2017年9月29日金曜日

血統予想 第51回 スプリンターズステークス(GⅠ)

「しっかり当てるぞ!」

今週から秋のGⅠがはじまりますね!もちろん予想していきます。しっかりと当てて勢いをつけたいですね(^◇^)

第51回 スプリンターズステークス(GⅠ)

10月1日(日) 中山競馬場 芝1200m

外回り向正面直線入り口からスタート。スタート地点を頂上に3コーナー半ばにかけて3m強下っていく。4コーナー半ばまで平坦だが、その後直線入り口過ぎまでやや下り、残り200mを切るあたりから一気に2mほどの急坂を上りゴール。

中山競馬場ついてはJRAのホームページでご覧ください。

中山競馬場の芝・ダートの状況についてもJRAのホームページでご覧ください。

血統予想本命

ダイアナヘイロー  牝4

父:キングヘイロー
母:ヤマカツセイレーン
母父:グラスワンダー

本命はダイアナヘイローです。
出走馬の中でも勢いのある一頭ですね。北九州記念(GⅢ芝1200m)を勝っての参戦ですが、血統をみても短距離適性は十分にあると思います。

それではダイアナヘイローの血統をみていきましょう。

父キングヘイローはクラシックにも出走し好走した競走馬です。1200m~3000mと幅広い距離を走り高松宮記念(GⅠ芝1200m)に優勝しました。父父ダンシングブレーヴがいることで中長距離を主戦とするイメージがありますが、短距離GⅠを優勝したスピードをもたらしたのはSir Gaylordのクロスだと考えます。Sir GaylordはスピードのRoyal Charger、スタミナのPrincequilloの血を持っており、ともに強化されていると考えます。加えて4代目Hail to ReasonがRoyal Chargerの血を引いていることからよりスピードが強化されたのだと考えます。また細かいところまで見ると5代目にいるCourt Martialもまた系統の違うスピード血統をもっており、それもキングヘイローのスピード化の要因になっているのだと考えます。
この父にヤマカツセイレーンという母を迎えると、さらにRoyal Chargerの血を引くHaloとHail to Reasonのクロスが成立しスピード化に貢献しています。よくみると4代目にDanzigもおりスピード血統が豊富にあることがわかります。
全体的に見ると父キングヘイローのスピードに母父グラスワンダーのスタミナを入れたマイラー血統のようですが、これだけのスピードの強化があるとスプリンターとしてのスピードもあるのでしょう。JRAの調教映像でも体調は問題なさそうですし、人気になるとは思いますが期待したいですね。

※基本、単複予想となります( ˘ω˘)スヤァ

参考:競馬通信社著作・発行 尾林奉之 『血統基礎講座』
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学サラブレッドの進化と限界
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学Part2
   二見書房 山野浩一編著 サラブレッド血統事典
   コスモヒルズ 武市銀治郎 世界の逞しい血統1980~2010 血の活性化論
   コスモヒルズ 小林皓正 新・血統マップ 日本&世界のサイヤーライン

2017年9月28日木曜日

9月24日(日)芙蓉ステークス(OP)も振り返ってみた!

「レース前の緊張…」

芙蓉ステークス(OP)結果

(9月24日(日)中山競馬場 芝2000m)

1着  サンリヴァル
2着  ファストアプローチ
3着  スターフィールド

サンリヴァルが2連勝を決めました。
スタートは普通に出ました。そのまま馬なりで2番手につけてレースを進めました。掛かる様子もなくレースの流れにも乗っていましたね。前半1000m63秒9とスローでしたね。そのまま直線に向き先頭に立ちました。追い出しからの反応もよく、スローの助けがあったとはいえ強かったですね。

それではサンリヴァルの血統について触れます。

サンリヴァルの血統については「2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して㉖ 9月3日(日)勝ち上がり馬」でも触れていますが、2代目にクラシック馬の名前がならぶ超良血です。血統も現在主流血統であるMr. Prospector、Northern Dancer、Hail to Reason、Nasrullahの血が入っています。こうなると全ての能力が高まる印象がありますが、実際はどの血統の特徴がでるか、ということになりますし、お互いの良いところが少しずつ遺伝され「2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して㉖ 9月3日(日)勝ち上がり馬」で述べたように、高い水準にある競走馬ではあるが抜けた能力がない競走馬になる可能性もあると考えます。すでに2連勝しているので高い水準にはあるとは思いますが、スローペースに助けられた部分も大いにあると思うので、今後のレースも注目していく必要があると考えます。


参考:競馬通信社著作・発行 尾林奉之 『血統基礎講座』
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学サラブレッドの進化と限界
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学Part2
   二見書房 山野浩一編著 サラブレッド血統事典
   コスモヒルズ 武市銀治郎 世界の逞しい血統1980~2010 血の活性化論
   コスモヒルズ 小林皓正 新・血統マップ 日本&世界のサイヤーライン

2017年9月27日水曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して㉝ 9月24日(日)勝ち上がり馬

「ここから競走馬としてのスタート!」

今週も2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。9月24日(日)のレースです。

9月24日(日)中山4R ダート1200m 優勝 1:11.7(晴・重)

デンコウケンジャ     牡 

父:ヨハネスブルグ
母:オオシマパンジー
母父:スキャン

スタート良く先頭に立つ勢いでしたが、うちにも数頭馬がいたので下げて内に入れ、5番手からレースを進めました。3コーナー辺りから外をまわって進出し、4コーナーを出るところでは早くも2番手にいましたね。直線に入ってから追い出してからも力強く抜け出しました。そのまま着差を広げて優勝しましたね。
父ヨハネスブルグにさらに母父スキャンのスピードを入れた配合ですかね。Mr. Prospectorのクロスがあることで早くに競走馬として完成する可能性がありますが、3代目にいるオジジアンやモガミの血がどの程度影響をもたらすかで、長く競走馬として活躍するかが決まってきそうです。


9月24日(日)中山5R 芝2000m 優勝 2:06.1(晴・良)

ダイワメモリー       牝

父:ノヴェリスト
母:ダイワスカーレット
母父:アグネスタキオン

スタートはそんなに良くありませんでしたね。中団外につけレースを進めました。向正面に入って徐々にポジションを上げ(というよりはペースが遅かったからポジションを上げたようにみえたのか)、4コーナーを出るころには3、4番手につけていました。直線に入ってから追いだしましたが、最初は前をとらえられるか微妙なところでしたが、内の狭いところから最後伸びをみせて優勝しました。
父ノヴェリストのスタミナに母父アグネスタキオンのスピードを入れた配合になります。父ノヴェリストは父にMonsunを持ちますがこの血統に現在主流血脈とする血統が入っていません。サンデーサイレンスやMr. Prospector、Northern Dancer、Nasrullahの血脈を主流とする現在の日本競馬界においては非常に貴重な血脈だと考えます。種牡馬として成績を残さないかもしれませんが、母父に入って真価を発揮するのではないでしょうか。
ダイワメモリーは母にダイワスカーレットがおり主流血脈を取り入れています。このような競走馬は成績も残してほしいと思いますが、その先にある繁殖として期待もしたいですね。距離はクラシックディスタンスは問題ないと思います。最後の直線の狭いところを抜けてくる気持ちの強さからするとサンデーサイレンスの良さが出ているように感じます。

余談ですがこのレースにはエピキュリアンという馬が出走し3着になりましたが、ちゃしぶが「POG2017に向けて血統考察⑦ エピキュリアン」で取り上げた競走馬です。期待していたのですが、スタートで出遅れ後方からレースを進めると思いきや、道中は外から追い上げて先団に取りつき、最後の直線でも外から追い上げてくる内容でけっしてスムーズななレースではない中での3着でした。個人的には先が楽しみなレースになりましたし、今後も期待したいと思います。


9月24日(日)阪神5R 芝2000m 優勝 2:02.8(晴・良)

ドンアルゴス     牡 

父:ドリームジャーニー
母:ドナフュージョン
母父:シンボリクリスエス

スタート良くそのまま馬なりで3番手につけてレースを進めました。道中も掛かる様子はなく、流れに乗って走っていたと思います。4コーナー出口では外から上がってくるアルムフォルツァに被されないよう一緒に進出し、直線に入るときには先頭に立っていましたね。直線ではアルムフォルツァと馬体を併せて追い比べになりましたが、常に1/2馬身は抜け出しており、そのままゴールし優勝しました。
配合的には父ドリームジャーニーのスタミナに母父シンボリクリスエスの力強さが入り、Hail to Reasonやノーザンテーストのクロスでスピードを強化しているイメージでしょうか。母母センシュアスはダンスインザダーク、リアルシャダイとスタミナ血統が多く含まれており、全体的にはスタミナ優位だと考えます。切れる脚はないので、今回のレースの様に前目前目でレースをして粘りこむ展開が良いと思います。


9月24日(日)阪神6R ダート1400m 優勝 1:26.6(晴・良)

オペラグローブ       牝

父:Speightstown
母:Funny Moon
母父:Malibu Moon

スタートの出はそんなに良くありませんでしたが、その後ダッシュが速く2番手の内につけました。しかしダートコースに入り、外からキッチンウイッチが行くと、それに対抗するかのように行きたがり、一度は2番手に抑えましたが今度はスーブレットが外から馬体を併せると一緒に上がっていき、3コーナーに入るとそのまま先頭に立ちました。そのまま直線に入りスーブレットとの追い比べになりましたが、クビ差抜け出して優勝しました。
父Speightstownのスピードに母父Malibu Moonのスタミナを入れた形の配合ですが、Malibu MoonにもNasrullahやMr. Prospectorの血が入っており、スピードを強化しているとも言えます。しかもMr. Prospectorのクロスが成立しており、スピード強化に焦点を当てているかのようです。しかし良いことにBuckpasserのクロスも成立しています。またSecretariatのクロスも成立しており、この辺の影響が出ると1600mまでが守備範囲として広がるのではないでしょうか。


未勝利戦

9月24日(日)中山1R ダート1200m 優勝 1:13.3(曇・重)

クラウンエンジニア      牡

父:ハードスパン
母:トゥルーファンタジー
母父:Seeking the Gold

スタート良くダッシュもつき、2番手からレースを進めましたね。単独2番手のままレースを運び、最後の直線に向いた時も2番手から逃げるセグレートシチーを追う展開となりました。追い始めてからじわじわと伸び、直線半ばではセグレートシチーをとらえ先頭に立ちました。そのまま後続の脚を防ぎ、優勝しました。
父ハードスパンのマイラーのスピードに母父Seeking the Goldのマイラーのスピードを入れたマイラー適性を強化した配合でしょうか。距離は1600mは問題ないと思いますし、芝でも適応しそうな感じはします。


9月24日(日)中山2R 芝1600m 優勝 1:36.8(晴・良)

