2017年5月23日火曜日

POG2017に向けて血統考察⑥ Danedreamの2015

※写真の仔馬は下記の馬とは何も関係ありません。イメージです。

POG2017 血統の気になる馬⑥

Danedreamの2015 牡

父:Frankel
母:Danedream
母父:Lomitas
デインヒル:3×3  Northern Dancer:4×5×5×5
のクロスを持っています。

先日のオークスを勝ったソウルスターリングの父Frankelですが、このクラシック優勝を受けてさらにその産駒の評価が上がるのではないでしょうか。
その中で気になったのがこのDanedreamの2015です。

母:Danedreamは3歳の時に凱旋門賞を勝ち、そのとそのジャパンカップにも参戦した馬です。ちなみにこの時のジャパンカップの優勝馬はブエナビスタでした。

この馬に魅力を感じたのは母の血統なのですが、簡単に言うと
有名じゃない血統がいっぱい入っているのです(`・ω・´)

…こどもの表現ですね(笑)

母:Danedreamの血統を遡っていくと目につく有名な血統はNorthern Dancerの血を引く、Nijinskyやデインヒルがいますが、パッと目につくのはこれくらいなんですね。
あとは知らない血統ばかりなのでそんなに魅力的に映らないかもしれません。だけどこの知らない血統を遡っていくと、過去の名馬の血が多く入っています。
例えば、5代目Tom Rolfeの父にはRibotがいたり、3代目La ColoradaにはHyperionのクロスがあったり、デインヒルの母側にHis Majestyという馬がいるのですが、この血統にはRibotとFlower Bowlがいたり、3代目Rose Bonbonの中にはTourbillonのクロスがあったりと過去に主流血脈とされていた血が多く含まれています。

現在の産駒の特徴としてNorthern Dancerやサンデーサイレンス、Mr. Prospector等の現在主流を担っている血統が多く入っている傾向がみられますが、Danedreamの2015は主流血脈を持ちつつ、過去の主流血脈も多く持っていることが特徴だと思います。
このような現在の主流血脈だけでない血統を持つ母:Danedreamは、繁殖牝馬としてどのような種牡馬を相手にしても良い馬を出すのではないかと思います。

Danedreamの2015はこのように考えると魅力のある馬なのですが心配な点もあります。それはDanedreamが凱旋門賞に勝ったように欧州の長距離で活躍した馬であり、父:Frankelの血統にはSadler's WellsやRainbow Questのスタミナを持つ血統が入っており、スタミナが強調された競走馬になる可能性もあると考えます。個人的にはMr. Prospector、Danzig、Blushing Groomのスピードがうまく伝わることを期待したいして、POGに指名していきたいと思います。


参考:競馬通信社著作・発行 尾林奉之 『血統基礎講座』
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学サラブレッドの進化と限界
   NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学Part2

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