋騎手がうまくコントロールしていました。最後の直線ではファストライフ に追いすがれましたが突き放して逃げ切ることができました。
血統的にはMr. Prospector、Northern Dancer、Tom Foolのクロスが目立つでしょうか。Mr. Prospectorのクロスでスピードが、Northern Dancer、Tom Foolのクロスでスタミナが強化されています。さらに深部ではNasrullahのクロスもありますね。母父父にSadler's Wellsがいるのでスタミナも少しありそうなので、1600mくらいまでなら持つかもしれません。


未勝利戦

8月5日(土)新潟1R 芝1800m 優勝 1:48.1(晴・良)

ロジャージーニアス     牡

父:ネオユニヴァース
母:クリミナルコード
母父:Red Ransom

スタートは普通でした。中団からレースを進めましたが、途中行きたがって一気に上がっていきました。馬込みに入れ壁をつくったことで何とか抑えることができましたね。結果的にこれが良かったと思います。最後の直線では抜け出して最後までしっかり走っていました。
血統的にはスピードとスタミナのバランスがよい配合になっていますが、逆の言い方をすれば特徴のない配合になっているように思います。良い点としては深部でNasrullahやRoyal Chargerのクロスがありスピードを強化していることでしょうか。

8月5日(土)新潟2R 芝1000m 優勝 0:55.9(晴・良)

フローラルシトラス     牝

父:キンシャサノキセキ
母:ケイティマイヒメ
母父:コロナドズクエスト

好スタートから先頭に立ち、そのまま馬場の良い外ラチ沿いまで移動してレースを進めました。最初から外ラチに行こうという藤田菜七子騎手の思惑があったように思いますし、結果的に好判断だったといえますね。ゴールまではそのままスピードの違いで他の馬を寄せ付けず勝つことができました。
血統的には母ケイティマイヒメがすでにスピードを持つMr. Prospectorのクロスがあるのに加え、父キンシャサノキセキを遡ると存在するHalo(これを遡るとRoyal Chargerが存在する)ともクロスをつくっています。さらに母側には同じくRoyal Chargerを持つSir Gaylordがおりスピード血統が多く含まれておりクロスされていることがわかります。1、2戦をみているとこの馬も短距離での活躍が期待される馬だと思います。

8月5日(土)小倉1R 芝1200m 優勝 1:10.2(晴・良)

ショウナンタクト    牡 

父:ヨハネスブルグ
母:クイックジャイヴ
母父:A.P. Indy

スタート良く2番手からレースを進めることができました。レースの流れにも乗って走っていたように見えましたし、直線では追い出すタイミングだけという状況でした。最後着差はあまりありませんでしたが、余裕をもってゴールしました。連闘になりましたが、初戦は出遅れの上、レースの流れにも乗れず、最後の直線だけで5着まできました。正直今レースをみる限り、今後への期待は低いかなと思いましたが、連闘ということを考えれば、疲れもあったのかもしれませんし、次走では今回以上のレースを期待したいです。
血統的にはスタミナも十分ある配合になっていると考えます。今回は1200mでのレースでしたが、2000m前後のレースを観てみたい配合になっていますね。

8月5日(土)小倉2R 芝1800m 優勝 1:49.0(晴・良)

タガノスカイハイ     牡

父:ルーラーシップ
母:キープクワイエット
母父:エアジハード

好スタートから押して先手を主張し逃げる形になりました。そんなに速いペースでないですが、折り合ってレースを進めていたと思います。最後の直線では体を並べられ一時前に出られましたが、最後抜き返してクビだけでたところがゴールでした。
血統的にはルーラーシップの中距離適性を強化した印象を受けますが、注目したいのはやはりNasrullahです。母父エアジハードの2代目にはテスコボーイ、アンジエリカ、ロイヤルスキー、シヤダイアイバーがいますが、これらの血統にはそれぞれの5代目までにNasrullahが存在してクロスが成立しています。この血統背景がありエアジハードはマイル路線で活躍したのだと思います。タガノスカイハイはこれに加え、父ルーラーシップにあるNasrullahをさらに加えてクロスを成立させています。ここら辺の血統背景がスピードを後押しすると面白いのですが、レースを観る限りあまりスピードが際立っている感じはなく、スピードの持続力で勝負する方が合っているように思います。

8月5日(土)札幌1R ダート1000m 優勝 0:59.9(晴・良)