タイドオーバー      牝

父:ブラックタイド
母:ディアマイフレンズ
母父:ミシエロ

スタートは普通でしたね。その後のダッシュで4番手につけてレースを進めました。掛かる様子もなくレースの流れに乗っていましたし、3コーナーから4コーナーにかけて理想的な上がり方をしていました。レースセンスが良いですね。直線に入って追われるとまっすぐに走らず右に左にフラフラしていましたね。左鞭が入ると内にヨレて行きましたがそれでもしっかり伸びていました。2着に2馬身の着差をつけて優勝しました。
血統は父ブラックタイドのスタミナに母父ミシエロのスピードを入れた配合でしょうか。Northern Dancerのクロスもありますし、距離は2000mでも走れると思います。


9月24日(日)阪神1R ダート1200m 優勝 1:12.7(晴・良)

ソリストサンダー      牡

父:トビーズコーナー
母:ラヴソースウィート
母父:スペシャルウィーク

スタートは普通でしたがダッシュがつかず中団後方からの競馬になりました。それでも3コーナーから4コーナーにかけてポジションを急激に上げていき、4コーナー出口では外をまわりながらも先頭を射程圏内に入れていました。直線に入ると上がってきた勢いをそのままに伸び続け、きっちりラフィングマッチをとらえて優勝しました。
父トビーズコーナーに母父スペシャルウィークのスタミナを入れた配合になりますね。父トビーズコーナーの産駒はまだ目立った活躍はしていませんが、地方競馬所属の競走馬がダートで走っています。母ラヴソースウィートにはRobertoの血も入っており、ダート適正は高いとも考えられます。距離は伸びたほうがもっとよさそうですね。


9月24日(日)阪神2R 芝1400m 優勝 1:21.9(晴・良)

ダノンスマッシュ      牡

父:ロードカナロア
母:スピニングワイルドキャット
母父:ハードスパン

スタートは良かったですね。そのまま馬なりで行き中団からの競馬になりました。掛かる様子もなく外から上がっていき、4コーナー出口では先頭をとらえていました。直線に入ってからは持ったままで先頭をとらえに行き、直線半ばから追い出しました。内でラブカンプーが逃げ粘っていましたが、ゴールまではしっかりとらえて2馬身の差をつけて優勝しました。
父ロードカナロアのスピードに母父ハードスパンのスタミナを入れた配合と言えますが、ハードスパンもマイラー血統なので相対的にみて判断すると、ということになります。Mr. Prospectorのクロスがあることでスピードを強化していると思いますし、完成度の高さもありますね。母スピニングワイルドキャットの血統にはすでにRobertoのクロスがあるので、この影響がでるとダートでも走れる可能性はあると考えます。距離適正は1200m~1600mでしょうか。


参考:競馬通信社著作・発行 尾林奉之 『血統基礎講座』
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学サラブレッドの進化と限界
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学Part2
   二見書房 山野浩一編著 サラブレッド血統事典
   コスモヒルズ 武市銀治郎 世界の逞しい血統1980~2010 血の活性化論
   コスモヒルズ 小林皓正 新・血統マップ 日本&世界のサイヤーライン

2017年9月26日火曜日

9月23日(土)ききょうステークス(OP)も振り返ってみた!

「あのさ…」「ヤダ!」

ききょうステークス(OP)結果

(9月23日(土)阪神競馬場 芝1400m)

1着  タワーオブロンドン
2着  バーニングペスカ
3着  イイコトズクシ

タワーオブロンドンの完勝でしたね。
スタートは良かったです。前に行く馬が多く外枠だったこともあり、下げて内に入れてレースを進めました。そのまま3コーナーでも集団の後方からレースを進め、外に出して4コーナーをまわりました。直線に向いてもまだ後ろでしたが、そこからの素晴らしかったですね。持ったままのスピードでポジションを上げ、直線半ばで追い始めると一気に先頭を行くバーニングペスカを抜きました。そのまま3 1/2馬身の差をつけ優勝しました。馬もレースを覚えてきたようですね。

それではタワーオブロンドンの血統について触れます。

タワーオブロンドンの血統については「2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して⑮」でも触れています。全体的にはスタミナ系のように感じますし、やや重めに感じるかもしれませんが、Mr. Prospectorのクロスがあるのが良いですね。また深部にも十分スピード血統があるのが良いですね。
今回1400mでのレースでこれだけのパフォーマンスを見せられると距離が延びて心配があるかもしれませんが、血統的には距離が延びてもよさそうです。


参考:競馬通信社著作・発行 尾林奉之 『血統基礎講座』
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学サラブレッドの進化と限界
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学Part2
   二見書房 山野浩一編著 サラブレッド血統事典
   コスモヒルズ 武市銀治郎 世界の逞しい血統1980~2010 血の活性化論
   コスモヒルズ 小林皓正 新・血統マップ 日本&世界のサイヤーライン

2017年9月25日月曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して㉜ 9月23日(土)勝ち上がり馬

「久しぶりに競馬場に行きたいな…」

今週も2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。9月23日(土)のレースです。

9月23日(土)中山5R 芝1600m 優勝 1:36.8(曇・稍重)

グランドピルエット     牝 

父:ロードカナロア
母:ザレマ
母父:ダンスインザダーク

スタート良く先団につけました。行きたがっていましたが、田辺裕信騎手がうまく抑えて5番手からレースを進めました。3コーナーから4コーナーにかけて徐々に進出し、直線に入る時には前をとらえる位置にいました。追われてからの反応もよく、抜け出して余裕をもって優勝しました。
血統的には父ロードカナロアのスピードに母父ダンスインザダークのスタミナを入れた配合ですね。4分の3同血で兄でもあるミッキーオリビエ(父キングカメハメハ)は1600m~2000mを走って成績を残していました。それを考えると父にロードカナロアを迎えることで距離適性は1600m前後になるかと考えます。しかし父ロードカナロアを迎えたことで一番の注目は父母母サラトガデューの血脈です。ほとんど主流血脈が入っていない血統背景ですが、その血の存在が主流であるMr. Prospectorの血やNorthern Dancerの血を際立たせるのではないかと考えます。父ロードカナロアの種牡馬としての魅力は現役時代の成績もですが、キングカメハメハにはないこのあまり知られていない血脈が含まれていることも魅力だと考えます。

9月23日(土)阪神5R 芝1200m 優勝 1:10.9(曇・良)

トンボイ       牝

父:アドマイヤマックス
母:ショウナンアオバ
母父:キングカメハメハ

スタート良く先頭に立ちました。積極的に逃げようとする馬もおらず、そのまま逃げる形になりましたね。速いペースでもなくマイペースで逃げていたと思います。直線に入っても余裕がありましたね。直線半ばまではほぼ持ったままで、追いだしてからもしっかり反応していました。展開が向いたところもありますが完勝でした。
父アドマイヤマックスに母父キングカメハメハのスタミナが入った配合ですね。こちらも主流血脈だけはない血統背景に好感が持てますが、課題はスピードでしょうか。父アドマイヤマックスのスピードは引き継がれていると思いますが、より効果をだすためにHaloやMr. Prospectorのクロスがあったらよかったかな、と思います。


未勝利戦

9月23日(土)中山1R ダート1800m 優勝 (・)

ユイノシンドバッド      牡

父:モンテロッソ
母:マドリガルスコア
母父:ダンスインザダーク

スタート良く先団につけることができました。吉田豊騎手も好位につけようと意識していたのか、やや押しながら好位をキープする様子も見られました。早め3コーナーから進出を始めて4コーナー半ばではニシノラヴコールと並んで先頭に立っていましたね。直線に入って追い出すとスッと抜け出しました。そのまま後続との差が詰まることなく2馬身差をつけて優勝しました。
父モンテロッソはドバイワールドCに優勝した競走馬ですね。母父ダンスインザダークのスタミナが入った配合です。スピード血統以上に欧州系のスタミナ血統が目につく感じです。今回ユイノシンドバッドは芝からダートに変えて優勝していることからも、力のいる馬場をこなすスタミナがある馬だと考えます。今後もダートが主戦となるかもしれませんね。


9月23日(土)中山2R 芝1200m 優勝 1:09.9(曇・稍重)

ヴェルスパー      牝

父:ロードカナロア
母:ヴェルザンディ
母父:アグネスタキオン

スタートはあまりよくありませんでしたが、その後のダッシュよく3番手につけました。やや行きたがる様子をみせていましたが、吉田隼人騎手がうまく抑えていましたね。3コーナーから4コーナーにおいてもそのまま3番手をキープしながら外から先頭をいく2頭に並びかけるような形で直線を向きました。追い始めると反応良く伸びましたね。粘るミントグリーンに3/4馬身抜け出して優勝しました。
血統をみると父ロードカナロアに母父アグネスタキオンのスタミナを入れた配合ですね。アグネスタキオンのスタミナといってもどちらかといえばスピードが勝る競走馬だったのでロードカナロアと比較するとスタミナ系ということになります。事実アグネスタキオンの血統をみるとHaloやNasrullahの血が入っています。またそれを支えるスタミナ血統もバランスよく配合されています。母母ウインドインハーヘアはスタミナ血統になるのでロードカナロアのスピードを支える下地は大いにありますね。この配合なら距離が伸びても問題ないと思います。


9月23日(土)中山3R 芝1800m 優勝 1:49.4(曇・稍重)

ゴーフォザサミット      牡

父:ハーツクライ
母:ラグジャリー
母父:Storm Cat

スタートはあまりよくありませんでしたね。のっそりとスタートしました。蛯名正義騎手が押していきましたが、それが効いたというよりは内枠だったことが功を奏して中団からの競馬になりました。馬込みに入っての競馬でしたが落ち着いていましたね。4コーナーをまわりながらうまくスペースを見つけて、そこから外に出して直線に入りました。追い始めてからの反応と伸びは良かったですね。一頭だけ伸びが違っていました。直線半ばで先頭をとらえると2 1/2馬身差をつけて優勝しました。
父ハーツクライに母父Storm Catのスピードを入れた配合ですが、母母Alleged Devotionの血統は現在主流でない血が多く含まれており、主流血脈を際立たせるにはよいのではないでしょうか。兄に重賞ウイナーでGⅠでも好走していたショウナンマイティ(父マンハッタンカフェ)がおり、主に1600m~2000mで活躍をしていました。4分の3が同じ血統で異なるのは父母の血統です。ゴーフォザサミットはこの違いでNorthern Dancerのクロスが成立しており、ショウナンマイティはAllegedのクロスが成立していました。この違いがどう出るのか注目したいところですが、現在のスピード優位の競馬ではゴーフォザサミットの方がスピード能力は勝っているように考えますし、ショウナンマイティ以上の活躍も期待できるのではないでしょうか。

9月23日(土)阪神1R ダート1800m 優勝 1:54.7(晴・稍重)

