2017年8月7日月曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して⑰ 8月5日(土)勝ち上がり馬

「今日もアタマ使ったなぁ!」

今週も2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。8月5日(土)のレースです。

8月5日(土)新潟5R 芝1600m 優勝 1:38.2(晴・良)

ウラヌスチャーム     牝 

父:ルーラーシップ
母:アメジストリング
母父:フジキセキ

スタートは出遅れ。最後方からの競馬になりました。全体の流れはスローでしたし、1600mのレースということを考慮するとこの出遅れは致命的でしたが最後ハナ差差し切って優勝しました。課題は多く残しますが強かったと思います。
血統的にも面白いです。父ルーラーシップは個人的には凄く好きな馬なのですが、スピードが足りない中距離馬というイメージを持っています。母アメジストリングが配合されることでスタミナは問題ないと思いますが、課題のスピードはというと強化されていると考えます。その根拠となるのが5代目Mill Princessの父Mill Reefと4代目SecretariatによるNasrullahとPrincequillo組のクロスになります。ただこれだけでなく5代目Sir GaylordにはNasrullahと4分の3同血になるRoyal ChargerとPrincequilloがいますし、母父フジキセキにもRoyal Chargerがいます。クロスとしては遠いように感じるかもしれませんが、今回のレースでの切れをみる限り、うまくスピードが強化されていると考えます。今回は1600mでのレースでしたが、むしろ短いのではないでしょうか。クラシックディスタンスでも十分走れる馬だと考えますが、今後の成長を望むうえではレースセンスが最大の課題になりそうです。

8月5日(土)小倉5R 芝1200m 優勝 1:08.7(晴・良)

 バーニングペスカ    牡

父:パイロ
母:メイショウガンツ
母父:ダイワメジャー

スタートは普通でしたが、そのままスピードに乗って先頭に立ちました。前半3F33.5秒と速いペースでしたが、最後まで粘りこむことができました。
スピードを視点にして血統をみると面白いです。父パイロのスピードを支えたのはNasrullahのクロスだと考えます。一方母父ダイワメジャーのスピードを支えたのはRoyal Chargerのクロスです。バーニングペスカの配合ではこの4分の3同血であるNasrullahとRoyal Chargerがクロスを成立させており、これがバーニングペスカのスピードを支えているのだと考えます。今回のレースからも短距離が適正距離だと考えます。

8月5日(土)札幌5R 芝1200m 優勝 1:09.9(晴・良)

 サフランブーケ    牝

父:スターリングローズ
母:サフランカーネギー
母父:カーネギー

好スタートから先頭に立ち逃げました。先頭に立っても行きたがっているようでしたが、古川吉洋騎手がうまくコントロールしていました。最後の直線ではファストライフ に追いすがれましたが突き放して逃げ切ることができました。
血統的にはMr. Prospector、Northern Dancer、Tom Foolのクロスが目立つでしょうか。Mr. Prospectorのクロスでスピードが、Northern Dancer、Tom Foolのクロスでスタミナが強化されています。さらに深部ではNasrullahのクロスもありますね。母父父にSadler's Wellsがいるのでスタミナも少しありそうなので、1600mくらいまでなら持つかもしれません。


未勝利戦

8月5日(土)新潟1R 芝1800m 優勝 1:48.1(晴・良)

ロジャージーニアス     牡

父:ネオユニヴァース
母:クリミナルコード
母父:Red Ransom

スタートは普通でした。中団からレースを進めましたが、途中行きたがって一気に上がっていきました。馬込みに入れ壁をつくったことで何とか抑えることができましたね。結果的にこれが良かったと思います。最後の直線では抜け出して最後までしっかり走っていました。
血統的にはスピードとスタミナのバランスがよい配合になっていますが、逆の言い方をすれば特徴のない配合になっているように思います。良い点としては深部でNasrullahやRoyal Chargerのクロスがありスピードを強化していることでしょうか。

