2017年9月12日火曜日

2歳馬デビュー 2018クラシック制覇を目指して㉘ 9月10日(日)勝ち上がり馬

「ここの草って体にいいらしいよ!」

今週も2歳戦の新馬戦、未勝利戦を振り返っていきます。9月10日(日)のレースです。

9月10日(日)中山4R ダート1800m 優勝 1:57.2(晴・良)

スペースファルコン     牡 

父:スマートファルコン
母:シンデレラロマンス
母父:Elusive Quality

好スタートから先頭に立ちました。1コーナーまでの直線では他の馬数頭に並ばれていましたが、内枠だったこともあり1コーナーの周りで外にサムライブルーだけを連れて逃げる形になりました。そのままマイペースで逃げ、手ごたえ良く4コーナーへ。後ろからサムライブルーが追ってきていましたが、ものともせず逃げ切りました。
父スマートファルコンはダートで活躍した競走馬ですが、Raise a Nativeのクロス成立しておりスピードを強化しています。スタミナの方も母母シンディの血統に多く含まれていますし、元々母側にはSecretariatのクロスがあり、NasrullahとPrincequillo組のクロスが成立しているので、スピードだけでなくスタミナも持っていると考えます。血統の深部ではNasrullahやRoyal Chargerのスピード血統のクロスが多くみられるので、溜めれば切れる脚を発揮するかもしれませんね。半姉にレッドカーラ(父マンハッタンカフェ)がおり、芝の短距離路線を主戦とする競走馬がいますが、スペースファルコンはダート戦で成績を残したスマートファルコンを父に持つのでダートの方が良いかと思います。

9月10日(日)中山5R 芝1600m 優勝 1:37.0(晴・良)

ウインディマンシュ      牝

父:タイムパラドックス
母:ピサノサンデー
母父:サンデーサイレンス

スタート出遅れて後方からの競馬になりました。その後はややポジションを上げ、中団からレースを進めていましたね。4コーナーでは先団を射程圏内に入れ、最後の直線では早めに抜け出した前を行くネイビーアッシュに一歩一歩近づいていき、ゴールまではしっかりとらえました。
父タイムパラドックスはダートで活躍した競走馬ですが、父父ブライアンズタイムの血が影響していると考えます。そこに母父サンデーサイレンスの軽さを入れることで芝にも対応できるようになったのではないでしょうか。もっと言えば母母アランヴァンナの血統にはAbernantやFair Trialというスピード血統もあり、またHail to Reasonのクロスがあることもスピードを強化していると考えます。なかなか渋い血統ですが面白い血統ですね。レースを観る限り重量感のある走りをするので、今後このスピード血統が能力を示してくると面白いと思います。

余談ですが、このレース2着のネイビーアッシュはちゃしぶが「POGに向けての考察② ネイビーアッシュ」で取り上げた期待している競走馬です。1番人気だったこともあって正攻法な内容でのレースでしたね。『勝った!』と思いましたが、残念でした。今回1600mでのレースでしたが、距離を延ばしてまた期待したいですね。


9月10日(日)阪神5R 芝2000m 優勝 2:04.1(晴・良)

シルヴァンシャー     牡

父:ディープインパクト
母:アゼリ
母父:ジェイドハンター

スタートは出が悪く、もたついたこともあり最後方からの競馬になりました。向正面に入ってからも最後方でしたし、M.デムーロ騎手がポジションを上げようと押していましたが、なかなか反応せずズブイ面をみせていましたね。4コーナーでも鞭を入れながらまわっていました。直線に入ってからしぶとく伸びてゴール前では3/4馬身抜け出して優勝しました。
全兄にはロイカバードがいる良血ですね。父ディープインパクトに母父ジェイドハンターのスピードを入れた配合です。母アゼリは米国のGⅠを多数勝っている名馬です。これだけでも水準以上の競走馬が期待できます。全兄ロイカバードもクラシックが期待されていましたし、シルヴァンシャーももちろん期待が大きいと思いますが、まだまだレース内容には課題がありますね。

9月10日(日)阪神6R 芝1400m 優勝 1:23.2(晴・良)