ビッグスモーキー      牡

父:キングカメハメハ
母:スモークンフローリック
母父:Smoke Glacken

スタートはよかったですね。外枠だったので1コーナーのコーナーリングはは外からでしたが、うまく周って5番手からレースを進めることができました。そのまま流れに乗っていたと思いますし、3コーナー過ぎから進出をはじめ、4コーナー出口ではすでに捲り気味に先頭に立っていました。直線に入ってからは後続を突き放すだけの競馬でしたね。5馬身差をつけてゴールしました。
姉にダートで活躍したワイルドフラッパー(父Ghostzapper)がいます。また兄スモークフリー(父ディープインパクト)は芝のレースを主戦としており、配合により芝でもダートでも走れる血統なのだと考えます。父キングカメハメハはダートの活躍馬も出していますが、クラシック系の芝に対応する産駒を多く出していますので、今回ダートでのレースでしたが、芝でも対応はできると考えます。血統をみても芝でも問題なさそうな感じはしますね。


9月23日(土)阪神2R 芝1600m 優勝 1:35.9(晴・良)

サヤカチャン       牝

父:リーチザクラウン
母:アップルトウショウ
母父:アンバーシヤダイ

ポンッとスタートダッシュよく先頭に立ちました。積極的に逃げる馬もおらずやや脚をためながら逃げることができましたかね。直線に入ってから半ばまでは持ったままでしたが、追い出してからの反応もよく完勝だったと思います。
父リーチザクラウンのスピードに母父アンバーシヤダイのスタミナを入れた配合でしょうか。ただ父父スペシャルウィークということを考えれば、父リーチザクラウンをそれほどのスピード馬ととらえることはできないと思います。距離は2000mでも問題ないと思いますが、スピードの持続力を発揮する形のレースが良いように思います。


9月23日(土)阪神3R 芝1800m 優勝 1:48.2(曇・良)

マイスターシャーレ      牡

父:ディープインパクト
母:ウィステリアアーチ
母父:キングカメハメハ

スタート良く5番手から前をみる位置で競馬を進めることができました。前が速かったのか、やや下げたのか道中はやや下がったように見えましたが、4コーナーに入るあたりから徐々にポジションを上げに行き、直線に入るときには外に出して追い出しました。追い出すだけで直線半ばですでに先頭をとらえ、外からムーンレイカーに追い込まれましたが、鞭を入れ体を併せられると勝負根性を発揮し、クビ差抑えて優勝しました。
父ディープインパクトに母父キングカメハメハと現在の日本の主流な配合になっていますね。Northern DancerとSir Ivorのクロスが成立しておりスタミナも問題なく、クラシックディスタンスでも走れるでしょう。



参考:競馬通信社著作・発行 尾林奉之 『血統基礎講座』
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学サラブレッドの進化と限界
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学Part2
   二見書房 山野浩一編著 サラブレッド血統事典
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   コスモヒルズ 小林皓正 新・血統マップ 日本&世界のサイヤーライン

2017年9月24日日曜日

第65回 神戸新聞杯(GⅡ) 血統予想結果

「…当たらん。」

第65回 神戸新聞杯(GⅡ)結果

1着    レイデオロ
2着    キセキ
3着    サトノアーサー

4着  注 ダンビュライト
6着    ◎ ベストアプローチ
12着  注 ホウオウドリーム

コンナハズジャナインダケドナ…|д゚)
今週もいつものように当たりませんでした…( ;∀;)
本命にしたベストアプローチはスタートは普通でした。中団からレースを進めましたね。流れに乗って走っていましたが、個人的な考えとしてはダンビュライトの位置でレースをしてほしかったですね。予想の時にもいいましたがスタミナが勝っている馬なので、最後の直線での切れ勝負ではなく、捲っていくくらいの競馬の方が合っているように思います。直線では前が狭くなる不利もありましたが、バテているわけではなさそうです。切れ負けしているような内容だったので、次走では前目前目で競馬をしてほしいと思います。

勝ったレイデオロは正攻法での完勝ですね。
このようなレースができるとより安定感が増すと思います。直線に入って追われてからの反応も良かったですね。次走が楽しみんいなる内容でした。

それではレイデオロの血統を見ていきましょう。

血統


父キングカメハメハに母父シンボリクリスエスのスタミナを入れた配合でしょうか。スタミナというよりは力強さといった方が良いでしょうか。
全弟にレイエンダがいて新馬戦を優勝していますが「2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して⑯」でその血統について言っています。
血統的は良いですし、加えて今回のレースでは夏の成長を見せつけた感じでしょうか。
血統では全体的に現在主流とするNorthern Dancer、Native Dancer、Hail to Reasonなどの血が多く含まれていますが、少ないながらもその主流血脈を支える血統が含まれていることで、主流血脈の良いところをより表出している要因になっていると考えます。具体的にはPrincequillo、Busted、Buckpasserなどの血になります。主流血脈だけでなくそれを支える血統も重要になりますね。

参考:競馬通信社著作・発行 尾林奉之 『血統基礎講座』
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学サラブレッドの進化と限界
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学Part2
   二見書房 山野浩一編著 サラブレッド血統事典
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   コスモヒルズ 小林皓正 新・血統マップ 日本&世界のサイヤーライン

2017年9月22日金曜日

血統予想 第65回 神戸新聞杯(GⅡ)

「予想予想…」

今週は西で行われる菊花賞の前哨戦神戸新聞杯を予想をしていきます。

第65回 神戸新聞杯(GⅡ)

9月24日(日) 阪神競馬場 芝2400m

外回りを使用するコース。スタンド直線半ばよりスタート。スタートしてすぐに急坂をのぼり1コーナーへ。その後はほぼ平坦で4コーナー半ばまで行きます。そこから下っていき、直線最後200mで再度急坂を一気に上りゴール。

阪神競馬場ついてはJRAのホームページでご覧ください。

阪神競馬場の芝・ダートの状況についてもJRAのホームページでご覧ください。

血統予想本命

ベストアプローチ  牡3

父:New Approach
母:Sant Elena
母父:Efisio

本命はベストアプローチです。
マル外ですが、血統的には面白いかなと思います。菊花賞に出てくればよりよさそうな血統です。

それではベストアプローチの血統をみていきましょう。

血統をみて思ったのはベストアプローチが母父になったら、もしくは牝馬だったら活躍する馬が多く出るだろうな、という印象を受けました。父父GalileoはNorthern DancerやMr. Prospectorなど現在世界でも主流としている系統が含まれていますし、母母にはHail to ReasonやMr. Prospectorなどの血が含まれています。驚くべきは(素晴らしいのは)同じくらい主流血脈のスピードを維持するスタミナ血統が多く含まれていることです。父New ApproachはSadler's Wellsの血を引いておりスタミナを持っている競走馬だと思いますが、相対的に見ると母父Efisioの方がスタミナを持っている血統背景になっているとみます。スピードは足りないのが課題になりそうですが、そこはMr. Prospectorのクロスで少しでも支えているのかな、と考えます。春からどれだけ成長しているかがカギとなりそうですが、2400mは十分こなせると思いますし、さらに距離が伸びても良さそうです。

他に気になるのはダンビュライト、ホウオウドリームあたりですね。

※基本、単複予想となります( ˘ω˘)スヤァ

2017年9月21日木曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して㉛ 9月18日(月)勝ち上がり馬

「あの馬の配合だけど…」

今週は3日間開催でした。9月18日(月)の2歳新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。

9月18日(日)中山5R 芝1200m 優勝 1:09.8(晴・稍重)

アンフィトリテ     牝 

父:ロードカナロア
母:アドマイヤフッキー
母父:フジキセキ

スタートはやや出遅れ気味でしたが、ダッシュよく先団後方につけレースを進めました。4コーナーをまわるときにも前を壁にして内ラチに沿って走っていましたが、直線に向くときには外に出してスムーズに追い出すことができました。鞭が入ってからの切れはすごかったですね。一気に突き放して2着イランカラプテに2馬身差をつけて優勝しました。
父ロードカナロアのスピードに母父フジキセキのスタミナを入れた配合になりますね。母母トキオリアリティーもスタミナ血統が豊富なのでアンフィトリテは1600mでもスタミナ切れを起こすことはないと思います。

9月18日(月)阪神5R 芝1600m 優勝 1:38.3(晴・稍重)

ボウルズ      牝

父:エイシンフラッシュ
母:アグネスメープル
母父:アグネスタキオン

スタートはあまりよくありませんでした。そのまま後方からの競馬になりましたね。道中行きたがっていたのか小牧太騎手がレース半ばまで抑えていましたね。一団になっていたとはいえ、3コーナー過ぎてもポジションを上げようとしていませんでした。掛からないようにしていたのか、前半掛かっていた分脚を溜めていたのか…。直線では大外最後方から追いこんできました。持ったままで中団まで上がっていくとそのまま突き抜けそうでしたが、内からウスベニノキミが抜け出してきて馬体を併せる形になりました。ここで鞭を入れると反応しクビ差抜け出して優勝しました。着差以上に強い内容でしたね。
父エイシンフラッシュの中距離適性に母父アグネスタキオンのスピードを入れた配合でしょうか。スピードを入れたというよりはエイシンフラッシュの切れをより洗練させたというイメージでしょうか。今後落ち着いてレースができるようになれば2000mでも問題ないと思いますが、気持ちが勝る気性であれば1600mまでがレースをしやすいと思います。


9月18日(月)阪神6R ダート1800m 優勝 1:55.1(晴・稍重)

サクラアリュール     牡

父:ゴールドアリュール
母:シロガネーゼカフェ
母父:Gulch

スタートよく、馬なりで3番手につけてレースを進めました。そのまま内3頭分外をまわりながら4コーナーをまわり、直線に入るところでは先頭に並んでいましたね。馬なりで抜け出し、後ろからショームが追いこんで来ましたが、鞭が入ると差は縮まらず3/4馬身差で優勝しました。レースセンスのよい馬ですね。
父ゴールドアリュールに母父Gulchのスピードを入れた配合ですね。全体的見るとスピードとスタミナ血統がバランスよく配合されています。Nureyevのクロスによりマイラーとしてのスピードも強化されていますね。父ゴールドアリュールの産駒にはダートで活躍する馬が多いですが、芝での走りも観てみたい血統ですね。

未勝利戦

9月18日(月)中山1R ダート1800m 優勝 (・)

マイネルアンファン     牡

父:アイルハヴアナザー
母:マンデームスメ
母父:父アイルハヴアナザー

スタートは普通でしたが、その後追って先団後方につけレースを進めました。3コーナー辺りから押してポジションを上げていき、ズブイ面があるのか4コーナーでは鞭が入っていましたね。しかし直線に向いてからはしぶとく伸びて先頭に立つ勢いでしたが、馬体を併せていたマイネルサリューエが外に斜行し走行妨害をしたとのことで、2着入線でしたが繰り上げ1着となりました。パトロールビデオで観てもかなり斜行していますね。走行妨害と取られても仕方ないですね。
父アイルハヴアナザーはケンタッキーダービーやプリークネスSに勝った競走馬です。母父サンデーサイレンスを入れることでスピードを強化した形でしょうか。しかし注目したいのは様々なスピード血統のクロスがあることです。Hail to Reason、Mr. Prospector、Danzigとこれだけのクロスがあるのも珍しいですね。そこに力強いRobertoのクロスもあります。クロスをみるとダートの短距離が適正距離だと考えますが、父アイルハヴアナザーの競走成績と母父サンデーサイレンスの中距離適性を考えれば1600m~2000mでも問題ないと思います。

