第156回 天皇賞(秋)(GⅠ)結果
東京競馬場芝2000m 2:08.3(雨・不良)
1着 キタサンブラック2着 サトノクラウン
3着 レインボーライン
13着 ◎ ネオリアリズム
…モウイイ_| ̄|○
本命にしたネオリアリズムですが、スタートは普通でしたね。内枠ということもあり好位3~5番手からレースを進めていたと思います。鞍上のA.シュタルケ騎手がやや抑えている感じだったので少し掛かり気味だったのでしょうか。それでも良い位置からレースを進めていたように思います。しかし4コーナーを少し下がり気味にまわるともう見せ場はありませんでした。不良馬場が響いたのか、+16Kgが響いたのか…。馬場が渋っても問題ないと思っていましたが、予想以上に堪えたのかもしれません。そういう意味では3着に来たレインボーラインは血統背景が重すぎて軽視したのですが、結果不良馬場が味方したのだと思います。
勝ったキタサンブラックはもう強かったとしか言いようがありません。強い馬ですね。キタサンブラックにしても珍しくスタートが悪かったですね。出遅れて後方からの競馬になりました。しかし迷うことなくすぐに鞍上の武豊騎手は内に入れましたね。結果これが好判断になったのだと思います。今日のこれまでの東京のレースでは馬場が悪いこともあり、内をあけて競馬をするレースが多かったですが、出遅れたことのマイナスを最小限にするためには内に入れて少しでも経済コースを通る必要がありました。しかし内は馬場が悪い。この辺りは武豊騎手の経験とキタサンブラックの力を信じた騎乗だったのだと思います。3コーナーのコーナーリングではあいた内を上がっていき、4,5番手まで上がっていきました。4コーナーでも最内を通り直線に向いた時には先頭に並んでいましたね。追い出して先頭に抜け出すと、今度は少しでも馬場の良い外に持ち出していきました。最後はクビ差まで詰め寄られましたが、完勝といってもよい内容ですね。このような騎乗は様々なアクシデントを予想していなければできないと思います。武豊騎手のプロ魂を見たレースだったと思います。
血統
キタサンブラックの血統については「血統を考える キタサンブラック」で述べていますが、適正距離は2000m前後だと考えます。これ以上の距離をしっかり走れているのは気性の素直さだと考えますが、血統を根本に説明するならばNorthern Dancerのクロスとノーザンダンサー、そしてBurghclereがいることでHyperionのクロスが多く含まれていることが主な要因といえるでしょうか。キタサンブラックという馬を簡単に説明するならば、スピードはサクラバクシンオーから引き継ぎ、それをHyperionのスタミナで支えている競走馬ということになると思います。
あとジャパンCと有馬記念で引退とのことですが、最後まで良い走りを見たいですね。
参考:競馬通信社著作・発行 尾林奉之 『血統基礎講座』
NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学サラブレッドの進化と限界
NHK出版 吉沢譲治 競馬の血統学Part2
二見書房 山野浩一編著 サラブレッド血統事典
コスモヒルズ 武市銀治郎 世界の逞しい血統1980~2010 血の活性化論
コスモヒルズ 小林皓正 新・血統マップ 日本&世界のサイヤーライン
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