8月5日(土)新潟2R 芝1000m 優勝 0:55.9(晴・良)

フローラルシトラス     牝

父:キンシャサノキセキ
母:ケイティマイヒメ
母父:コロナドズクエスト

好スタートから先頭に立ち、そのまま馬場の良い外ラチ沿いまで移動してレースを進めました。最初から外ラチに行こうという藤田菜七子騎手の思惑があったように思いますし、結果的に好判断だったといえますね。ゴールまではそのままスピードの違いで他の馬を寄せ付けず勝つことができました。
血統的には母ケイティマイヒメがすでにスピードを持つMr. Prospectorのクロスがあるのに加え、父キンシャサノキセキを遡ると存在するHalo(これを遡るとRoyal Chargerが存在する)ともクロスをつくっています。さらに母側には同じくRoyal Chargerを持つSir Gaylordがおりスピード血統が多く含まれておりクロスされていることがわかります。1、2戦をみているとこの馬も短距離での活躍が期待される馬だと思います。

8月5日(土)小倉1R 芝1200m 優勝 1:10.2(晴・良)

ショウナンタクト    牡 

父:ヨハネスブルグ
母:クイックジャイヴ
母父:A.P. Indy

スタート良く2番手からレースを進めることができました。レースの流れにも乗って走っていたように見えましたし、直線では追い出すタイミングだけという状況でした。最後着差はあまりありませんでしたが、余裕をもってゴールしました。連闘になりましたが、初戦は出遅れの上、レースの流れにも乗れず、最後の直線だけで5着まできました。正直今レースをみる限り、今後への期待は低いかなと思いましたが、連闘ということを考えれば、疲れもあったのかもしれませんし、次走では今回以上のレースを期待したいです。
血統的にはスタミナも十分ある配合になっていると考えます。今回は1200mでのレースでしたが、2000m前後のレースを観てみたい配合になっていますね。

8月5日(土)小倉2R 芝1800m 優勝 1:49.0(晴・良)

タガノスカイハイ     牡

父:ルーラーシップ
母:キープクワイエット
母父:エアジハード

好スタートから押して先手を主張し逃げる形になりました。そんなに速いペースでないですが、折り合ってレースを進めていたと思います。最後の直線では体を並べられ一時前に出られましたが、最後抜き返してクビだけでたところがゴールでした。
血統的にはルーラーシップの中距離適性を強化した印象を受けますが、注目したいのはやはりNasrullahです。母父エアジハードの2代目にはテスコボーイ、アンジエリカ、ロイヤルスキー、シヤダイアイバーがいますが、これらの血統にはそれぞれの5代目までにNasrullahが存在してクロスが成立しています。この血統背景がありエアジハードはマイル路線で活躍したのだと思います。タガノスカイハイはこれに加え、父ルーラーシップにあるNasrullahをさらに加えてクロスを成立させています。ここら辺の血統背景がスピードを後押しすると面白いのですが、レースを観る限りあまりスピードが際立っている感じはなく、スピードの持続力で勝負する方が合っているように思います。

8月5日(土)札幌1R ダート1000m 優勝 0:59.9(晴・良)

サニーダンサー      牡

父:バンブーエール
母:バンビーナココ
母父:フォーティナイナー

スタートは普通でしたが、そのあとのダッシュがよくすんなり2番手につけてレースの流れに乗ることができました。直線に向いて追われてからも反応良く一気に抜け出すことができました。レースのうまさで勝ったという感じでしょうか。初戦は芝でのレースでした。今回は2戦目ということもあるのでしょうが、ダートの方がスピードに乗って走ることができていたように見えます。父バンブーエールもダートで活躍した馬ですしね。
血統的にはMr. Prospectorのクロスがありことや深部でNasrullahがクロスしていることもありスピードが勝っているのでしょうが、Ribotのクロスがあったり、Rainbow Questがいたりとスタミナがないわけではありません。1600mでも走れると思います。

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