9月18日(月)中山2R 芝1600m 優勝 1:37.7(晴・重)

ラソワドール     牝

父:ゴールドアリュール
母:ルシルク
母父:Dynaformer

スタートは良かったですね。先行できそうでしたが、あえてC.ルメール騎手が抑えて中団からレースを進めたように見えました。その後はレースの流れに乗って走っていましたね。4コーナーでは先団をとらえ良い形で直線に入りました。直線に入ってからの伸びもよかったですね。ディアサルファーと馬体を併せて競る形になりましたが、1/2馬身抜けてゴールしました。
父ゴールドアリュールに母父Dynaformerの力強さが入った配合でしょうか。母母父にはフレンチデピュティもいますしダート適正がありそうな配合ですね。今回芝の重馬場でのレースでしたが、その力強さがうまく影響したのかラソワドールには問題なかったようですね。兄弟にはグランシルクやクードラパンがおり、1200m~1600mで活躍する競走馬がいるので、やはりマイル前後が主戦となりそうですが、血統背景からダートも適応しそうですね。

9月18日(月)中山3R 芝2000m 優勝 2:03.5(晴・重)

プロトスター     牡

父:ネオユニヴァース
母:マルバイユ
母父:Marju

スタートは普通に出ました。そのまま馬なりで走り、後方集団先頭からレースを進めました。向正面で徐々に先団との差をつめ、4コーナー過ぎから押してポジションを上げていきました。直線に入って追われてからの伸びもよかったですね。
血統もよいですね。父ネオユニヴァースに母父Marjuの力強さやスタミナが入った配合ですが、Mill Reef(父Never Bend)やSir Gaylord(父Turn-to)、父ネオユニヴァースにもTurn-toがありスピード血統もバランスよく含まれていると思います。また父母ポインテッドパスの血統はスタミナと力強さも含まれていますし、全体的にすべての能力がバランスよく含まれている血統だと思います。切れる脚はなさそうなので、長く良い脚を使うタイプだと思います。

9月18日(月)阪神1R ダート1400m 優勝 1:25.8(晴・重)

ディライトプロミス     牝

父:Lemon Drop Kid
母:テディーズプロミス
母父:Salt Lake

スタートは普通でしたが、川田将雅騎手が押してポジションを取りに行きましたね。しかし他馬にびっくりしたのか、影にびっくりしたのかわかりませんが、ちょうどダートコースに入るあたりで飛び上がるように走っていましたね。道中は先団後方からレースを進めていましたが、3コーナー過ぎから進出し、4コーナー出口では先頭を射程圏内に入れていました。直線に入ってからは追っただけで先頭に並び、一気に抜け出しました。あとはスピードの違いで差が開くばかりでしたね。5馬身の差をつけ優勝しました。決してスムーズなレース内容とは言えないですが、それでも勝つ当たり能力は高そうですね。
父Lemon Drop KidはベルモントSに勝った競走馬で、産駒は中距離で活躍しています。この父に母父Salt Lakeのスピードを入れた配合だと思いますが、Salt Lakeの血統もスタミナ血統が多くあり一概にスピード馬と言えないところがありますかね。注目はSeattle SlewにクロスとRaise a Nativeのクロスでしょうか。Seattle Slewの母My CharmerはLa Troienneの血を色濃く継ぐ競走馬ですが、これがクロスすることでスタミナが強化されると考えます。またSeattle Slewはスピード血統もあるのでスピードも強化されますし、Raise a Nativeのクロスでもスピードが強化されていると思います。芝よりはダート適正の方が高い印象を受けますが、芝がダメというわけではないと思います。

9月18日(月)阪神2R 芝2000m 優勝 2:04.7(晴・重)

タニノフランケル     牡

父:Frankel
母:ウオッカ
母父:タニノギムレット

スタート良く馬なりで先頭に立ちました。他に積極的に逃げる馬がいなかったので、そのまま逃げる形になりましたね。直線に入っても余裕がありましたね。結局追いもせず持ったままゴールしました。強いというか、あまりにも余裕をもって勝ったので強さが測れないようなレース内容でしたね。
血統はというと母ウオッカということで期待されていますね。しかも父には今年オークスを勝ったソウルスターリングを輩出したFrankelになるので、その期待は高まるばかりですね。配合は父Frankelのスピードに母父タニノギムレットのスタミナと力強さをいれた形になります。スピードとスタミナのバランスも良いですね。クラシックディスタンスも問題ないでしょう。

2017年9月20日水曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して㉚ 9月17日(日)勝ち上がり馬

「やるぞ!」

今週も2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。9月17日(日)のレースです。

9月17日(日)中山5R 芝1600m 優勝 1:37.5(雨・稍重)

トーセンブレス     牝 

父:ディープインパクト
母:ブルーミンバー
母父:ファルブラヴ

スタート出遅れ、ダッシュもつかず最後方からの競馬になりました。そのまま先団と同じくらいのペースで進めていき、3コーナー辺りから進出を始めました。4コーナーを大外からまわってきて直線でもそのまま大外から追いこんできました。稍重の馬場でも切れがありましたね。一頭だけ脚色が違いました。すごい切れ味ですね。
父ディープインパクトに母父ファルブラヴのスタミナを入れた配合ですね。ファルブラヴは欧州の道悪でもGⅠを勝っているので、道悪を走れた要因はそのあたりにあると考えます。母母タヤスブルームは短距離で活躍した競走馬でしたが、血統をみるとスタミナ血統もしっかり含まれています。全体的にはスタミナ色が強いでしょうか。しかしトーセンブレス のあの切れ味はどこからきているのか…。ディープインパクトからですかね?距離は中長距離でも問題ないと思います。


9月17日(日)阪神5R 芝1800m 優勝 1:47.7(曇・稍重)

リュクスポケット     牡

父:ダイワメジャー
母:コンカラン
母父:ジャングルポケット

スタートは普通でしたが、その後のダッシュよく先頭に立ち逃げました。ペースが速くならないように藤岡佑介騎手がやや抑えながら逃げていましたかね。直線に入ってから抜け出しにかかりましたが、メガリージョンが外から馬体を併せてきました。しかし最後まで抜かせることはなくクビ差を保ったままゴールしました。
父ダイワメジャーに母父ジャングルポケットのスタミナを入れた配合で、中長距離でもパフォーマンスは落ちないと思います。父ダイワメジャーのような先行抜け出しのレースが合うと思います。父ダイワメジャーは決して重い馬場が得意ではない競走馬だと思いますが、今回のレースで重馬場がこなせたのはよい経験になりましたね。課題はスピードだと思うので、一定のスピードをスタミナで維持する形が良いと思いますし、それが発揮できるのが先ほども言った先行抜け出しの展開だと考えます。

未勝利戦

9月17日(日)中山1R ダート1200m 優勝 1:11.7(小雨・重)

ニシノオリーブ     牝

父:リーチザクラウン
母:ニシノキミヨ
母父:バゴ

スタートをして押して前に行き、2番手からレースを進めました。重馬場で足抜きが良かったのか前半3F33.8秒と速いペースでしたね。その速いペースでも4コーナーを出るころには先頭に並んでいました。直線に入ってもしっかり走っており後続に付け入るスキを与えずそのままゴールしました。完勝でしたね。
父リーチザクラウンは不良馬場の日本ダービーで2着に来たりとクラシックでも活躍した競走馬でした。長い距離も走っていましたが、スピード血統も含まれているので本質は中距離馬だったと思います。その父に母父バゴを迎えた形になります。バゴは凱旋門賞に優勝した競走馬なのでスタミナがありそうですが、血統をみるとBlushing Groom、Nureyev、Mr. Prospectorとスピード血統が多く含まれています。とすると父リーチザクラウンにスピードを入れた配合だと考えられます。母母父にSadler's Wellsがいるので距離は2000mでも問題なさそうです。そう考えると今回1200mという短距離、しかもダートを使ったことは不思議に思いますが、今レースを完勝した内容をみるとスピード血統がうまく伝わり、不良馬場の日本ダービーで2着した力強さが伝わったのかな、と思います。


9月17日(日)中山2R 芝1600m 優勝 1:36.6(小雨・稍重)

メルムサール     牡

父:ヨハネスブルグ
母:オナーリーブ
母父:ダンスインザダーク

スタートは普通でしたね。外枠ということもありやや押しながらポジションを取りに行き、中団の内につけてレースを進めました。3コーナーから4コーナーでは理想的に上がっていきましたが、やや膨らみましたかね。それを最小限に抑える形で江田照男騎手の左鞭が入っていました。直線に入って追われてからはしぶとく伸びて、ゴール前ではクビ差とらえて優勝しました。
血統では父ヨハネスブルグに母父ダンスインザダークのスタミナを入れた配合ですね。それだけでなくMr. Prospectorのクロスでスピードも強化しています。2000mでも問題ないと思います。


9月17日(日)中山3R 芝1800m 優勝 1:51.9(小雨・稍重)

ムーランナヴァン    牝

父:エイシンフラッシュ
母:シュペトレーゼ
母父:ディープインパクト

スタートはあまり良くありませんでしたがダッシュよく、1コーナーまでには単独で逃げる形になりました。多少行きたがっていましたかね。津村明秀騎手が抑えながら逃げていました。前半1000mが1.03.9とスローだったので、あえて抑えたのかもしれません。直線ではモンファロンに馬体を併せられましたが、勝負根性をみせて競り勝ちました。そのまま抜け出してゴールしました。
父エイシンフラッシュに母父ディープインパクトを迎えることで中距離適性を強化しているように考えます。注目はSurumuのクロスでしょうか。これによりスタミナを強化しているので、距離が延びても問題ないのではないでしょう。今回重馬場で勝ちましたが、特別得意というわけではないと思います。

9月17日(日)阪神1R ダート1400m 優勝 1:26.0(曇・重)

レディバード     牝

父:スマートファルコン
母:シーズインポッシブル
母父:Yankee Victor

スタート良く先頭に立ちましたが、外に併せていたサンドクイーンに前を譲り2、3番手からレースを進めました。道中は掛かる様子もなく、4コーナーまわるときにも3番手を維持し、直線に向いて前を行く2頭の外に出し追い出しました。追い出してからスピードに乗ると並ぶ間もなく抜け出しましたね。着差を3馬身に広げてゴールしました。
父スマートファルコンに母父Yankee Victorのスピードを入れた配合ですね。姉にワンミリオンスがおり、父にゴールドアリュールを持っているので、レディバードとは3/4同血になります。姉ワンミリオンスはダートの1400m~2100mで活躍しているので、レディバードもダートを主戦場とする可能性が高いと思いますし、ダートの適性も高いと思います。距離は1600m~2000mがダートでの適正距離になると考えます。