デルニエオール     牝

父:ステイゴールド
母:オリエンタルアート
母父:メジロマックイーン

スタートは普通…いや、やや出遅れ気味でしたが、池添謙一騎手が押して中団からの競馬になりましたね。押した影響もあったのか、先団に取りつこうとするとやや行きたがる面もみせました。4コーナー途中からGOサインを出すと直線に入るときにはすでに先頭をとらえていました。直線では牝馬らしからね荒々しい走り方で後続を封じました。
ご存知の方が多いと思いますが、オルフェーヴル、ドリームジャーニーの全妹です。やはり期待は大きいと思いますが、まだ比べるのはかわいそうですね。しかし気性の激しさは兄弟に似ていますし、似ているとあれば期待も大きくなりますね。血統は父ステイゴールド、母父メジロマックイーンの一世を風靡した黄金配合です。スタミナは十分ですが、課題はスピードですね。深部ではNasrullahのクロスがあり、4分の3同血のRoyal Chargerの血もあります。しかしやはりスタミナ優位なのはかわりませんし、馬体重が408㎏と軽いのも気になりますね。成長して馬体重を増やしてから、距離を延ばしてのレースを観てみたいですね。

未勝利戦

9月10日(日)中山1R 芝1200m 優勝 1:09.3(晴・良)

レトリック     牡

父:スウェプトオーヴァーボード
母:スイートトーク
母父:フジキセキ

スタート良く、内枠を活かし押して逃げました。マイペースの様に見えましたが、前半3F33.6秒の速いペースでしたね。最後の最後まで先頭を譲らず優勝しました。
父スウェプトオーヴァーボードはレッドファルクスなどの短距離馬を輩出してきた種牡馬ですが、血統をみるとスウェプトオーヴァーボード自身は中距離でも走れそうな血統背景になっているように考えます。そのため配合によっては短距離に縛られない競走馬が生まれそうな気もしますが、これまでの実績を考慮して基本短距離馬としてみたほうがよさそうです。レッドファルクスを基本にして考えるとこの母父はサンデーサイレンスなので、レトリック の母父がフジキセキであることを考えるとマイルまでなら問題ないのではないでしょうか。ただ、母母ライトスイートにもスピードをもつNasrullahのクロスがあるのでそのあたりがどう影響するかですね。

9月10日(日)中山2R 芝2000m 優勝 2:02.8(晴・良)

ランリーナ     牝

父:エイシンフラッシュ
母:アップルティー
母父:サンデーサイレンス

スタートは普通でした。馬なりで中団につけてレースを進めました。向正面では出入りの激しいレース展開になりましたが、ランリーナは自身のペースを乱さずレースを進めることができていたと思います。4コーナーに入るあたりから進出し始め、直線にはいる時には外から先頭を射程圏内にいれていました。鞭が入ると脚を伸ばして前をとらえ、1 1/4馬身の差をつけてゴールしました。
血統的には前日未勝利を勝ち上がったシースプラッシュと4分の3同血ですね。残り4分の1の血統を比較するとシースプラッシュよりスピード血統がしっかり入っているようです。と、するとシースプラッシュより切れる脚を持っているとも考えられます。距離は伸びても問題ないと思います。

9月10日(日)阪神1R ダート1400m 優勝 1:26.2(晴・良)

テイエムオスカー     牡

父:ニューイングランド
母:テイエムシーズン
母父:カコイーシーズ

スタートは良かったですが、外枠ということもあり3、4番手からレースを進めることになりましたね。そのままレースの流れに乗って走っていましたね。4コーナー出口では先頭をとらえる位置にいましたし、直線に入って追い出してからは力強く抜け出して優勝しました。
血統的には父ニューイングランドに母父カコイーシーズのスタミナを入れた配合ですかね。Tom Foolのクロスがあることでよりスタミナが強化されていると考えますし、ダートも走れる力強さも強化されたように感じます。課題はスピードです。早めに抜け出して粘りこむレース展開がテイエムオスカーに合うのではないでしょうか。芝でもダートでも距離はもっと伸びても問題ないと思います。

9月10日(日)阪神2R 芝1600m 優勝 1:37.4(晴・良)

ラテュロス      牝

父:ディープインパクト
母:スウィートハース
母父:Touch Gold

スタートは良かったですね。そのまま馬なりで逃げられそうでしたが、あえて抑えました。3、4番手からレースを進めましたが、終始行きたがっていましたね。秋山真一郎騎手がうまく抑えていたと思います。直線にはいっても前が壁になって追い出すことができませんでしたが、直線半ばにきにて外に出して追い始め、一気に前をとらえました。逃げてもよかったと思いますが、今後のことを考えればよい経験になったと思います。
血統的には父ディープインパクトに重さを入れた感じでしょうか。もしかしたら芝よりダートの方が走るかもしれないですね。ぜひダートでの走りをみてみたいです。

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