サニーダンサー      牡

父:バンブーエール
母:バンビーナココ
母父:フォーティナイナー

スタートは普通でしたが、そのあとのダッシュがよくすんなり2番手につけてレースの流れに乗ることができました。直線に向いて追われてからも反応良く一気に抜け出すことができました。レースのうまさで勝ったという感じでしょうか。初戦は芝でのレースでした。今回は2戦目ということもあるのでしょうが、ダートの方がスピードに乗って走ることができていたように見えます。父バンブーエールもダートで活躍した馬ですしね。
血統的にはMr. Prospectorのクロスがありことや深部でNasrullahがクロスしていることもありスピードが勝っているのでしょうが、Ribotのクロスがあったり、Rainbow Questがいたりとスタミナがないわけではありません。1600mでも走れると思います。

2017年8月6日日曜日

第53回 農林水産省賞典小倉記念(GⅢ)  血統予想の結果

「かすりもしない…」

第53回 農林水産省賞典小倉記念(GⅢ)結果

1着    タツゴウゲキ
2着    サンマルティン
3着    フェルメッツァ

8着  ◎ ストロングタイタン


うーん…当たりません(-"-)
本命にしたストロングタイタンは好位からのレースで悪くはなかったと思いましたが、4コーナーから直線に向くところではもう手ごたえが怪しかったですね。敗因を挙げるならば前半1000mが58.3秒と速かったこと、そのペースを前目で外々に位置してレースをしていたことでしょうか。
しかし勝ったタツゴウゲキもストロングタイタンと同じ好位からの競馬で勝っているのでお見事です。勝因は内ラチを走っていたことと軽ハンデが味方したということでしょうか。前目で競馬をして残ったのは勝ったタツゴウゲキくらいですしスタミナがものを言ったかと思います。

それでは勝ったタツゴウゲキの血統を見ていきましょう。

血統


タツゴウゲキの配合をみたときに一番印象に残ったのが母父Singspielでした。SingspielはジャパンCも勝った名馬ですが、主に欧州で活躍した印象が強かったのでこの点で今回割引としました。振り返ってみると個人的に母父に何が来るかが大きなポイントになっているを考えているように思えます。タツゴウゲキは母父Singspielにはスピード血統のRoyal Chargerを持つHaloが父マーベラスサンデーにあるHaloとクロスをつくっていますし、さらにはスタミナの代名詞Sadler's Wellsも含まれています。この辺りがタツゴウゲキに、直線抜け出すスピードと我慢比べにも負けないスタミナが引き継がれているのかな、と結果論的にですが思います。

こうやって後付けにはありますが、血統を振り返ることで根拠を見つけることは勉強になりますし、血統の面白さがここにあるのかな、と思います。

完全に負け惜しみですけどね…(*´▽`*)


さきほども言いましたが、今回の振り返りの中で自身の血統の考え方として母父の血統を思いの外重視していることに気づきましたので、今後はその点をより意識して予想していきたいと思います。

2017年8月4日金曜日

血統予想 第53回 農林水産省賞典小倉記念(GⅢ) 

「いらっしゃいませー」

今週は小倉記念を予想します。

第53回 農林水産省賞典小倉記念(GⅢ) 小倉競馬場 芝2000m

4コーナーポケットからスタート。1コーナー入るまでは平坦だが、そこから2コーナーに入るまで約3mの上り。そこを頂点に向正面の3分の1くらいまでに約2m下る。3コーナー半ばまで平坦でそのから4コーナー半ばまで約1m下りその勢いのまま平坦な最後の直線約293mへ入りゴール。

小倉競馬場ついてはJRAのホームページでご覧ください。

小倉競馬場の芝の状況についてもJRAのホームページでご覧ください。

血統予想本命

ストロングタイタン  牡4

父:Regal Ransom
母:タイタンクイーン
母父:Tiznow

函館競馬場や札幌競馬場の芝は洋芝ということで欧州血統を含んでいる馬を予想では取りあげましたが(…ハズれてますけどね)、場所を変え小倉競馬場での予想となるので少し視点を変えています。
簡単に言うと小倉競馬場の芝は函館や札幌と違い軽いと判断したので、欧州血統重視ではなく米国血統重視で予想していきたいと思います。

ストロングタイタンの血統は以下の通りです。

目につく米国血統が主なMr. ProspectorとBuckpasserがクロスをつくっています。これはこれで良いのですが、血統の深部まで見るとNasrullahやRoyal Chargerというスピード血統が多く含まれていることに気づきます。またそれを支えるスタミナ血統も米国血統が多いです。
このような血統背景がありストロングタイタンを本命としました。

今週はスカッと当てたいですね(^◇^)

2017年8月2日水曜日

2017年7月 2歳馬勝ち上がり馬

「よくやるねぇ…」

2017年7月 2歳馬勝ち上がり馬

7月は6月と比較すると多くの2歳馬がデビューしました。
勝ち上がった馬のレースを全てみれるのか不安もありましたが何とかみれました。
7月もちゃしぶなりに勝ち上がり馬をまとめてみました。


8月も勝ち上がった馬をまとめていく予定です。

ホントに可能な限り…(^-^;