9月17日(日)阪神2R ダート1800m 優勝 1:55.1(曇・重)

フィールシュパース     牡

父:Kitten's Joy
母:Mighty Renee
母父:Maria's Mon

スタートは出遅れましたね。しかも重馬場のダートが走りづらかったのかぎこちない走り方でした。1コーナーでは最後方でしたが、ペースも遅かったこともあり向正面では先団になんとか取りつくことができるところまでポジションを上げていました。しかし4コーナーではさらにポジションを上げるために追っていましたし、最後の直線でもバタバタと走っていました。それでもゴール前ではシゲルホウレンソウをとらえて優勝しました。スムーズなレースができないなかで勝ってしまうあたり能力が高いと思います。
父Kitten's Joyのスタミナに母父Maria's Monのスピードを入れた配合だと思いますが、全体的に重めな配合になっていると考えます。芝よりはダートの適性が高いと考えますし、今後も2000m前後のダート戦が主戦とすることがよさそうです。

9月17日(日)阪神3R 芝1200m 優勝 1:10.6(曇・稍重)

メイショウドウドウ      牡

父:ヴィクトワールピサ
母:ダンシングブルーム
母父:コマンダーインチーフ

一頭ポツンと出遅れて最後方からの競馬になりました。4コーナー入るあたりから外をまわって進出をはじめ、直線ではそのまま大外から追いこんできました。出遅れて仕方がないとはいえ、1200mのレースでこのような大味のレースで勝つのですから強いですね。
重い馬場でもしっかり走れたのは父父ネオユニヴァースの血が影響していると考えます。ネオユニヴァースは重馬場の日本ダービーを勝っていますしね。母父コマンダーインチーフにはRobertoの血も入っているのでそこも影響していると思います。
全体的には中長距離を適正距離としそうですが、Hail to Reason、Raise a Nativeのクロスがありスピードも強化されています。2000mでも問題ないように思いますので、次走では距離を延ばしてのレースをみてみたいですね。

2017年9月19日火曜日

9月16日(土)野路菊ステークス(OP)も振り返ってみた!

「今日の予想予想…」

野路菊ステークス(OP)結果

(9月16日(土)阪神競馬場 芝1800m)

1着  ワグネリアン 
2着  ディロス 
3着  シンデレラメイク 

雨・重馬場の中、ワグネリアンが人気に応えて2連勝を決めました。
スタートは馬なりに出て中団にいましたが、やや行きたがっているようにみえましたし、福永祐一騎手も抑えていましたね。結局後方3番手からレースを進める形になりました。4コーナーに入るあたりまで馬なりで、4コーナー出口から追い出しにかかりました。直線に入ってからの脚は初戦同様素晴らしかったですね。雨の降る重馬場で後方からの追い込みと決してこの馬にとって展開が向いたというわけではないのですが、ものともせずに差し切りました。確実にクラシック路線に乗ってくるでしょう。

それではワグネリアンの血統について触れます。

ワグネリアンに関しては「2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して⑫」でも触れていますが、やはり武器となるのは母母ブロードアピール譲りの切れ味でしょう。今回重馬場をこなしたのもダートでもスピードを示していたブロードアピールの血の影響が出ていると思います。そう考えると母母ブロードアピールの特徴を色濃く引き継いだ馬なのかもしれませんね。全姉にアネモネSを勝って桜花賞や秋華賞にも出走したテンダリーヴォイスがいることからも、やはりクラシックを意識するのも無理はないですね。今後は、先行しないまでも、中団からの競馬ができるよう自在性が出てくればいいと思いますし、初戦10頭立て、今回9頭立てと少頭数のレースでしたので多頭数の競馬をどのようにこなすかが課題だと思います。

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して㉙ 9月16日(土)勝ち上がり馬

「また馬の動物園行こーか。」「…行かない。」

今週も2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。9月16日(土)のレースです。

9月16日(土)中山5R 芝1800m 優勝 1:50.3(曇・良)

スピアーノ     牝 

父:ヴィクトワールピサ
母:マイネレーヌ
母父:マイネルラヴ

スタートからダッシュよく先頭に立って逃げました。そのままマイペースで逃げる展開でした。4コーナーをまわり、直線に入って追い始めました。追ってからの反応もよく後続を突き放しましたね。マイネルファンロンに最後詰め寄られましたが、最後まで粘りこみました。自分のペースで行けたのが最大の勝因でしょうか。
血統的には父ヴィクトワールピサに母父マイネルラヴのスピードを入れた配合ですかね。マイルから2000mは問題ないと思います。Halo、Mr. Prospector、Nasrullahと様々なスピード血統が入っているのが特徴ですかね。


9月16日(土)中山6R ダート1200m 優勝 (・)

 メイショウヒサカタ     牝

父:シニスターミニスター
母:メイショウマンテン
母父:サンダーガルチ

スタート良く押して先手を取り、そのまま逃げました。4コーナーまでひきつけて逃げていましたが、直線に入るとスピードの違いで突き放しましたね。追っただけで鞭使ってないですかね。内容としては完勝でした。
父シニスターミニスターに母父サンダーガルチを迎えることでMr. Prospectorのクロスが成立してスピードを強化していますね。父シニスターミニスターの産駒にはダートで活躍する馬が多くいることもあり、ダートはこの馬の能力を発揮するには良い舞台だったと思います。距離的には1600m以上でも問題ないのではないでしょうか。


9月16日(土)阪神5R 芝1400m 優勝 1:23.9(雨・稍重)

ハゼル     牡

父:ダイワメジャー
母:カネスベネフィット
母父:Miswaki

好スタートから先頭に立ちましたが、内から上がってきたメテオラシチーに前を譲りましたね。ペースが緩やかだったこともあり、問題ない程度でしたが多少行きたがっていましたかね(和田竜二騎手がうまく抑えたということですね)。4コーナーでは早々と先頭に並び直線に入りました。直線に入ってすぐに抜け出してからは、後続に付け入るスキをあたえず、そのままゴールしました。
父ダイワメジャーのマイル適性を母父にMiswakiを迎えることで強化した配合でしょうか。今回のレースの様に切れで勝負するのではなく、先団につけて好位抜け出しが合いそうな感じですね。1600m前後で力を発揮しそうです。


未勝利戦

9月16日(土)中山1R ダート1200m 優勝 1:12.7(曇・良)

シスル     牝

父:ノボジャック
母:ジュピターズビコー
母父:Singspiel

スタート良く好位につけました。外枠ということもあったと思いますが、速いペースの流れに乗れず序盤はややポジションを下げてしまいましたね。しかし結果的にはこれが良かったのかもしれません。直線では大外からジワジワと伸びてゴール前では先に抜け出していたディアバビアナをとらえ優勝しました。
父ノボジャックはダートの短距離で活躍した競走馬でしたが、母父にSingspielを迎える配合は面白いですね。ちゃしぶ的には母父にブライアンズタイムやRobertoの血を引く牝馬を配合するとダート適正もスタミナも配合する形になりそうだと考えるのですが、シスルが勝ち上がったということは配合的にはうまくいったということでしょう。

9月16日(土)中山2R ダート1800m 優勝 1:56.8(曇・良)

ミッキーチャイルド     牡

父:ダノンシャンティ
母:ミッキーレモン
母父:ロージズインメイ

スタートはよろけましたが、その後はダッシュよく2番手につけてレースを進めることができました。道中は行きたがる面があるのか、横山典弘騎手がやや抑えながらレースをしているように見えました。3コーナー過ぎから前をとらえようとしていましたが、なかなか前を行くアシャカデッシュと差がつまることなく直線に入りました。追い出してからしぶとく伸びて下がってきたアシャカデッシュをとらえてゴールしました。
父ダノンシャンティはNHKマイルCをレコードで勝ったスピードが勝った競走馬ですが、血統をみるとスタミナもある血統になっています。スピード化したのはHaloのクロスが影響しているのかな、と思いますが、母父にロージズインメイを迎えることでさらにHaloの血が追加されています。…というか、父ダノンシャンティの3代目にいるGlorious Songと母ミッキーレモンの4代目にいるDevil's Bagが全姉弟であり、3×4の全姉弟クロスとなっています。Devil's Bagがマイルで活躍したことを考えると、このクロスでスピードが強化されていると考えますが、父ダノンシャンティがHaloの3×3の濃いクロスを持っていることを考えると、健康面での状態が気になるところです。

9月16日(土)中山3R 芝1200m 優勝 1:09.6(曇・良)

ディアジラソル     牝

父:アッミラーレ
母:ノーザンスター
母父:カーネギー

スタートは普通でしたね。そのまま中団からのレースになりました。馬込みに入っての競馬になりましたが、落ち着いて走っていましたね。最後の直線でも前が空いたとはいえ、馬込みにひるむことなく突っ込んでいきました。気持ちが強い馬ですね。
父アッミラーレはダートを主戦場として走っていましたが、血統的には芝でも走れる血統になっています。そこに母父カーネギーのスタミナを入れた配合と考えます。そのため2000m前後が適正距離と考えますが、芝1200mのレースで優勝しましたね。血統からするともっと距離を延ばしてのレースが観てみたいです。


9月16日(土)阪神1R ダート1200m 優勝 1:12.4(雨・稍重)

ヤマニンレジスタ     牡

父:ストロングリターン
母:ヤマニンラレーヌ
母父:ヤマニンセラフィム

スタートは普通でしたが、押して先頭に立ち逃げる展開になりました。そのままマイペースで直線に入り、バイラに馬体を併せられそうになりましたが、1馬身ほどの差は縮まることなくそのままの体勢でゴールしました。
父ストロングリターンは安田記念(GⅠ芝1600m)をレコードで勝った競走馬です。Nijinskyのクロスがあることでスタミナが強化されていますが、 Hail to Reasonのクロスもありスピードも強化されています。母父ヤマニンセラフィムは中距離タイプの競走馬でしたので、クロスを活用することで競走馬としてのバランスを底上げしている配合だと考えます。今回ダートのレースを使っていますが、血統背景から考えると芝のレースを使っても良いのではないかと考えます。

9月16日(土)阪神2R 芝1800m 優勝 1:50.3(雨・稍重)

