第52回 デイリー杯2歳ステークス(GⅡ)結果
(11月11日(土)京都競馬場 芝1600m 1:36.3(晴・良))
1着 ジャンダルム2着 カツジ
3着 ケイアイノーテック
ジャンダルムがデビュー2連勝で重賞を勝ちました。
スタートはやや出遅れ気味で後方からレースを進めることになりました。そのまま内ラチ沿いを上がっていき中団までポジションを上げましたが、やや掛かり気味の様子も見せていましたね。向正面半ば過ぎには落ち着いて走っているように見えましたし、3,4コーナーでは内ラチ沿いをポジションをキープしてまわってきました。直線では内に入り追い出すと素晴らしい反応で伸びてきました。一度外に出そうとしましたが横にフロンティアがいて外に出せず、内に切り替えて脚を伸ばしましたが、ここでも前が壁になりそうでしたね。しかしカクリョウとカツジの間を割って抜け出す気持ちの強さを見せると、その後は2着カツジに1 1/4馬身差をつけて優勝しました。強い内容だったと思いますし、母ビリーヴ譲りの素晴らしい脚を持っていますね。
それではジャンダルムの血統について触れます。
ジャンダルムについては「2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して㉗ 9月9日(土)勝ち上がり馬」で触れています。スピード血統は多くみられますので、スタミナの方に目を向けると父Kitten's Joyの中ですでにSadler's WellsとBuckpasserの間でLa Troienneのクロスが成立しています。また同じくSadler's WellsとSovereign Ladyの間でTourbillonのクロスが成立しスタミナを強化しています。母ビリーヴは深部でHyperionのクロスが成立しているのもスタミナ強化していると思います。父Kitten's Joyの産駒として日本で活躍したのはエプソムC(GⅢ芝1800m)を勝ったダッシングブレイズがおり、芝でも適応していることを示しています。血統全体的には2000mまで走れそうな気もしますが、母ビリーヴがスプリンターであったことを考えるとやはり1600mがベストのような気がします。
参考:競馬通信社著作・発行 尾林奉之 『血統基礎講座』
NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学サラブレッドの進化と限界
NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学Part2
二見書房 山野浩一編著 サラブレッド血統事典
コスモヒルズ 武市銀治郎 世界の逞しい血統1980~2010 血の活性化論
コスモヒルズ 小林皓正 新・血統マップ 日本&世界のサイヤーライン
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