タイムフライヤー      牡

父:ハーツクライ
母:タイムトラベリング
母父:ブライアンズタイム

スタートは普通で中団からのレースになりましたが、途中行きたがったのかポジションを上げましたね。しかしC.ルメール騎手が抑えて2、3番手に抑えてレースを進めました。直線にはいる時には先頭に並んでいましたね。直線に向いてからは余力十分で直線半ばまでは追うのを待っていましたね。追われてからの反応はやや鈍いように感じましたが勢いがついてからの走りは素晴らしかったですね。このような走りができるということは重馬場は問題なさそうです。
父ハーツクライは国内で唯一ディープインパクトに土をつけた馬ですが、産駒には一気の成長力をみせる馬が多いように感じます。自身は中長距離で活躍した馬ですが、母父にブライアンズタイムが入ることで力強さを入れた配合になっていると考えます。今回のレースで稍重をこなしたのもこのブライアンズタイムの血があったからだと考えます。この血が強く出るとダートでも活躍しそうですね。

2017年9月18日月曜日

第71回 朝日杯セントライト記念(GⅡ) 血統予想結果

「これだけハズレると説得力ないね…」

第71回 朝日杯セントライト記念(GⅡ)結果

1着    ミッキースワロー
2着    アルアイン
3着    サトノクロニクル

9着   ◎  クリンチャー
11着 注  サンシロウ

あぁ…( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)
本日も道悪予想からして外れています。セントライト記念の発走までに良馬場に回復していましたね。あぁ…( ;∀;)
本命にしたクリンチャーはそれでも長距離適正はあると思っていたので期待していました。スタートから押して好位をキープして先行していましたね。4コーナーから直線にはいる時にはよい感じで先頭に並びましたが、最後の粘りがありませんでしたね。18㎏増が影響したと考えれば次走はより期待できるのではないでしょうか。
勝ったミッキースワローは最後の直線の切れがすごかったですね。スタートは普通で道中は中団から馬込みに入れてレースを進めていました。ここで脚を十分溜められたのが最後の切れに繋がったと考えます。

それではミッキースワローの血統を見ていきましょう。

血統


強いて言えば父トーセンホマレボシに母父ジャングルポケットのスタミナを入れた配合と言えるでしょうか。特徴として挙げられるのはLyphardのクロスでしょうか。Lyphardはマイラーとして活躍しましたが、産駒は長距離も走る競走馬も多く出しています。また優れた切れる脚を持っていたということなのですがミッキースワローと似ていませんか?素直に考えればミッキースワローはLyphardのクロスの影響が強く出ている産駒と考えることができそうです。菊花賞に向けて課題はスタミナでしょうか。

参考:二見書房 山野浩一編著 サラブレッド血統事典
   競馬通信社著作・発行 尾林奉之 『血統基礎講座』
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学サラブレッドの進化と限界
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学Part2

2017年9月17日日曜日

第35回 関西テレビ放送賞ローズステークス(GⅡ) 血統予想結果

「借金してまでギャンブルしちゃダメです!」

第35回 関西テレビ放送賞ローズステークス(GⅡ)結果

1着    ラビットラン
2着    カワキタエンカ
3着    リスグラシュー

11着  ◎ サトノアリシア

あぁ…( ;∀;)
まず道悪を予測しての予想でしたが良馬場での発走になりましたね。馬場状態からして予想がハズレ。それでも本命にしたサトノアリシアは1000m58.5秒という速い流れからするとよい位置からレースを進められたのではないでしょうか。最後の直線でも最後までバテている感じはしませんでしたが、力不足という感じでしたね。この力不足のところを馬場状態を味方にして頑張ってほしかったのですが…。
勝ったのはラビットランでした。
スタートは普通でしたが、後ろからの競馬になりましたね。3コーナー過ぎから大外をまわって進出をはじめ、直線でも大外から追いこんで差し切りました。先ほどもいったようにハイペースが味方したのも事実だと思いますが、この切れ味は注意が必要ですね。しかしこのレースで一番力を示したのはハイペースで逃げて2着に粘ったカワキタエンカではないでしょうか。母父クロフネですが、良馬場といえども稍重に近い馬場だったと思いますし、本命にしたサトノアリシアと同じ母父であることを考えると悔しい結果になりました。

それではラビットランの血統を見ていきましょう。

血統


父Tapitは日本では馴染みはないですが北米のリーディングサイヤーにも輝く種牡馬で、フェブラリーS(GⅠダ1600m)に優勝したテスタマッタや、2016年UAEダービーに勝ち、米国の3冠レースにも出走したラニが産駒として成績を残しています。日本ではダートで活躍する産駒を出していますが、今回は芝のレースで重賞を勝ちましたね。
Tapitの血統をみると特に芝を苦手とするようなことはないと思います。ラビットランの血統をみると全体的には中距離を適正距離とする血統背景になっていると思いますが、母Ameliaとの間には深部でNasrullahのクロスが多く成立しているのでスピードもあると思います。兄弟には先日小倉2歳S(GⅢ芝1200m)で優勝したアサクサゲンキがいます。同じように深部でNasrullahのクロスが成立していますが、ラビットランはさらにMr. Prospector、Raise a Nativeのクロスが成立しています。今回そのスピードをもって最後の直線で差し切ったとも考えられます。秋華賞では切れが活きる展開になれば十分チャンスがありますね。

2017年9月16日土曜日

血統予想 第71回 朝日杯セントライト記念(GⅡ)

「やっぱりマークシートが一番!」

今週は菊花賞の前哨戦セントライト記念も予想をしていきます。

第71回 朝日杯セントライト記念(GⅡ)

9月18日(月) 中山競馬場 芝2200m

直線4コーナー付近よりスタート。ゴール前の急坂(100mで約2m)をのぼり、さらに1コーナー終わりにかけて2m強上がる。そこを頂点に2コーナー、向正面、3コーナーとかけて下り、最後の直線でゴール前の急坂を再度上りゴール。起伏が激しいコース。

中山競馬場ついてはJRAのホームページでご覧ください。

中山競馬場の芝の状況についてもJRAのホームページでご覧ください。

血統予想本命

クリンチャー  牡3

父:ディープスカイ
母:ザフェイツ
母父:ブライアンズタイム

本命はクリンチャーです。
春の時点で菊花賞で面白い存在になるかな、と思っていた馬です。菊花賞に出走すればもちろん注目馬として検討することになります。しかし今回ちゃしぶ的には道悪を予想しているのですが、重馬場でも問題ないと考えて今回本命にしました。

それではクリンチャーの血統をみていきましょう。

血統をみるとスピード優位の中距離血統だと考えます。
スピード血統であるDanzig、Hail to Reasonのクロスがあることでスピードが強化されていると考えますが、今回重馬場想定での予想をするうえでちゃしぶが注目したのはスタミナ血統であるGraustarkのクロスと馬力のある母父ブライアンズタイムの血です。
Graustarkは簡単に言うとスタミナ血統を集結したような血統になっています。それが4×5というクロスが成立していることに魅力を感じます。
デビュー戦では重馬場で惨敗していますが、母父ブライアンズタイムの血があることからして決して重馬場が苦手だとは思いません。日本ダービーはスローペースになり、この馬の良さを出すことができない展開だったと思います。先団につけ好位から進めるレース展開がこの馬に合っていると思いますし、今回内枠からの発走も良いと思います。重馬場には母父ブライアンズタイムの力強さを、長距離にはGraustarkのクロスのスタミナを発揮して良いレースをしてほしいと思います。

密かに気になるのはサンシロウです。
この馬も重い馬場が得意そうな血統ですし、母父ラムタラということでスタミナもありそうです。

※基本、単複予想となります( ˘ω˘)スヤァ

2017年9月15日金曜日

血統予想 第35回 関西テレビ放送賞ローズステークス(GⅡ)

「フォワ賞はラジオで聞いていました。」

今週は秋華賞の前哨戦ローズステークスの予想をしていきます。

第35回 関西テレビ放送賞ローズステークス(GⅡ)

9月17日(日) 阪神競馬場 芝1800m

向正面2コーナー近くのポケットよりスタート。外回りということもあり3コーナーまでほぼ平坦な直線で600m以上ある。4コーナー途中から直線半ばまで下り、最後200mから一気に駆け上がるコース。

阪神競馬場ついてはJRAのホームページでご覧ください。

阪神競馬場の芝の状況についてもJRAのホームページでご覧ください。

血統予想本命

サトノアリシア  牝3

父:ハービンジャー
母:ラルーチェ
母父:クロフネ

本命はサトノアリシアです。
思い切って本命にしました。成績は他の馬と比較しても見劣りすると思いますが、週末の天候が悪く重馬場になると予測しての予想です(予想の予想?)(^-^;

それではサトノアリシアの血統をみていきましょう。

血統をみて一言でいうと重いですね。
しかし今回はこの重さにかけてみようと思いました。父ハービンジャーの産駒にはベルーフやプロフェット、今回同じレースに出走するモズカッチャン等がいますが、『切れる』というよりは力強く伸びるというイメージがちゃしぶ的にはあります。サトノアリシアは前走2番手からレースを進めて好走していますし、今回内枠からの発走になったのもよいと思います。ではなぜ同じ父を持つモズカッチャンを本命にしなかったかというと、母父クロフネです。そうです重馬場を想定しているので力強さが必要と考えてダートでも活躍したクロフネの血が発揮できるのではないかと考えました。
実績の足りなさを天候と好枠、血統とその能力でカバーしてほしいと思います。

※基本、単複予想となります( ˘ω˘)スヤァ

2017年9月13日水曜日

9月9日(土)アスター賞(2歳500万以下)も振り返ってみた!

「結果はどうだったかな?」

アスター賞(2歳500万以下)結果

(9月9日(土)中山競馬場 芝1600m)

1着    ノームコア
2着    ソイルトゥザソウル
3着    ルッジェーロ

ノームコアがデビュー戦から2連勝を決めました。
スタートは普通でしたが、内枠にいたクレバーバードと馬体を併せるようにして前目につけました。馬体を併せたせいかやや行きたがっている様子を見せていましたが、北村宏司騎手がうまく抑えて2番手からのレースを進めましたね。4コーナーではすでに前をとらえて追い出しに掛かりながら直線に入りました。全体的にはスローの流れでしたし、スタミナ勝負に持っていくならば早めに先頭に立って粘りこむ展開がノームコアにとっては向いていると思います。直線に入って逃げていたクレバーバードを競り落として抜け出した後はスタミナにものをいわせバテることなく最後まで一生懸命に走っていました。最後はやや詰め寄られましたが、このレース展開こそがノームコアの得意とする展開だと思っています。

ノームコアの血統について触れます。

ノームコアに関しては「2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して⑫」でも触れていますが、もっと距離が伸びてもよいと考えています。父は違いますが兄弟にハピネスダンサーやクロノスタシスがおり、中距離以上のレースにも出走して適性を示していますしね。ノームコアは今回の様に先手先手を取って4コーナー早めからスパートする形が、この馬の持ち味を一番発揮できるのではないでしょうか。個人的にはこのような競馬をする競走馬は好きですし、次走は2000m以上でのレースが観てみたいですね。

2017年9月12日火曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して㉘ 9月10日(日)勝ち上がり馬

「ここの草って体にいいらしいよ!」

今週も2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。9月10日(日)のレースです。

9月10日(日)中山4R ダート1800m 優勝 1:57.2(晴・良)

スペースファルコン     牡 

父:スマートファルコン
母:シンデレラロマンス
母父:Elusive Quality

好スタートから先頭に立ちました。1コーナーまでの直線では他の馬数頭に並ばれていましたが、内枠だったこともあり1コーナーの周りで外にサムライブルーだけを連れて逃げる形になりました。そのままマイペースで逃げ、手ごたえ良く4コーナーへ。後ろからサムライブルーが追ってきていましたが、ものともせず逃げ切りました。
父スマートファルコンはダートで活躍した競走馬ですが、Raise a Nativeのクロス成立しておりスピードを強化しています。スタミナの方も母母シンディの血統に多く含まれていますし、元々母側にはSecretariatのクロスがあり、NasrullahとPrincequillo組のクロスが成立しているので、スピードだけでなくスタミナも持っていると考えます。血統の深部ではNasrullahやRoyal Chargerのスピード血統のクロスが多くみられるので、溜めれば切れる脚を発揮するかもしれませんね。半姉にレッドカーラ(父マンハッタンカフェ)がおり、芝の短距離路線を主戦とする競走馬がいますが、スペースファルコンはダート戦で成績を残したスマートファルコンを父に持つのでダートの方が良いかと思います。

9月10日(日)中山5R 芝1600m 優勝 1:37.0(晴・良)

ウインディマンシュ      牝

父:タイムパラドックス
母:ピサノサンデー
母父:サンデーサイレンス

スタート出遅れて後方からの競馬になりました。その後はややポジションを上げ、中団からレースを進めていましたね。4コーナーでは先団を射程圏内に入れ、最後の直線では早めに抜け出した前を行くネイビーアッシュに一歩一歩近づいていき、ゴールまではしっかりとらえました。
父タイムパラドックスはダートで活躍した競走馬ですが、父父ブライアンズタイムの血が影響していると考えます。そこに母父サンデーサイレンスの軽さを入れることで芝にも対応できるようになったのではないでしょうか。もっと言えば母母アランヴァンナの血統にはAbernantやFair Trialというスピード血統もあり、またHail to Reasonのクロスがあることもスピードを強化していると考えます。なかなか渋い血統ですが面白い血統ですね。レースを観る限り重量感のある走りをするので、今後このスピード血統が能力を示してくると面白いと思います。

余談ですが、このレース2着のネイビーアッシュはちゃしぶが「POGに向けての考察② ネイビーアッシュ」で取り上げた期待している競走馬です。1番人気だったこともあって正攻法な内容でのレースでしたね。『勝った!』と思いましたが、残念でした。今回1600mでのレースでしたが、距離を延ばしてまた期待したいですね。


9月10日(日)阪神5R 芝2000m 優勝 2:04.1(晴・良)

シルヴァンシャー     牡

父:ディープインパクト
母:アゼリ
母父:ジェイドハンター

スタートは出が悪く、もたついたこともあり最後方からの競馬になりました。向正面に入ってからも最後方でしたし、M.デムーロ騎手がポジションを上げようと押していましたが、なかなか反応せずズブイ面をみせていましたね。4コーナーでも鞭を入れながらまわっていました。直線に入ってからしぶとく伸びてゴール前では3/4馬身抜け出して優勝しました。
全兄にはロイカバードがいる良血ですね。父ディープインパクトに母父ジェイドハンターのスピードを入れた配合です。母アゼリは米国のGⅠを多数勝っている名馬です。これだけでも水準以上の競走馬が期待できます。全兄ロイカバードもクラシックが期待されていましたし、シルヴァンシャーももちろん期待が大きいと思いますが、まだまだレース内容には課題がありますね。

9月10日(日)阪神6R 芝1400m 優勝 1:23.2(晴・良)

デルニエオール     牝

父:ステイゴールド
母:オリエンタルアート
母父:メジロマックイーン

スタートは普通…いや、やや出遅れ気味でしたが、池添謙一騎手が押して中団からの競馬になりましたね。押した影響もあったのか、先団に取りつこうとするとやや行きたがる面もみせました。4コーナー途中からGOサインを出すと直線に入るときにはすでに先頭をとらえていました。直線では牝馬らしからね荒々しい走り方で後続を封じました。
ご存知の方が多いと思いますが、オルフェーヴル、ドリームジャーニーの全妹です。やはり期待は大きいと思いますが、まだ比べるのはかわいそうですね。しかし気性の激しさは兄弟に似ていますし、似ているとあれば期待も大きくなりますね。血統は父ステイゴールド、母父メジロマックイーンの一世を風靡した黄金配合です。スタミナは十分ですが、課題はスピードですね。深部ではNasrullahのクロスがあり、4分の3同血のRoyal Chargerの血もあります。しかしやはりスタミナ優位なのはかわりませんし、馬体重が408㎏と軽いのも気になりますね。成長して馬体重を増やしてから、距離を延ばしてのレースを観てみたいですね。

未勝利戦

9月10日(日)中山1R 芝1200m 優勝 1:09.3(晴・良)

レトリック     牡

父:スウェプトオーヴァーボード
母:スイートトーク
母父:フジキセキ

スタート良く、内枠を活かし押して逃げました。マイペースの様に見えましたが、前半3F33.6秒の速いペースでしたね。最後の最後まで先頭を譲らず優勝しました。
父スウェプトオーヴァーボードはレッドファルクスなどの短距離馬を輩出してきた種牡馬ですが、血統をみるとスウェプトオーヴァーボード自身は中距離でも走れそうな血統背景になっているように考えます。そのため配合によっては短距離に縛られない競走馬が生まれそうな気もしますが、これまでの実績を考慮して基本短距離馬としてみたほうがよさそうです。レッドファルクスを基本にして考えるとこの母父はサンデーサイレンスなので、レトリック の母父がフジキセキであることを考えるとマイルまでなら問題ないのではないでしょうか。ただ、母母ライトスイートにもスピードをもつNasrullahのクロスがあるのでそのあたりがどう影響するかですね。

9月10日(日)中山2R 芝2000m 優勝 2:02.8(晴・良)

ランリーナ     牝

父:エイシンフラッシュ
母:アップルティー
母父:サンデーサイレンス

スタートは普通でした。馬なりで中団につけてレースを進めました。向正面では出入りの激しいレース展開になりましたが、ランリーナは自身のペースを乱さずレースを進めることができていたと思います。4コーナーに入るあたりから進出し始め、直線にはいる時には外から先頭を射程圏内にいれていました。鞭が入ると脚を伸ばして前をとらえ、1 1/4馬身の差をつけてゴールしました。
血統的には前日未勝利を勝ち上がったシースプラッシュと4分の3同血ですね。残り4分の1の血統を比較するとシースプラッシュよりスピード血統がしっかり入っているようです。と、するとシースプラッシュより切れる脚を持っているとも考えられます。距離は伸びても問題ないと思います。

9月10日(日)阪神1R ダート1400m 優勝 1:26.2(晴・良)

テイエムオスカー     牡

父:ニューイングランド
母:テイエムシーズン
母父:カコイーシーズ

スタートは良かったですが、外枠ということもあり3、4番手からレースを進めることになりましたね。そのままレースの流れに乗って走っていましたね。4コーナー出口では先頭をとらえる位置にいましたし、直線に入って追い出してからは力強く抜け出して優勝しました。
血統的には父ニューイングランドに母父カコイーシーズのスタミナを入れた配合ですかね。Tom Foolのクロスがあることでよりスタミナが強化されていると考えますし、ダートも走れる力強さも強化されたように感じます。課題はスピードです。早めに抜け出して粘りこむレース展開がテイエムオスカーに合うのではないでしょうか。芝でもダートでも距離はもっと伸びても問題ないと思います。

9月10日(日)阪神2R 芝1600m 優勝 1:37.4(晴・良)

ラテュロス      牝

父:ディープインパクト
母:スウィートハース
母父:Touch Gold

スタートは良かったですね。そのまま馬なりで逃げられそうでしたが、あえて抑えました。3、4番手からレースを進めましたが、終始行きたがっていましたね。秋山真一郎騎手がうまく抑えていたと思います。直線にはいっても前が壁になって追い出すことができませんでしたが、直線半ばにきにて外に出して追い始め、一気に前をとらえました。逃げてもよかったと思いますが、今後のことを考えればよい経験になったと思います。
血統的には父ディープインパクトに重さを入れた感じでしょうか。もしかしたら芝よりダートの方が走るかもしれないですね。ぜひダートでの走りをみてみたいです。

2017年9月11日月曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して㉗ 9月9日(土)勝ち上がり馬

「みんながんばれー!」

今週も2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。9月9日(土)のレースです。

9月9日(土)中山5R 芝2000m 優勝 2:05.5(晴・良)

バレリオ     牡 

父:ステイゴールド
母:リリウム
母父:クロフネ

スタートでは出遅れて最後方からの競馬になりました。1コーナーをまわるあたりでは後方2番手になりましたが、向正面に入ってからポジションを上げていきました。1000m通過が1分6秒8とスローペースとなっていましたね。4コーナー出口では先頭に並びかける位置取りまで押し上げていましたので、津村明秀騎手の好判断だったと思います。直線で追われてからはしっかり伸びて抜け出し、そのまま優勝しました。
血統的にはスタミナタイプですかね。全姉にアイスフォーリスとう競走馬がいてオープンクラスで活躍していましたが、やはり芝の中長距離で多くのレースに出走していました。課題はスピードだと思うので、今回のレースでは出遅れて捲り気味のレースになりましたが、長い脚を使うレース展開が向くのではないでしょうか。


9月9日(土)阪神5R 芝1600m 優勝 1:37.3(晴・良)

ジャンダルム      牡

父:Kitten's Joy
母:ビリーヴ
母父:サンデーサイレンス

好スタートから馬なりで好位3、4番手につけてレースを進めていました。そのまま4コーナーでは先頭に並ぶ勢いでしたが、途中口を割ってポジションを下げてしまいました。しかし体勢を整えると直線に入ってからは馬なりでスピードの違いで先頭をとらえ、追われてから鞭が入ると反応良く抜け出して、後続の追い上げを封じて優勝しました。強い勝ち方だったと思います。
父Kitten's Joyは中長距離で活躍した競走馬ですが、その父に母ビリーヴのスピードを入れた配合になっていますね。父は違いますが、兄弟にはファリダット、フィドゥーシアがおりどちらも短距離で活躍した(活躍している)競走馬がいます。ジャンダルムも短距離での活躍を期待されているのかもしれませんね。しかし、父Kitten's Joyの父父はSadler's Wellsです。これだけ見ると単純に短距離を主戦場に、というわけにはいかないと思います。1200m専用ということはないと思いますが、今回1600mのレースでは他の出走馬とのスピードの違いを見せつけた感じになりました。今回スローペースでしたが、もう少し流れたほうがレースはしやすそうな印象を受けましたし、ペースがある程度流れる1200m~1600mが適正距離だと考えます。


未勝利戦

9月9日(土)中山1R ダート1200m 優勝 1:13.6(晴・稍重)

クワトロダッシュ     牡

父:タートルボウル
母:ラヴィングサンデー
母父:サンデーサイレンス

スタートは普通でしたが、その後のダッシュがつかず中団からの競馬になりました。その後は徐々に進出して4コーナー出口では外から先頭に並ぶ位置まで上がっていました。馬体を併せての追い比べではしぶとさをみせていましたね。抜け出してからも一生懸命走っていましたし、最後までバテることなくゴールしました。
父タートルボウルは欧州のマイル路線で活躍した馬ですが、母父にサンデーサイレンスを入れることで日本の馬場への適性を上げている印象を受けます。サンデーサイレンス自体日本での馬場適性の高さを見せ、様々な名馬を輩出していますしね。母母プリンセスシラオキはNever Bend(父Nasrullah)のクロスがありますし、父側5代目のゼダーンにもNasrullahの血が入っています。またNasrullahの4分の3同血のRoyal Chargerの血もサンデーサイレンスやHabitatにも入っていますね。5代目まではクロスはありませんが、その深部まで見ていくとこのように多くのスピード血統がクロスしていることがわかりますし、スタミナ血統もそこそこ見られます。距離はマイルでもよいと思いますし、芝でも走れるのではないでしょうか。

9月9日(土)中山2R 芝1600m 優勝 1:34.4(晴・良)

ハクサンフエロ     牡

父:シルポート
母:メンブランツァ
母父:タイキシャトル

スタートよく、ダッシュもついて逃げる形になりました。単騎マイペースでの逃げでしたね。直線に入っても差が詰まることはなくそのままゴールしました。前半4F、後半4Fとも47.2秒だったので、うまく逃げられたレースだったのではないでしょうか。
父シルポートはマイル路線で活躍した競走馬ですが、母父にタイキシャトルを迎えることでさらにマイル適性を強化したようになっています。Halo、Mr. Prospectorのクロスでスピードを強化しているのはよいですね。

9月9日(土)阪神1R ダート1800m 優勝 (・)

ブルベアジネンジョ     牡

父:ジャングルポケット
母:ワイングラス
母父:スペシャルウィーク

スタート、ダッシュよく外枠でしたが逃げることができました。そのまま最後の直線へ。外からビッグスモーキーが追いこんできたときには「差されるかな?」と思いましたが、そこから強かったですね。逆に突き放してゴールまで前を譲らず逃げ切ることができました。
父ジャングルポケット、母父スペシャルウィークとくるとスタミナ十分の産駒と判断しますね。母母ウインクルアーリーの血統がスピード血統なのは良いですが、よくよく血統表を見ていくと父母ダンスチャーマーの血統が興味深いです。血統の深部でHyperionの名前が多くみられます。Hyperionはスタミナ血統とみてよいのですが、ここら辺が多く含まれていることで馬力の強化につながったのではないでしょうか。母母ダンスチャーマーが力強さを伝えたことでダートでも問題なく走れるのではないでしょうか。

9月9日(土)阪神2R 芝1400m 優勝 1:22.9(晴・良)

ヤエノグラフ     牝

父:ロードカナロア
母:シーカーマ
母父:Exchange Rate

スタートは普通でしたが、その後のダッシュが良く2番手からレースを進めていました。道中行きたがる面を見せていましたが、福永祐一騎手がうまく抑えていましたね。4コーナーではややズブいところを見せていましたが、直線に入って追われてからはしぶとく脚を伸ばしていました、鞭が入ってからより脚を伸ばしていたようにも見えます。
血統的には父ロードカナロアのマイラー適性をより強化したような配合になっていますね。Mr. Prospectorのクロスでスピードを強化しているのもよいと思いますが、ロードカナロア自体がスピードを持っている馬なので、ロードカナロアのスピードを持続できるスタミナを強化する配合がより良いのかな、とちゃしぶ的に考えてしまいます。

9月9日(土)阪神3R 芝1800m 優勝 1:47.4(晴・良)

シースプラッシュ     牡

父:エイシンフラッシュ
母:シーディザーブス
母父:サンデーサイレンス

スタートは普通で、無理に前に行こうとせず中団からレースを進めました。3コーナー過ぎからやや押してポジションを上げようとしましたが、位置取りはそんなに変わらず直線に入りました。直線では前があいて追われて鞭が入るとよい反応をみせて一気に抜け出しました。最後はクリノダイヤモンドと競り合う形になりましたが、競り落として(スピードで抜け出して?)優勝しました。
父エイシンフラッシュには欧州で活躍した競走馬の名前が多くみられますが、母父にサンデーサイレンスを入れたことで米国血統を入れたのは良いと思います。母シーディザーブスの産駒の多くはダートを主戦場としていますが、その要因となっているのは母母ディフェレンテの血が影響しているのかな、と考えますが、今回のレースをみる限り芝でも問題なさそうですね。

2017年9月10日日曜日

第31回 産経賞セントウルステークス(GⅡ) 血統予想結果

「あの馬の成長曲線は…」

第31回 産経賞セントウルステークス(GⅡ)結果

1着    ファインニードル
2着    ラインミーティア
3着    ダンスディレクター

8着  ◎ スノードラゴン

ココマデハズレルト…_| ̄|○
本命にしたスノードラゴンはレース内容はよかったと思います。…最後の直線の伸び以外は…。スタートは普通でしたが、その後は無理なく中団につけることができました。そのままレースの流れに乗って4コーナーをまわってあとは伸びるだけ、という展開でしたし、ちゃしぶも『当たった!』と思ったのですが、最後の伸びがいまいちでした。うーん…残念。

勝ったファインニードルも振り返ります。
スタートはとびぬけてよいということはありませんでしたが、ダッシュ力がよく一気に先頭に立ちました。外からフィドゥーシアが逃げに行ったことで、先に行かせて2、3番手に抑えましたね。4コーナーまわっても3番手でしたが、鞍上のM.デムーロ騎手は慌てることなく前があいたところに突っ込んでいきました。追われてからはしぶとく伸びて1頭だけ抜け出してゴール。最後までバテずに走っていましたね。全体的にみるとスムーズな競馬ができたのではないでしょうか。

それではファインニードルの血統を見ていきましょう。

血統


正直短距離レースに適応する血統とは思えないんですよね…。父アドマイヤムーンはジャパンCに勝った競走馬で1800m~2400mを主戦としていました。これだけをとっても短距離適性に疑問を持ちますが、さらに母父父にDarshaanがいます。Darshaanは1993年のジャパンCで2着になったコタシャーンの父でもあり、欧州の中長距離で多くの活躍馬を輩出している種牡馬です。このような血統背景があることを考えると、血統的にファインニードルは少なくとも短距離適性があるとは思えないんですよね…。強いて言えば母母Sharp Pointがマイル路線で活躍したスピードを持っていますが、これだけで短距離適性を示すのも疑問があります。となるとクロスになっているSharpen Upの血の影響が大きいのではないかと考えます。しかしそうするとSharpen UpはRockefellaの重い血もあり、ダートでも走れる力強さも持っていることになります。よく考えれば重馬場でも問題ない走りができるということだと思いますが、このような血統の馬が短距離路線で活躍する不思議さと面白さを感じています。

来週は3日開催を楽しみましょう!(^◇^)

2017年9月8日金曜日

血統予想 第31回 産経賞セントウルステークス(GⅡ)

「土日だ!競馬だ!」

今週はスプリンターズSの前哨戦セントウルステークスの予想をしていきます。

第31回 産経賞セントウルステークス(GⅡ) 阪神競馬場 芝1200m

向正面半ばよりスタート。3コーナーに入るあたりから徐々に下りはじめ、最後の直線半ば(残り200m)までに約2m下る。そこから残り100mまでに一気に2mを駆け上がりゴール。下りの勢いを最後の坂に活かせるとよい。

阪神競馬場ついてはJRAのホームページでご覧ください。

阪神競馬場の芝の状況についてもJRAのホームページでご覧ください。

血統予想本命

スノードラゴン  牡9

父:アドマイヤコジーン
母:マイネカプリース
母父:タヤスツヨシ

本命はスノードラゴンです。
正直ピークは過ぎているかもしれませんし、追い込み脚質なのはマイナスと考えます。しかし前走もしっかり伸びて5着でしたし、もっとスムーズに直線追うことができていたらさらに上位もあったと思います。まだまだ走れる状態にあると判断しています。

それではスノードラゴンの血統をみていきましょう。

血統をみるとスピード血統ですね。
クロスになっているCaro、Princely GiftにはNasrullahが入っていますし、母側のMill ReefにもNasrullahが入っています。またNasrullahの4分の3同血のRoyal Chargerの血もサンデーサイレンスやSir Gaylordに含まれています。これだけスピード血統が入っているだけでもすごいですね。またスピードを維持するスタミナ血統も入っており、Princequilloのクロスがあったり(Mill ReefにPrincequilloが入っている)、Ribotの名も見られたりとしています。スピード血統ばかりになってしまうと早熟性も高まるイメージが個人的にはありますが、うまくスタミナ血統が入っていることで9歳でも活躍できるのだと考えます。
最初にいったように、ピークを過ぎている可能性や、追い込み脚質に不安を感じますが、それでも血統的には期待したいと考えます。

※基本、単複予想となります( ˘ω˘)スヤァ

2017年9月7日木曜日

第37回 小倉2歳ステークス(GⅢ)も振り返ってみた!

「勝った!」

第37回 小倉2歳ステークス(GⅢ)結果

(9月3日(日)札幌競馬場 芝1200m)

1着    アサクサゲンキ
2着    アイアンクロー
3着    バーニングペスカ

アサクサゲンキが優勝しました。
ちゃしぶ的には勝ち上がりのレースを観てそれほど評価はしていなかったのですが、早め先頭から押し切る強い勝ち方でしたね。
好スタートからほぼ馬なりで好位につけました。1200mのレースですんなり先行できるあたりスピードはあるのだと思います。4コーナー出口では内にいた馬にそとにはじかれ外に膨れましたが、スピードに乗ってそのまま直線に入るときにはすでに先頭に立っていました。そのまま武豊騎手の鞭に応え、バテることなくゴールしました。

さてアサクサゲンキの血統について触れます。


「2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して⑳ 8月13日(日)勝ち上がり馬」でも触れていますが、血統の深部ではNasrullahのクロスが多くみられています。しかしそれだけでなく、そのスピードを支えるスタミナ血統もしっかり入っていることが良いのだと思います。欲を言えばNasrullahのようにクロスしてよりスタミナを強化できればよかったのかもしれませんが、現時点では短距離で通用するスピードを持っているということになります。「2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して⑳ 8月13日(日)勝ち上がり馬」で言ったように1600mまでなら問題なく走れるのではないでしょうか。